タミヤ 1/20 PORSCHE 935 マルティーニ 製作記 #02 『シャーシ塗装編』

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  • 柚P

 

この記事では「1/20 タミヤ PORSCHE 935 マルティーニ」のキットの製作について紹介していきます。

▼1/20 ポルシェ 935 マルティーニ製作まとめ記事
47年前のキットを最新の技術で蘇らせる!『1/20 タミヤ PORSCHE 935 マルティーニ 』製作記

前回のあらすじ

タミヤ 1/20 PORSCHE 935 マルティーニ 製作記 #01 『シャーシ組み立て編』

前回はシャーシの組み立てと基本的な表面処理などを行いました。

ここからは各パーツを一時的に分解して、塗り分けが必要なパーツ類の塗装を進めていきます。

フロントサスペンションの塗り分け

フロントのサスペンションパーツは、基部は「シルバー」、スプリング部は「ブラック」で塗り分けるよう指示がされています。

まずはじめにパーツ全体をブラックで塗装します。

塗装後、スプリング部分にのみブラックを残したいのでマスキングテープを貼り付け、塗装を保護しておきます。

この上からシルバーの塗装を施します。

シルバーの塗装が終わったところでマスキングテープを剥がしてみます。いい感じに塗り分けられましたね。

ただ、このままではスプリングの内側がブラックのままなので、エナメル塗料を使って塗り分けていきましょう。

使用するのはタミヤのエナメル塗料「クロームシルバー」です。

エアブラシで塗装するため、専用のエナメル溶剤を1:1で希釈したものを使います。

スプリング内部めがけてエナメル塗料のクロームシルバーを塗装します。この時点でスプリングのブラックが上塗りされて消えてしまっても大丈夫です。

続いて、エナメル溶剤を含ませた綿棒を使い、スプリング部に掛かったエナメル塗料を拭き取ってやります。

これでフロントサスペンションの塗り分けが完了です。ちゃんとスプリングが入っているように見えるでしょ?

ホイールキャップの塗り分け

ホイールキャップは全体が「ブラック」基調で、センターのあるホイールナットが「シルバー」になるように塗り分け指示がされています。

このような円形パーツのマスキングをする場合は、ハイキューパーツの「円形マスキングシール」があると便利です。

かなり高精度な円形マスキングシールの割に値段も安いため、S、M、L、XL、などサイズ違いをまとめて用意しておくと今後の塗装作業でも活躍してくれることでしょう。

マスキングができましたら、ホイールナット部分をシルバーで塗装します。

これにてホイールキャップの塗り分けは完了です。

エンジンの塗装

エンジンパーツは複雑な形状をしているため、マスキングテープによる塗り分けが困難な箇所でもあります。

このような複雑な箇所は「筆塗り」で塗り分け処理をおこないます。

このような筆塗り作業では、タミヤのエナメル塗料を使用します。

エナメル塗料を使用することで、万が一塗装がはみ出てしまったときも、薄め液を染み込ませた綿棒で拭き取ることができるためリカバリーがしやすいです。

最後は、エナメル塗料での塗り分けが完了した時点で、ラッカー系のトップコートで塗膜の保護しておきましょう。

ウォッシングでエンジンの汚れを再現

薄め液でシャバシャバに希釈したエナメル塗料(フラットブラック)を使って、エンジンパーツ全体に「ウォッシング」を施し汚していきます。

平筆をつかって薄めた塗料を全体に馴染ませます。

パーツのモールドに塗料が適度に溜まるようなイメージで塗布してみてください。

そのまま乾燥させたらウォッシングの完成です。塗料が溜まり過ぎたところや気になる箇所があれば、エナメル溶剤を染み込ませた綿棒で手直ししておきましょう。

これでエンジンがススやオイルでいい感じに汚れた状態に仕上がりました。

シャーシの塗装

シャーシ本体の塗り分けは、コックピット内が「ブラック」、それ以外が「ホワイト」で塗装するような指示がされています。

塗料の色的に、ホワイトを先に塗ってその後にブラックを塗装するのが理想的ではありますが、ホワイト部分の範囲があまりにも広くてマスキングが大変そうです。

ですので今回は、コックピット内のブラックを先に塗装し、その部分をマスキングした後、ホワイトの塗装を行うことにしました。

裏側は全面きれいなホワイトですね。

ここはマスキングの順番的に暗い下地色からの発色になりますので、ホワイトがしっかりと発色するよう3回程度塗り重ねました。

運転席のメーターパネルの仕上げ

このキットのメーターパネルには「水転写デカール」を貼り付けて仕上げる指示がされているのですが、何故かパーツ本体にもモールドが彫り込まれています。

水転写デカールを貼り付けるのに、このモールドは邪魔になるので削り取ってもいいのですが、あまり目立つ箇所でもないのでそのまま貼り付けていくことにします。

スピードメーターに貼り付けるデカールはこちらの6種類のマーク。

イタリアのCartograf社製の水転写デカールなので、安心して貼り付けを行えます。

切り離した水転写デカールは、水で湿らせたキッチンペーパーの上に置いておきます。

こうすることで数分で台紙のノリが溶け、水転写デカールの貼り付けが行えるようになります。

モールドに馴染ませるため『軟化剤』を活用する

今回のパーツのように細かいモールドの上に水転写デカールを馴染ませたい場合は「デカール軟化剤」を活用します。

使用するのはタミヤの「マークフィット スーパーハード」。

「スーパーハード」は、デカールを軟化させる能力が極めて高いため上級者向けとなります。自信が無いかたは、軟化能力が少し控えめな「ハードタイプ」の使用をオススメします。

水転写デカールを貼り付ける箇所には、事前にデカール軟化剤を塗布しておきます。

ピンセットで水転写デカールを掴み、任意の場所に配置します。

軟化剤が過度にはみ出ている場合は、綿棒を使って余分を軽く拭き取っておきます。

そして、まだこの段階では水転写デカールを綿棒で押さえて完全に密着させる必要はありません。位置が決まったら過度に触らず溶剤や水分が自然に乾くのを待ちましょう。

水分がある程度揮発してデカールが仮定着したところで、上から「追いデカール軟化剤」を塗布します。

塗布した液が垂れないよう、パーツを水平に固定しておきます。

この状態で再度、軟化剤が自然に揮発するまで放置します。

軟化剤が自然に揮発したらこのように仕上がります。このようにすれば複雑なモールドにも綺麗に追従させることができます。

UVレジンでレンズの表現

デカールを貼り付けたメーターの上から透明なUVレジンを塗布して「レンズ」の表現をしてみます。

パレットの上に少量取り出したUVレジンを爪楊枝の先端ですくい、メーター部に塗布していきます。

UVレジンを厚盛する場合、硬化時に体積が若干収縮しますので一気に盛り付けたりはせず、「薄く盛り付けて硬化」を何度か繰り返すようにして厚みを稼ぎましょう。

これでレンズの表現ができました。

キラッと反射するいいアクセントになりますね。

パーツの組み立て

各パーツの塗装が終わったら組み立てを行います。

強度が必要なパーツには「瞬間接着剤」、それ以外には「ハイグレード模型用」を使用していきます。

接着剤を使用するので、組み間違えが起こらないよう組立説明書を確認しながら慎重に接着していきましょう。

エンジンが収まりました。

この時点の私は気づいていませんが、エキゾーストマニホールドが逆に刺さっていますね。こういうことが起こらないよう、組立説明書をしっかり確認しながら作業を行いましょう。(二度目)

コックピット周りも同様に組み立てていきます。もう少しでシャーシが完成させられそうです。

ホイールのメッキ落とし・塗装

ホイールの塗装を行います。

と、その前に、このキットのホイールには「アルミ蒸着メッキ」が施されているため、そのままでは塗装することは出来ません。

ですので、はじめに「メッキ剥がし」を行い、その後に塗装を施していきます。

プラモデルのメッキパーツ処理『メッキの剥がし方』を徹底解説!

今回はオーバーコートされていないシルバーのメッキですので、そのまま水で薄めたハイターに沈めます。

アルミメッキが完全に溶けました。

さらに下地のウレタン塗膜を除去するために、クレオスの薄め液に漬け置きしておきます。

このまま数時間放置していると下地のウレタン塗膜がフヤけてきますので、歯ブラシやピンセットを駆使して下地塗装を除去してやりましょう。

ホイールの塗装

それではメッキを落として下地のウレタン塗膜も除去できたので、改めてホイールの下地塗装をします。

ここではメッキ系塗料の下地として優秀な「ボーンペイント アンダーブラックⅡ」を使用します。

下地が完全に乾燥したら、上から「SHOW UP テラクローム」を塗装します。

リム部分をマスキングして、ゴールド部分の塗り分けを行います。

既に下地がシルバーなので、クリアーオレンジ+クリアーイエローで調色した塗料を上から塗装すればゴールドになります。

そして先程塗装したホイールキャップとタイヤを組み付けます。

先ほど塗り分けたところが全部見えなくなりましたね。模型なんてそんなことばっかりなので気にせず引き続き作業を進めましょう。

ホイールの取り付け

古いキットなので、タイヤの取付ネジには「マイナスドライバー」が必要です。

けっこう硬いのでプラパーツを破損させないよう慎重に締め込みます。

シャーシの組み立て完了

タイヤが取り付けられると一気に車感が出ますね!

次回はカーモデル一番の見せ場「ボディ」の工作をしていきます。

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