プラモデルのパーツには、平面だけではなく曲面が含まれているパーツがあったりします。
そんな複雑な曲面パーツを綺麗にヤスることができるのが「スポンジヤスリ」というアイテムです。
スポンジ素材の表面に研磨剤が接着されている特殊なヤスリで、パーツの三次曲面に柔軟に追従して表面を研磨することが出来る便利なヤスリです。
この記事では、各社が販売しているスポンジヤスリの種類や特徴について詳しく解説していきます。
目次
3M 「スポンジ研磨剤」
3M(スリーエム)が販売している「スポンジ研磨剤」という商品です。
模型店をはじめ、ホームセンターや画材屋なんかでも広く取り扱われている最もポピュラーなスポンジヤスリなのではないでしょうか。
基本的には単品で売られており、1枚あたりの値段は、300円~と少し高め。
安く仕入れたい場合は、40枚セットのBOXで購入するか、大型のホームセンターでバラ売されてるものを購入するといいでしょう。うちの近所のホームセンターでは1枚180円で販売されています。
粒度の種類
- ミディアム MEDIUM(120~180番程度)赤文字
- ファイン FINE(240~320番程度)赤文字
- スーパーファイン SUPERFINE(320~600番程度)赤文字
- ウルトラファイン ULTRAFINE(800~1000番程度)青文字
- マイクロファインMICROFINE(1200~1500番程度)緑文字
の5種類がラインナップされています。
模型用途の表面処理で一番使用するのは、ファインとスーパーファインでしょうか?新品時で大体400番のヤスリ目で、くたびれてきたら600番くらいの削り心地に落ち着きます。
特徴
適度な硬さと柔軟性がありながらも若干の粘り気もあるため非常に使いやすいです。個人的にはこのスポンジヤスリが一番好き。
研磨剤が接着されている表面にも特徴があります。
大抵のスポンジヤスリは、布ヤスリに直接スポンジが貼り付けてあるような作りをしていますが、この3Mスポンジ研磨剤では、スポンジ本体に研磨剤が塗布されているため非常に柔軟なヤスリ面になっています。
中には、ジグソーパズルのピースのような形にカットされているおもしろい商品もあります。
ヤスリの角がいくつもあるので、角を頻繁に使う作業をする方にオススメです。事前にカットされているぶん通常タイプよりも値段が100円ほど高いですね。
ゴッドハンド「神ヤス!」
ゴッドハンド(GodHand) 神ヤス! スポンジ布ヤスリ 5mm厚 3種類セットA #120/#240/#400 GH-KS5-A3A
ゴッドハンド(GodHand) 神ヤス! スポンジ布ヤスリ 3mm厚 3種類セットB #600/#800/#1000 GH-KS3-A3B
ゴッドハンドが販売している「神ヤス!」です。
高密度のウレタンスポンジの表面に、フレックスクロスという柔軟性の高い布やすりが貼り付けてあるスポンジヤスリですね。
使いやすい短冊状の形状をしたスポンジヤスリが4~5枚で入って1セットで販売されています。
粒度の種類
- 120番 黒色
- 240番 赤色
- 320番 灰色
- 400番 黄色
- 600番 緑色
- 800番 青色
- 1000番 黒色
スポンジの色で簡単に番手が見分けられる様になっていいます。
スポンジ部分の厚みにもいくつか種類があり、 1mm、2mm、3mm、5mm、10mm、などのラインナップがあります。
薄いスポンジではパーツの局面に馴染ませやすく、逆に、厚いスポンジだとヤスリ本体に強度が出てるため、緩やかな曲面や平面の多いパーツでも使いやすくなります。
神ヤス 磨
ゴッドハンド(GodHand) 神ヤス! 磨10mm厚高番手 5種類セット [#2000/#4000/#6000/#8000/#10000] GH-KS10-KB
ゴッドハンド「神ヤス 磨」は、パーツを”磨く”のに特化した商品です。
- 2000番
- 4000番
- 6000番
- 8000番
- 10000番
番手をみてもらうと分かる通り、非常に目の細かいスポンジヤスリが入っています。
パーツ表面のヤスリ目を消す用途や、カーモデルでの塗膜の研ぎ出し作業で活躍してくれます。
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例えば、クリアー塗料を使ったデカールの段差消し(研ぎ出し)を行うときには、4000番~6000番の神ヤスが非常に活躍してくれます。
4000~6000番で付く傷は非常に細かいので、最後に模型用コンパウンドを使うことで傷が完全に見えなくなり鏡面を作り出すこともできます。
もちろん研ぎ出し用途以外でも、パーツの塗装中に塗装面にホコリやゴミを削り落としたりなどにも使えます。
ゴッドハンド「神ヤス 磨」は、ゲート処理やパーツの面出しでは使えないかもしれませんが、ひとつ持っておくと何かと便利に使えますよ。
タミヤ「研磨スポンジシート」
タミヤが販売している「研磨スポンジシート」です。
パリッとしているスポンジが使われているためなのか、少しだけ頼りなさを感じますが、基本的には3Mのスポンジヤスリと同じように使うことができます。
タミヤのスポンジヤスリは、粒度の種類が非常に豊富です。
180番、240番、320番、400番、600番、1000番、1500番、2000番、3000番
正直この番手の種類には驚きです。
3Mのスポンジヤスリでは「320~600番」みたいな漠然とした番手表記になっていますが、こちらなら狙った番手での磨き作業が可能です。
しかも、3Mでは1200番以上の細かさはラインナップされていませんでしたが、タミヤの研磨スポンジシートには2000番~3000番までの番手があります。
局面パーツの表面処理だけでなく、カーモデルやバイクの塗膜を削る「研ぎ出し作業」にも便利に使えそうですね。
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