こんにちは、柚Pです。
これまで当ブログでは様々なメッキ塗料を紹介・レビューしていましたが、まだまだ面白いアイテムがあるようです。
というわけで今回は、エアブラシいらずで手軽に使うことができる『マーカータイプのメッキ塗料』の紹介記事になります!
発売から大好評続きで品薄続きだった『ガンダムマーカーEXメッキシルバー』と、ちょっとマイナーなMolotowの『Liquid Chrome』の2本を用意してみたので、早速どんな使い心地なのか試してみましょう!
目次
ガンダムマーカーEXメッキシルバー
はじめに紹介するのは「パーツに直接塗るだけで簡単にメッキがつくれる」とSNSを中心に話題になった『ガンダムマーカーEXメッキシルバー』です。
ガンダムマーカーEXメッキシルバーの値段は600円と、他の基本色ガンダムマーカーよりも少しお高めになっていますね。
ペン先は他のガンダムマーカーと同じ樹脂製のものが使われているため、ある程度の細い線も引けます。
大きい面を使ってやればベタ塗りも簡単。
エアブラシを使わずともクオリティの高いメッキ調の塗装面を作ることが出来ました。塗りムラもほとんど出てきません。すばらしい。
Molotow Liquid Chrome
続きまして、文房具などを手掛けている Molotow というメーカーの『Liquid Chrome Marker(リキッドクローム)』というペン。
どうやらLiquid Chromeもアルコール系の塗料を使っているようで、ガンダムマーカーと同じ臭いがします。
線を引いてみました。
私が購入したものはペン先4mmのタイプなので太めの線しか引けませんが、ペン先が1mm、2mmのタイプもあるので使用用途に合わせてペン先が選べるようになっています。
同じようにベタ塗りしてみました。
Liquid Chromeのほうは、塗装表面に細かいゴミ?が付着しちゃっていますね。
ガンダムマーカーではゴミの付着は見られなかったので、これはLiquid Chromeで使われている繊維で作られたペン先が原因のような気もします。
メッキ感はガンダムマーカー同様素晴らしい質感です。
2本を比較してみる。
▲左 ガンダムEXメッキシルバー 右 Liquid Chrome
並べて比較してみましょう。
どちらも見た目に大きな差は無いように感じます。
右のLiquid Chromeの方が少しだけ黒味が強いかな?
ちなみに裏側はこうなってました。
どちらもメッキ調ではない普通のシルバーのような見た目になってしまっています。
クリアパーツの裏側から塗っても本来の質感は得られそうにないみたいなので、メッキの裏打ち塗料としては使えなさそうですね。
トップコートは可能なのか
メッキ塗料の耐久性は弱いものが多いためクリアー塗料で表面を保護したいところ。
ということで、下地を侵しにくい「水性ホビーカラー」と「アクリジョン」のクリアーの2種類を用意して、エアブラシで上から吹き重ねてみました。
ガンダムマーカーEXメッキシルバーへのトップコート
どちらも塗装表面は大きく曇ってしまいました。
光沢感を比べてみるとアクリジョンほうが多少マシではありますが、トップコートをしていない本来の輝きに比べると・・・。ダメっぽいですね。
Liquid Chrome
Liquid Chromeでも同じような結果に。
アルコール系の塗料が使われているため、水性アクリル塗料でも表面を侵してしまうのでしょう。
メッキ系塗料にトップコートがしたいという方には、ガイアノーツのミラークローム、ボーンペイントのボーンミラー、show upのテラクローム、なんかがオススメです。
マスキングできるのか?
マスキングテープを貼った表面にどのような変化があるのか確認してみます。
どちらも塗装面に大きな変化は起こりませんでしたが、表面の細かい粒子をテープが拾ってしまい微妙に曇った質感になった気もします。
個人的には許容範囲かなという印象です、この程度だったら普通にマスキングしちゃうかも。
触ってみる
ペタペタ触ったり指で擦ったりして表面が変化するか試してみます。
原料に『銀(Ag)』が使われているメッキ塗料では、塗装表面を指で触ると表面が酸化して黒く変色してしまうといった問題があったりしますが、このマーカータイプの2本は素手で触るとどのような変化をするのでしょうか。
ベタベタ触ったあとの表面がこちら。
塗りっぱなしのギラギラとした光沢感は少なくなってしまいましたが、メッキ感が無くなるほどの大きな変化はなく普通に輝いています。
アルコール系塗料だから特別塗膜が弱いということもなさそうですね。
まとめ
というわけで、ガンダムマーカーEXメッキシルバーとLiquid Chromeの紹介でした。
どちらも優れたメッキ塗料ではありましたが、モデラー的には、入手性、塗膜の綺麗さ、値段、を比較するとやはり『ガンダムマーカーEXメッキシルバー』に分があると感じましたね。
もちろんLiquid Chromeにも優れているところはありまして、ガンダムマーカーEXメッキシルバーよりも塗料の粘度が高めなので『表面の粗い下地に塗ってもメッキになる』という特徴もあります。
文房具として売られているマーカーでもあるので、キャンバスや紙などの粗い表面への塗装も想定されているのでしょう。
どちらも手軽に面白い表現ができるアイテムですので、気になった方は是非使ってみてはいかがでしょうか。
それでは。
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