こんにちは、柚Pです。
GSIクレオスから、新しいメッキ調の塗料が発売されましたね。その名は「ミラーシルバー」!
これまでのメッキ調塗料の代表だった「メッキシルバー」、「メッキシルバーNEXT」もありましたが、はたして今回の「ミラーシルバー」にはどこまでの実力があるのでしょうか!
というわけで今回は、そんなミラーシルバーの中身がどのように進化しているのか、実際に使用して確認してみましょう!
目次
ミラーシルバーとは
GSI クレオス(GSI Creos) ミラーシルバー 18ml (GLANZCOAT Type Al) 模型用塗料 SMS1
GSIクレオスから販売されている「ミラーシルバー」は全国の模型店やネット通販で購入することができます。
ツール系メーカー最大手のGSIクレオス製品ですので、模型・プラモデルを取り扱ってる店ならほぼ確実に取り扱ってるでしょう。店舗在庫が無い場合は取り寄せで入手することもできると思われます。
値段は「3,000円(税抜き)」と塗料としてはかなり高め。とはいえ「入手性の良さ」「扱いやすさ」を考えると、1つの選択肢として考えるのも悪くはなさそうです。
使用方法について
ミラーシルバーは「エアブラシ」を使って塗装することを想定されて作られていますので、筆塗りで利用しようとしてる方は注意です。
プラスチックパーツに直接塗装することもできるようですが、基本的には下地に「アクリジョン」を塗装した上から使うことが推奨されています。
ミラーシルバーにはラッカー系の塗膜も侵すような強い溶剤が使われているため、乾燥後の対溶剤性能が高いアクリジョンは、この塗料との相性が良いみたいですね。
そして、これまでのメッキ調塗料でもそうでしたが、「下地の仕上がり」によって表面のメッキ感が左右されます。
下地の塗料をどれだけ平滑に塗装できるかがモデラーとしての腕の見せ所でしょう!
トップコートが可能に
これまで販売されていた「メッキシルバー」シリーズでは、メッキ調塗料の保護層を作るため「トップコート」をしてしまうと、表面が曇ってしまう問題があったため、ほぼ不可能とされていました。
また、メッキ調塗料には銀などの金属粒子が使用されているため、塗装面を素手でそのまま触れてしまうと「黒く変色してしまう現象」が起こります。そのため塗装後のパーツを触る際は「手袋」を装着するなどして、慎重に取り扱う必要もありました。
しかし、このミラーシルバーからは、「水性ホビーカラー」と「アクリジョン」によるトップコートが可能になりました!
トップコートが可能になったおかげで、通常の塗装と同じように素手で扱っても大丈夫な作品に仕上げることができます。
これで塗装後の作品もガシガシ動かして遊びたい方や、展示会などで頻繁に作品に触れる方でも安心して使うことができますね。
GSI クレオス(GSI Creos) GSIクレオス アクリジョンカラー クリアー (透明) 光沢 10ml 模型用塗料 N30
テストピースに塗装して練習してみる
そもそも私はアクリジョンのエアブラシ塗装に慣れていないので、そこから練習をしてみます。
アクリジョンは【 アクリジョン1に対して、うすめ液が0.3 】という少し濃いめの濃度で希釈するみたいです。
アクリジョンの下地ををしっかり乾燥させたら、上から「ミラーシルバー」を塗装します。
エアブラシのエアー圧を少し高め(0.1Mpa程度)に設定し、遠くからフワっと乗せるように少しずつ吹き付けると、表面を曇らせることなく塗装することができます。
初めの一発目にしては綺麗なメッキ調に仕上げることができましたので、かなり扱いやすい塗料と言えるのではないでしょうか。
現時点(テストピース)での改善点は、アクリジョンの下地をもう少し平滑に塗ることができないかという点ですね。下地が平滑であればあるほど、より綺麗なメッキ調に仕上げらます。
隠蔽力について
ミラーシルバーの隠蔽力を確かめるため、「アクリジョン クリアー」の下地の上から「ミラーシルバー」を塗装したテストピースも作ってみました。
ハイキューパーツのメタリックカラー用のカラーチップは、下地の色が黒と白で分かれていますので塗料の透け具合が容易に確認できますね。
かなりしっかりと重ね吹きしたつもりですが、センターラインがくっきり分かる程度には透けてるので、メッキ調とはいえ隠蔽力はそこまで高くない、といった印象です。
逆にこの塗料の透け感を上手に使いこなせば、下地の色を活かした面白い表現ができそうでもあります。
ミラーシルバー実践編
ミラーシルバーの特性を最大限活かせる素材を探していたところ、良さそうなキットを見つけました。
先月、再販が掛かって売られていた、こちらの「HGFC シャイニングガンダム」を使ってミラーシルバーの実践をしていきましょう!
Gガンダムを視聴済みの方なら、この題材を使ってる時点で何をするか想像に容易いでしょう。そう、全身が金色に輝く「ハイパーモード」にしていきます。
ミラーシルバーを塗装したら、1日かけてしっかり乾燥させましょう。
完全に乾燥させたミラーシルバーの上から、「水性ホビーカラー」のクリアーイエローとクリアーオレンジを1:1で混色したものをトップコートの要領で塗装します。
見事に金色になりましたね。
この輝き、かなり満足度高いですね!
ミラーシルバーは水性塗料でトップコートができるので、色付きのクリアーカラーを使えば「金メッキ」の表現も可能です。
もちろん水性カラーであれば何色でも上塗りすることが出来るので、塗装の選択肢が広がります。
ミラーシルバー実践編その2
【特典】 フジミ模型(FUJIMI) 1/12 バイクシリーズ No.21 ホンダ スーパーカブ C100(1958年) プラモデル
実際のメッキパーツとの比較になると考え、フジミのスーパーカブへの塗装も試みました。
このキットは、一部のパーツ表面に「シボ加工」のような凹凸があったため、先程のガンプラのような完全なメッキ調にはなってない箇所が多々ありますね。
実際のメッキパーツとの色味も比べてみましょう。
さすがに本物のメッキパーツと並べてしまうと質感の違いがはっきり分かります。
メッキパーツが「ほぼ鏡」なのに対して、メッキ調塗装は「バフで磨かれた重い金属」みたいな質感でしょうか。どちらも悪くない質感です。
つまり、ミラーシルバーの塗装後の質感を把握したうえで、「パーツの素材感」に合った塗装をする事が、この塗料を上手に使うコツなのかもしれません。
まとめ
というわけでミラーシルバーについての検証記事でした。
値段が高く、エアブラシも必須なので少しハードルが高い塗料ではありましたが、使いこなせればとても面白い表現ができるアイテムですので、気になった方はぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
そうそう、ミラーシルバーの塗料はかなりしゃばしゃばなので、こういった注ぎ口があると便利です。
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それでは。
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