光造形プリンター用レジン SK本舗の『SK高透明度レジン』を紹介!気になる性能や印刷設定は?

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  • 柚P

 

こんにちは、柚Pです。

今回の記事では光造形プリンターで使える、SK本舗の『SK高透明度レジン』を紹介していきます。

これからSK高透明度レジンを使われるという方はぜひ印刷設定の参考にしてみてください。

それでは続きからどうぞ!

SK高透明度レジン

今回紹介するSK本舗の『SK高透明度レジン』SK本舗公式通販ページから購入することができます。

価格は500g入って8780 円。光造形プリンター用のレジンの中ではかなり高額な部類にはいるため、ここぞ!とい場面で使いたいですね。

SK高透明度レジンは名前の通り、高い透明度と黄変の少なさが特徴の高性能なレジンとなっています。

無色透明のクリアパーツを作りたいときに役立ちそう。

ちなみにこのレジンは水洗いタイプではないため、洗浄にはIPA(アルコール)や専用の洗浄剤が必要になります。

テスト印刷で適正な露光時間を探る

3Dプリンターの設定を出すため、テストモデルをいくつか印刷してみましょう。

テストモデルにはAmeralabsAmeraLabs Townを使用させてもらいました。

モデルの各部位の解説はこちらのページから確認することができます。

今回の印刷環境

出力品の印刷は周辺環境によっても大きく変わってきます。

参考までに、今回使用した3Dプリンターと印刷環境を記載しておくので参考にしてみてください。

▼そのほか詳しいプリンターの設定はこちら

レイヤー層の露光時間だけを変更し、いくつかテストモデルを印刷して状態を確認していきましょう。

露光時間 4.0秒

露光時間4.0秒で印刷してみたところ、一部が整形不良になってしまいました。

元データでは0.5mm軸の十字がかかっている箇所ですが、正常に印刷できていないようです。

形状が把握しにくかったので、サーフェイサーを塗装してみました。

モデル下側にある0.5~0.1mmの軸を出力している箇所を確認してみましょう。

左から3列目の「0.3mmの軸」まではギリギリ印刷できているようですね。

側面を確認してみます。

全体的に痩せ気味です、もう少し露光時間を増やしてもよさそうです。

露光時間 5.0秒

露光時間5.0秒からは、大きな整形不良は発生しなくなりました。

0.5mmの十字もしっかり印刷されています。

0.5mm、0.4mm軸もすべて印刷出来ていますね。0.3mm軸は途中まで出力できています。

まだまだ全体的に痩せ気味ではありますが、元データの形状をある程度再現できているため、出力するモデル形状によっては場合によっては露光時間5.0秒での運用も十分可能でしょう。

露光時間6秒

露光時間6.0秒からは、さらに安定して出力ができるようになってきます。

0.5mm軸も寸法通りに出力されていますね。

しかし、レジンが溜まりやすい箇所の「太り」が若干目立ってきました。

軸がひん曲がってて確認しにくいですが、0.3mm軸もしっかり出力されています。

太りも少なくいい感じですね。

私の印刷環境では5.0~6.0秒での間で露光時間を設定してやるのが良さそうです。

露光時間7秒

今回の検証結果では5.0~6.0秒が適正っぽいですが、過剰露光したモデルも紹介しておきます。

0.5mmの十字は若干の太り気味に仕上がっています。

また、ゲル化したレジンが逃げ切れず歪な形に太っている箇所も確認できますね。

モデルを上から確認してみましょう。

全体で確認してみると7.0秒でも十分綺麗に印刷はできているように見えます。

側面から確認してみます。やはり露光時間6.0秒と比べるとさらに太り気味に仕上がってます。ただし、細かいディティールが無い簡単なモデルを印刷する場合は7.0秒での運用も十分可能でしょう。

また、冬季で気温が低くレジンの反応が弱いという場合にも、露光時間を増やすことで安定した出力ができるようにもなります。

周囲の環境にあわせて露光時間を調整してやりましょう。

露光時間8.0秒

ここまでくると過剰露光過ぎて隙間という隙間が埋まってしまいました。

ゲル化して逃げ切れなかったレジンがモデルを大きく太らせています。

透明レジンはUVを透過しやすい特性があるため、過剰露光したときのモデルへの影響が通常レジンよりも強く出てしまいますね。

0.5mmの軸が隣同士で癒着して壁になってしまっています。

チェス盤のディティールも埋まっています。再現性は最悪です。

結果

というわけで、今回行った検証では露光時間5.0~6.0秒で運用していくのが丁度よさそうという結果になりました。

これは今回使用した「SK高透明度レジン」以外にも言えることですが、透明レジンは通常の不透明レジンと違い「遮光剤」が入っていないため、適切に露光時間を設定してやらないとモデル全体が太ったりモールドが潰れやすいという傾向があります。

とはいえ、クリアパーツが簡単に自作できる唯一のレジンでもあり代用はききません。レジンの特性をしっかり把握して上手に使えるようになりましょう!

プリンターの設定をして本番印刷

印刷設定が出せたので、出力したい原型データを印刷してみましょう。使用するスライサーソフトは『CHITU BOX』です。

データはじゅごんさん(@Jugon_Sushi)製作の『ローポリ狐』をお借りします。

サポート設定はこんな感じ。サポート材の一番細い先端径は0.3~0.4mmくらいで設定しています。

印刷後

露光時間6.0sで設定してみました、無事に出力できていますね。

▲印刷状態の確認がしやすいようサーフェイサーを塗装しています

極細のお髭も出力されていました。

凹んでいるモールドにはレジンが溜まりやすく太りやすい傾向ではありますが、凸のようにモデル表面から飛び出している形状は問題なく再現できてますね。

問題の凹んでいるモールドです。

ボディに刻印された文字も無事に印刷できました、少しだけ埋まってしまっているためパキッと感はありませんが。

サポートまわりも少しだけ太り気味に仕上がってました。こればかりは透明レジンの特性でもあるのでどうしようもないです。

時間経過によるレジンの変色について

これは透明レジンに限った話ではないですが、光造形レジンは未硬化状態のまま放置しておくと少しずつ黄変してきます。

新品状態(右)は少し青よりの無色透明ですが、レジンバットに1週間入れっぱなしにしていた透明レジンは少しだけ黄色く変色しています。


▲右:黄変したレジン 左:新品レジン

黄変してしまったレジンでもいつも通りに印刷することはできますが、出力されたパーツもそのまま黄変した色味のまま印刷されてしまいます。

ですので、レジンバットに入れたレジンは余ってもボトルに戻したりせず、できるだけ早めに使い切るように心がけましょう。

ちなみに、黄変前に出力したモデル(二次硬化済み)は1ヶ月経っても大きな変色は確認できませんでした。未硬化の状態でのみ黄変しやすいようです。

まとめ

というわけでSK本舗のSK高透明度レジンの紹介でした。

それでは。