プラモデルの平面を綺麗に磨くとき、平らなヤスリを持っておけばとても便利に使えますよね。
というわけでこの記事では、プラモデル・ガンプラで使える「当て板付きのヤスリ」について詳しく紹介してきます。
目次
ウェーブ ヤスリスティック
まずはウェーブから販売されている「ヤスリスティック」
番手の種類には、80,120,180,240,320,400,600,800,1000,1200,があるようです。
※現在は粗めの番手は販売終了しています。
ヤスリスティックの特徴は、なんといっても開封したらすぐに使用できる気軽さにあります。逆にヤスリの貼り替えはできないので、基本的に使い捨て前提で使用します。
ヤスリスティックには2つの硬さがあります。
- 薄いスポンジが挟まれている「ヤスリスティック SOFT」
- 硬い当て板に紙やすりが接着されている「ヤスリスティック HARD」
「ヤスリスティックSOFT」では、緩い曲面の磨き作業、バズーカ、ビームライフルといった筒状のパーツの合わせ目消しなどに向いています。
対して「ヤスリスティックHARD」では、ヤスリ面の硬さを活かして、パーツの面出しやエッジを立てる作業に向いています。
形状にもいくつか種類があり
- 細型
- 三角形
- 丸型
- 先細型
という特殊な形状もラインナップもあるようです。
「ヤスリスティック フィニッシュ」という磨きに特化した商品もあります。
手軽にパーツの光沢を取り戻せるので、成形色を生かした簡単フィニッシュでのゲート処理なんかで便利使えます。
ゴッドハンド FFボード
ゴッドハンドが販売している「FFボード アクリル」です。
アクリル樹脂製の当て板で、数種類の色分けがされているのが特徴。色によって貼ってあるヤスリの番手を直感的に見分けられるような工夫がされています。
貼り付ける番手は、同社のスポンジヤスリ「神ヤス!」の色分けと統一にしておくと把握しやすいと思います。
- 赤:240番
- 黄:400番
- 緑:600番
- 青:800番
- 黒:1000番
こちらのFFボードは、ゴッドハンドの「フレックスクロス布ヤスリ」「神ペーパー」や「タミヤ フィニッシングペーパー」の幅を基準に作られているので、ヤスリの貼付けも比較的簡単に行えます。
ヤスリの貼り付けには「FFボードアクリル専用 両面テープ」がおすすめです。テープ幅がFFボードと同じ15mmなのでそのまま使えます。
さらに、両面テープの裏表で粘着力の強さが異なり、ヤスリ側は作業中に剥がれないよう強粘着、FFボード側には剥がしたときの糊残りが少ない中粘着となっています。
ゴッドハンド ミニFFボード ステンレス
ゴッドハンドが販売している「ミニFFボード ステンレス」です。
アクリル製のFFボードとは違い、こちらは金属素材で作られています。
ミニFFボードの一番のポイントは、ステンレス素材特有の「硬さ」と「薄さ」です。
このミニFFボードはなんと2mmというかなり薄い当て板ですが、ステンレス製なのでヤスリ作業中で”たわむ”という事がほとんどありません。
カッチリとした面出しや、パーツのエッジを立て作業で活躍してくれそうです。
こちらもFFボード専用の両面テープが販売されています。6mm幅と10mm幅があるので購入の際はお間違えの無いように。
自作スチレンボードヤスリ
格安で超簡単に作れる!スチレンボードを使って「自作ヤスリスティック」を作ってみた。格安で超簡単に作れる!スチレンボードを使って「自作ヤスリスティック」を作ってみた。「ヤスリが無ければ作ってしまえばいいじゃない。モデラーなんだから。」ということで、使いやすいヤスリを自作してみたのがこちら。
片面に糊がついているスチレンボードに、自分の好きな紙やすりを貼り付けただけで簡単に作れます。
使う際は、カッターナイフで使いやすい大きさや形にカットしてやれば、どんなパーツにも対応してくれる柔軟なヤスリへと変化してくれます。
やすりの親父
ピットロードが販売する「やすりの親父」です。特徴的なパッケージは一度見たら忘れられないインパクトがありますね。
パッケージのインパクトもすごいですが、実はヤスリとしての性能も非常に高く、モデラー人気の高い商品だったりもします。
やすりの親父には、「フィルムスティックヤスリ」と「スポンジステックヤスリ」の2種類があります。
- フィルムステックヤスリ:薄手で平面・局面どちらにも使えるオールマイティータイプ
- スポンジスティックヤスリ:厚手のスポンジヤスリタイプで曲面に特化したタイプ
また番手も豊富で、
180番、220番、320番、400番、600番、800番、1000番、1200番、1500番、2000番
があり模型用途で使うぶんには不便することはないでしょう。
※スポンジスティックやすりにのみ4000番があります。
スジボリ堂 木の板に貼り付けたヤスリ 面出しヤスリ
スジボリ堂が販売している、「木の板に貼り付けたヤスリ」です。
当て板には1mm厚の木の板が使われており、適度な硬さと木特有の柔軟性を兼ね備えているため、平面・曲面のどちらを磨く作業でもよく馴染んでくれる優秀なヤスリです。
さらに、ヤスリの本体の厚みも薄いため、奥まった隙間などの磨きにも適しています。柔らかい素材なので、カッターやハサミなどで任意の形にカットしやすいのも嬉しいポイント。
木がヘタりやすいというデメリットも持っていますが、それを加味したとしても使いやすい優秀なヤスリだと思います。
スジボリ堂 マジックホルダー
こちらもスジボリ堂から販売されている「マジックホルダー」という商品です。
当て板のとヤスリがマジックテープ式になっており、ワンタッチで張替えができるようになっています。
パーツを削る時のタッチはけっこう柔らか目な印象を受けます。マジックテープの部分がクッションになっているので、ヤスリをパーツに当てた時「ムニュ」っとしますね。
ヤスリ面が柔らかいため、パーツのエッジ出しなどの作業はは苦手ですが、緩い曲面や、円筒のパーツの処理、ゲート処理、といった汎用的な作業は得意です。
消耗品として「替マジックヤスリ」が単品販売されているので、ヤスリが摩耗してきたら交換しましょう。
ハイキューパーツ リタックスティックハーフ
ハイキューパーツから販売されている「リタックスティックハーフ」です。
水で洗ったら粘着面が復活する特殊なシートでヤスリを貼り付けられる経済的な当て板です。
当て板本体はポリカーボネート樹脂のしっかりとしたものが使われていますね。
板の長さは、タミヤのフィニッシングペーパーの横幅「93mm」とほぼ同じ「90mm」で作られているようです。
貼り付けたヤスリの番手が目で見てすぐ分かる「番手シール」も付いているのも嬉しいポイントです。
アルゴファイル CSヤスリ
アルゴファイルが販売する「CSヤスリシリーズ」です。
カーボン製の軽量・高強度な当て板の「CSカーボンプレート」をはじめ、アルミ素材を活かした特殊形状の「CSホルダー」などがラインナップされています。
貼り付けるヤスリは「CSヤスリ」がおすすめです。裏面が粘着フィルム状になっているので、両面テープを用意しなくてもそのまま当て板に貼り付けて使えます。
サテライトツールス タイラー
サテライトツールから販売されている「タイラー」です。結構昔からあるヤスリですね。
タイラーの特徴は、平面部分が絶妙な曲面になっている点です。
平面をわずかに湾曲させることによって、表面処理でありがちな、”面出しで必要なエッジまでヤスリで削り落としてしまう”ことが起こりにくいようになっています。
ちなみにこの湾曲、実は平面出し用の鉄工用平ヤスリでも採用されているちゃんとした技術だったりもします。鉄工用の平ヤスリもタイラーが謳っている効果と同じで、角のダレを防ぐための役割があったりします。
ウェーブ ヤスリほう台
ウェーブから販売されている「ヤスリほう台」。シャレの利いたネーミングですね(笑)
販売中止になったり、生産を再開してみたり、出会えたらラッキー的な商品です。あまり安定供給はされてる印象はないので、見かけたら買ってみるといいかも。
プラ製の当て板と、紙やすりを貼り付けるための特殊な粘着シートで構成されています。付属している粘着シートは、水洗いすることによって再利用することが出来るというスグレモノ。
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