【YZP月間webマガジン】今月は「マスキング作業のノウハウ」について解説しました!▶▶

バイクのプラモデルを製作してみた!デカールの段差消し・研ぎ出しをしてみた。

こんにちは。柚P(@Nitori_cucumber)です。

この記事では、「バイクのプラモデルを製作してみた!フルカウルバイクの外装パーツの塗装方法を徹底解説してみた。」で塗装した外装パーツを使って、クリアーコート・デカールの段差消し・研ぎ出しの作業について紹介していきます。

▼これまでの作業工程はこちら。

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デカールの段差消し・研ぎ出しとは?

まずは、これから行う「デカールの段差消し・研ぎ出し」について簡単に解説しておきましょう。

これまでの作業で、デカールをカウルに貼り付けるところまで終わらせてます。現状のままでも十分綺麗に仕上がっていますが、さらに綺麗に仕上げるためにデカールの段差の研ぎ出しをしてやりましょう。

段差を消すためには、事前にクリアー塗装をしておいてやる必要があります。デカールの厚みは数ミクロンしかない極薄フィルムなので、クリアー塗料の厚みで段差を相殺してやるイメージです。

デカールの研ぎ出しはこんな感じです。

  1. デカールの上から、光沢クリアーを塗装して”クリアー層”を作ってやります
  2. 高番手のヤスリを使ってクリアー層の表面を削ってデカールの段差を無くします
  3. コンパウンドを使って塗装面を磨いて作業終了です

作業内容だけ見ると非常に簡単にみえますが、やってみると意外と神経を使う難しい作業になってきます。これから紹介するポイントを押さえつつ丁寧に作業していきましょう。

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クリアー塗料を塗装して「クリアー層」を作る

まずはデカールの段差を埋めるためのクリアーを塗装しましょう。

使用する塗料は、ヤスリで削っても大丈夫な『塗膜の硬いクリアー塗料』を選びましょう。

ラッカー系塗料の光沢クリアーや、ウレタン塗料のクリアーなどが研ぎ出し作業でよく使われていますね。私は「クレオス GXスーパークリアーⅢ(ラッカー系)」や「フィニッシャーズ ウレタンクリアーGP1、GP2(ウレタン系)」なんかをよく使います。

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クリアー層を塗装する工程で一番重要なのが「安定した塗膜の厚み」です。

塗膜を均等な厚みで塗るコツは、エアブラシとパーツの距離を離した状態で乾いた塗料を吹き付ける「砂吹き」をして、パーツ表面に足付けをするということです。砂吹きをすることで、次に厚塗りする塗料がたれにくくなったり、乾いた塗料ミストを吹き付けるのでデカールを有機溶剤で侵しにくい、というメリットもあったりします。

砂吹きしたクリアーを1時間~2時間ほど乾燥させたら、その上からさらにクリアーを重ね塗りしていきます。

2回目に塗装するクリアーは、たっぷりめに塗装しましょう。垂れる寸前くらいを見極めて表面がテカテカになるくらいまで塗装します。こうすることで、砂吹きして梨地になった塗膜も2回目のクリアー塗装で再度溶かされて平滑になります。

さらに分厚いクリアー層を作りたい場合は、同じ工程を1~2回繰り返すとよいでしょう。

最後は、分厚く塗装したパーツは1週間ほど放置してクリアー層を完全に乾燥させましょう。

ヤスリを使ってデカールの段差を消す

次にデカールの段差をヤスリを使って消していきます。

使用するのはゴッドハンドの「神ヤス磨き」。厚みは5mm。

ヤスリに水をつけながら磨く「水研ぎ」をしていきます。

強い力で磨いてしまうとクリアー層より奥のデカールやボディの塗装を削ってしまうので、軽い力で慎重に作業していきます。

どこまで削ればいいの?

▲これが削る前のパーツ

デカールの段差がよく分かりますね。

▲少しだけ削ってみました

まだデカールの段差がわずかに残ってるのがわかるでしょうか?ヤスリで磨いた部分は艶が消えていますが、デカールの段差が残っている部分にはまだ光沢感が残ってます。

▲さらに削ってみました。

これでデカールの段差は完全に消えました。ここまでは神ヤス磨きの4000番しか使ってないので、さらに細かい6000番、8000番、10000番の順番で磨き進めていきましょう。

▲神ヤス磨き10000番まで磨いてみました

デカールの段差は完全に無くなり、ヤスリで削ってつや消し状態になってたパーツの光沢感が蘇ってきました。

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コンパウンドを使用してさらに磨く

神ヤス磨きで磨いた後は、さらに光沢感を出すために「コンパウンド」という液体研磨剤を使用して磨いていきます。

今回は、タミヤのコンパウンドの「細目」と「仕上げ目」を使用します。

タミヤ以外のコンパウンドについてはコチラの記事「研ぎ出し・鏡面塗装 で使用するプラモデル用の「コンパウンド」の種類を解説!」を参考にしてみてください。

タミヤコンパウンド(細目)

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コンパウンドは「メガネ拭き」などの傷のつきにくい専用のクロスを使って塗り込んで使います。

タミヤから専用の磨きクロスも販売されてるので、コンパウンドを購入するときに一緒に揃えておくと便利に使えるでしょう。

磨きクロス以外にも「コンパウンド用スポンジ」なんかタミヤから発売されてます。

四角い形状の硬めのスポンジなので、奥まった部分や細かいキワを磨きたいときに非常に便利です。

大きな面には「磨きクロス」、細かい部分には「コンパウンド用スポンジ」、という使い分けをすれば効率よく磨けますね。

磨き作業は、はじめに「細目」を使って磨き→パーツを洗浄してコンパウンドを落とす→最後に「仕上げ目」で磨き→パーツ洗浄、の順番で進めていきます。

コンパウンドの種類を変えるときは、毎回「パーツの洗浄」をしておきましょう。パーツに前回使用したコンパウンドが残っていると、次に使うコンパウンドの本来の性能が出せなくなりますので。それからコンパウンドを塗り込むために使用する磨きクロスも、別々のものに分けたほうがいいですね。

コンパウンドを洗浄する

綺麗に磨けたらパーツを水で洗浄しましょう。

コンパウンドは油性のものが多いので、中性洗剤とぬるま湯(40度くらい)で洗ってやれば綺麗に落とすことが出来ます。

パーツの入り組んだ部分に入り込んだコンパウンドは、平筆でほじくってやると簡単に落とせます。ここで注意ポイントですが、汚れをかき出すブラシで歯ブラシとかは絶対に使わないようにしましょう、せっかく磨いた塗膜に傷が付きますので。

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誤ってデカールを削ってしまった時の対処法

デカールの研ぎ出し作業に慣れていても、少しの油断でクリアー層を削りすぎてデカールを傷つけてしまうことがあります。

やってしまったものは仕方がないので、目立たないように修正していきましょう。

まず、デカールの青と同じ色を調色した塗料を作ります。その塗料で削れた部分を筆で塗りつぶしていきます。

青色が乾いたら、その上から白の塗料で削れて無くなった文字の部分を筆で描き込んでいきます。

これで少しはマシになりました。

最後に削ってしまった部分にクリアーを塗装し直し、あらためて研ぎ出し作業をしてやれば修正完了です。

デカールのシワを消す

デカールの段差消し以外にも、デカールの貼り付けによって発生してしまったシワも「研ぎ出し」で消すことが出来ます。

デカールの段差消しの工程を同じ要領で、クリアー塗料厚吹き→神ヤス磨で表面を磨いていきます。

磨いてシワを消したあとは、コンパウンドで磨くなり、薄めに希釈したクリアーを吹き付けるなりして光沢を出して仕上げてやりましょう。

これでデカールのシワが目立たなくなりました。

まとめ

これにてカウルのパーツの塗装はすべて終わりです。研ぎ出しの作業によって、塗装だけでは絶対に再現できない平滑な塗装面を作ることが出来ます。

非常に面倒くさく失敗するリスクの高い作業でもありますが、上手くパーツを磨くことができれば圧倒的な仕上がりになってるはずです。

ワンランク上の作品に挑戦してみたい方は是非「デカールの段差消し・研ぎ出し」チャレンジしてみてください。

それでは。