模型イベントで使える『MISUMI アルミフレーム 展示台』を全長2.4mに大改造してみた!

モデラー

  • 柚P

 

こんにちは、柚Pです。

このブログで度々紹介している「イベント用の展示台」ですが、現在大きな問題を抱えておりまして・・・。

「ワンダーフェスティバル」などの大きなイベントでの運用時、複数人と友人と一緒に参加するうちみたいなディーラーだと、現状のサイズのままだとどうしても”手狭感”が否めないんですよね。

作品が置ききれないときは、いまだに100均のマルチパネルを組み立てた展示台を別で用意して対応しているという状況。せっかくお金をかけて自作展示台を用意しているのに、これではメンツが立たない・・・。

というわけで今回は、以前製作した展示台を活かしつつ「横幅を2倍に拡張する大改造」をして問題解決に挑みます!

拡張するにあたって

「MISUMIアルミフレーム」を使ってフィギュア・模型で使える展示台を設計してみた

こちらが現状の展示台です。ちょっと狭いですね。

実際に手を動かす前に、まずは「どのように拡張していくか」の方向性を定めておきましょう。

既存の展示台では

  • 展示物を遮らない天井照明
  • 宅配便で送れるよう分割式に

というコンセプトで製作しております。ですので、この方向性は残したままでそのまま横に広るというのが理想的ですね。

追加で必要なもの考える

現状の展示台は、400×400mmのアクリル板を3列並べることで、横幅1200mmの展示台に組み上がるようになっています。

ですので今回の拡張では、単純にこのアクリル板を「3列」並べていたところを、倍の「6列」にすることで横幅2400mmに伸ばそうと考えました。

アルミフレーム側も、アクリル板のサイズに合わせて400mm幅で分割していますので、同じ規格のまま骨を増やせば対応できそうです。

上部のLED照明に使われている支え棒については、「両端と中央」の計3本になるよう設計していきます。

また、照明の長さも倍になるため、テープLEDの消費電力も大きくなります。そのため電源周りの拡張も考えておかないといけません。

それらを踏まえて追加で購入する部材を選定していきましょう。

追加部材の選定

展示台拡張の方向性が定まったら、もう少し具体的に考えていきましょう。

アクリルパネル一式について

こちらは以前より使用しているアクリル板をもう1セット用意すればいいですね。

アクリル板を購入できる「はざいや」の”加工WEBオーダー”のページから任意のサイズで注文します。

追加のアルミフレーム

同じ規格のまま3列増やすためのアルミフレームをMISUMIで購入します。

今回も基本設計は「MiSUMi Frames」で行い、ソフト内で使用できないジョイント類は個別で注文しておきましょう。

また「納期割引」を使うことで「ブラインドジョイント」や「長ナット」類が大幅に安く買えるので、時間に余裕があるときはこちらのサービスも積極的に活用しましょう。

LED照明周り

LED照明についてもこれまでと同じように作っていきます。

材料は前回の展示台製作の記事を参考に揃えておきます。

  • テープLED
  • 配線接続用のコネクター
  • USB-C PD 12Vトリガーケーブル
  • 電源用モバイルバッテリー

また今回より電源用モバイルバッテリーにXiaomiの30000mAhを採用することにしました。

最大で18Wの出力しかできませんが、容量に対して価格が安く、認知度の高い比較的まともなメーカーが製造しているため多少の安心感もあります。
※同メーカーのモバイルバッテリーでリコールも出ていますが、リコール対応するだけまだマシ・・・

ざっくり運用検証してみたところ、高演色テープLED(消費電力:12W/m)を7時間ほど点灯させられましたので、1日フルに開催されるイベントでもギリギリ持ちこたえられそうです。

3M メカニカルファスナー

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以前はアルミフレームとアクリル板の接続に「両面テープ」を使用していましたが、今は3Mの「メカニカルファスナー」を使って接続しています。

そのため増設したアルミフレームとアクリル板にもメカニカルファスナーを貼っておきます。

追加で購入したパーツを使って組み立ててみる

それでは追加で購入した部材を組み立てていきましょう。

今までの展示台が単純に横に広がっただけではありますが、2.4mという長さからくる威圧感は相当のものがありますね。

最後にパネル類を貼り付けたら展示台の組み立ては完了です。

ちなみに上に飛び出ている棒はポスター貼り付け用の支え。

展示台の増設完了!

1/7スケールのフィギュアを並べてみました。圧巻ですね・・・!ざっくり8体くらいは余裕を持って並べることが可能。

この横幅を私一人の作品で埋めることはできそうにないので、このサイズで運用するときはディーラーメンバーの協力が必須ですね・・・。

最後の総括として、増設にあたり”気になった点”もいくつか挙げておきます。

重量問題

コンパクトに分割できるとはいえ、塵も積もれば何とやら、全てのパーツで約25kgほどあります。

ヤマト運輸で配達できるギリギリの重さなのでもう少しダイエットさせたかった・・・。

イベントの搬入では段ボール2箱に分けて2個口で発送する必要がありそうです。ひえー

LED照明の電源を1本化したかった

モバイルバッテリーの出力が18Wしかないため、LED照明の電源を2つに分割して運用していますが、本当なら1口にまとめたかったですね。

【追記】AnkerのSolixではUSB Type-cでの出力時、PD 12V には対応しておりませんでしたので、私の条件では使うことが出来なさそうです。

ただ、これを実現する場合、24W以上が出力できる60000mAhのモバイルバッテリーが必要になってくるわけですが、そんなもの存在していないので「ポータブル電源」を使うことになってきます。

手堅いとこで言えば、Ankerの𝐒𝐨𝐥𝐢𝐱シリーズがいい感じですね。100V出力ができない代わりに変換に使われるインバーター類が入ってなくコンパクトです。ポタ電を謳っていますが、ただのクソデカモバイルバッテリーでしょうこれは。

またリン酸鉄バッテリーなので宅配での持ち運びも多少安心です。(バッテリーの発火問題とか)

ちなみに𝐒𝐨𝐥𝐢𝐱のC200が約60000mAh、C300で約90000mAh程度の容量(3.6V換算)があるみたいです。自身の消費電力に合わせて選べます。

 組立説明書の共有

イベントでは複数人で同じ卓を運営していくので、「展示台の組み立て作業」についても私の指示無しでもできるようにしておきたいと考えました。

というわけで組み立て図を作ってみたところ・・・イマイチ分かりづらい!

アルミフレームにパーツ番号を振って爆発図のようなものを作ってみましたが、そもそもこの図を理解するのに時間がかかりそう。

もう少し家具の組み立て図みたいに順序化した図が作れればよかったのだが・・・

これもメンバーに実際に使ってみてもらい、意見を反映して改善していきたいところですね。

まとめ

というわけでディーラー「YZPハウス」は冬のイベントに向けても着々と準備を進めております!

みなさんも冬ワンフェスまでまだ時間は残っていますので、展示台の見直し&アップデートをしてみてはいかがでしょうか。

それでは。

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