こんにちは。柚Pです。
今回の記事では光造形プリンターで使える、Peopoly社の『Siraya Tech Fastレジン』を紹介していきます!
これからFastレジンを使われるという方はぜひ印刷設定の参考にしてみてください。
それでは続きからどうぞ!
目次
Siraya Tech Fastレジン
Peopoly社のSiraya tech FastレジンはAmazonをはじめとする各通販サイトで購入することが出来ます。
価格はなんと1000g入って4000円。光造形プリンター用レジンの中ではかなり安い部類に入りますね。
今回購入したレジンのカラーはホワイト。実際に出力したパーツの見た目は『半透明の乳白色』といった感じに仕上がります。
そのほか、siraya tech Fast レジンの気になる性能については実際に印刷したものを交えながら確認していきましょう!
- 難易度:簡単 ☆★★★★
- 粘度:ゆるめ ☆☆☆★★
- 露光時間:普通 ☆☆★★★
- モデルの再現性:少し高め ☆☆★★★
- 靱性:普通 ☆☆★★★
- 剥離抵抗:弱め ☆★★★★
- 洗浄方法:アルコールを使用
テスト印刷で適正な露光時間を探る
3Dプリンターの設定を出すため、テストプレートをいくつか印刷してみます。
テストプレートには、3Dプリンター周辺の情報発信ではおなじみの兎美ショーコさん(@UM405chan)製作の『ショーコプレートver2』を使用させてもらいました。
このデータはUM405購買部(https://um-project405.booth.pm/)で販売中のショーコレジンシリーズ専用のテストプレートです。この記事では特別に許可を得て使用・紹介しております。
『ショーコプレートver2』は、性能の確認のしやすさ、印刷時間の短さなどのトータルバランスがかなり良いため、印刷設定をしっかり出したいときに便利です。
ショーコレジン専用のデータではありますが、無料でも配布されてます。
応援用として405円で購入することもできますので、ショーコレジンを購入した、心とお金に余裕がある、テストプレートが気に入った、兎美ショーコが好き、という方はどんどん応援しましょう!
うちの印刷環境
出力品の印刷はプリンター機種などの周辺環境によっても大きく変わってきます。
参考までに、うちで使用している3Dプリンターの印刷環境も書いておきます。
- 3Dプリンタプリンター→Phozen sonic mini 4k SK edition
- FEPフィルム→Peopoly FEPフィルム
- 気温/湿度→約 28℃/60%
- レジン温度→常温(約28℃)
- レイヤーの高さ→0.05mm
▼そのほか詳しい印刷設定はこちら
ここからレイヤー層の露光時間だけ変更してテストプレートの状態を確認していきます。
露光時間 2.5s/3.0s
fastレジンという名前から「硬化までの時間が短いのか?」と思いUV照射時間を3秒以下に設定して印刷してみましたが、どちらも正常に印刷できませんでした。失敗です。
露光時間 3.5s/4.0s
ぱっとみちゃんと印刷されてそうですがノギスで採寸してみるとまだまだ痩せ気味です。0.4mm厚の板もぎりぎり出力できてるくらいなので、これも微妙ですね。
露光時間 5.0s/6.0s/7.0s
ここからは実用的に使えそうな感じです。
露光時間は5.0s~から寸法通りに印刷されるようになってきました。
▲5.0sでは、0.2mm厚の板、0.3mmまでの溝が埋まること無く印刷できました。素晴らしい。
▲6.0sでもほぼ同じような状況。
同じなら5.0s のほうがいいですね、印刷が早く終わるので。
7.0sでは、0.1mm厚の板、0.35mmまでの溝が埋まること無く印刷できました。
薄手の細かいパーツを印刷する場合は、露光時間を7.0sにしてみてもいいかもしれません。
結果
結果をみる感じ、0.2mm以下の薄いディティールを印刷するとかではない限り、露光時間5.0s で運用しても問題なさそうです。
多少長めに露光しても「出力品すごい太る」ということもなかったので、とてもスイートスポットの広いレジンと言えますね。
プリンターの設定をして本番印刷
印刷設定が出せたので、出力したい原型データを印刷してみましょう。使用するスライサーソフトは『CHITU BOX』です。
データはじゅごんさん(@Jugon_Sushi)製作の『ローポリ狐』をお借りします。
サポート設定はこんな感じ。サポート材の一番細い先端径は0.3~0.4mmくらいで設定しています。
印刷後
露光時間5.0sで印刷してみたところ、何事もなく印刷成功していました。
▲印刷状態の確認がしやすいようサーフェイサーを塗装しています。
極細のお髭もしっかり出力されていますね。すごいです。
ボディに刻印された文字も埋まること無くぱきっと印刷されています。
サポートまわりの太りもほとんど無く、表面処理も楽にできそうです。
コストパフォマンスも高いため、サイズ確認での仮出力でも気軽に使えるのがいいですね。
二次硬化での焼けについて
Fastレジンのホワイトは『二次硬化時の焼け』の色が顕著に出てしまうようです。
下側の赤っぽく変色している方が二次硬化してすぐの出力品。上側の白いほうが二次硬化して1~2日経過した出力品です。
このUVによる変色は、出力品を数日乾燥させれば元の白色に戻るので安心して使用しましょう。
まとめ
というわけでSiraya Tech社の『Fastレジン』を紹介でした。
今後も購入したレジンのレビューを続けていきますのでよろしくお願いします。案件もお待ちしております笑!
それでは。
▲高い透明度を誇る SK本舗の『SK高透明度レジン』を紹介!気になる性能や印刷設定は?
安定した価格と性能!Peopoly社の『Siraya Tech Fastレジン』の紹介!気になる性能や印刷設定は? ▲光造形プリンター用レジン Peopoly社の『Siraya Tech Fastレジン』の紹介!気になる性能や印刷設定は? コスパ最高な高性能レジン!Peopoly社『Siraya Tech Easyレジン』の紹介!気になる性能や印刷設定は?▲コスパ最高な高性能レジン!Peopoly社『Siraya Tech Easyレジン』の紹介!気になる性能や印刷設定は?
記事に関連するキーワード