こんにちは。柚P(@yzphouse)です。
模型でのメッキ調塗装といえば、クレオスの「メッキシルバー」、ガイアノーツの「ミラークローム」、SHOW UPの「ハイパークロームAG」などが有名ですよね。
このブログでもいくつかのメッキ塗料を紹介してきましたが、今回はボーンペイントが販売している「ボーンミラー」を紹介していきます!
それでは続きからどうぞ。
目次
ボーンペイントのボーンミラー
ちょうど一年前くらいに登場してから、模型界隈でも話題に上がってくることが多くなったボーンペイントの『ボーンミラー』、インターネットでの評判も悪くなさそうだったので早速買ってみました。
※ボーンペイントの公式サイトはこちら(https://toamil-bornpaint.amebaownd.com/)
それでは今回購入した塗料を紹介していきましょう。
『ボーンミラー』。これがメッキ調塗料になります。
ボーンミラーの使い方についてはコチラ(https://toamil-bornpaint.amebaownd.com/posts/19996677)
次に『フィニッシュクリヤ(イエロー・ブルー・レッド)』です。三色あればある程度の色は作れるでしょう。ちなみにラッカー系塗料みたいです。
『シャドウプライマー』はボーンミラーを塗る前の光沢下地出し用の塗料です。色はほぼ透明のグレーです。1液のウレタンかな?って思ってましたが、これもラッカー系塗料みたい。
あとは『超低侵食クリア専用薄め液』です。『フィニッシュクリア(イエロー・ブルー・レッド)』や、今回は購入しいない『超低侵食クリア』の希釈に使います。
写真には写ってないですが『ボーンクリーナー(ツールクリーナー)』も購入しました。
どこで入手できる?
まだ全国の模型店どこでも買えるほどではありませんが、実店舗での取扱もはじまっているみたい。
※2021年2月の時点で購入できる店舗リストはこちらから確認できます。
(https://toamil-bornpaint.amebaownd.com/posts/14099673)
ちなみに私はヨドバシの通販で購入です。
ボーンミラーを使ってみよう
ボーンミラーはクリアカラーをオーバーコートすることで、カラーメッキ調のパーツが簡単に作れるという特徴があります。
というわけで、ボーンミラーにぴったりなキットを用意してきました。
「「「千年パズル!!!」」」
今回はこの千年パズルをメッキ調に塗装してみたいと思います。
組み立てる
まずはパズルのピースとなるパーツを組み立てていきます。
実はこのプラモデル、遊戯王の原作通りの立体パズルになっており、パズルのピースを作ったあとは説明書無しの自力でパズルを完成させないといけない鬼のような仕様になっています。
早い人で1時間、遅くて5時間以上かかるという難易度の高いパズルです。
かくいう私も苦戦しながら無事に完成までもってこれました。
経過時間は2時間30分、早くも遅くもないという面白みのない結果です。
ただ今回はボーンミラーを塗装するので、
再度分解します。
塗装するためにパーツを洗浄する
立体パズルを組み立てるのに、素手でベタベタに触りまくったパーツを洗いましょう。
最近私がよく使ってるのは『キュキュット クリア泡スプレー』。
洗浄後はゴム手袋を装着して、パーツを汚さないように再度組み立てます。
シャドウプライマーを塗装
まず下地の光沢出しとしてシャドウプライマーを吹き付けます。
塗料が垂れないギリギリで、表面がウェットになるよう注意しながら塗装しましょう。
この塗料、シャドウという名前が付いてるのでもう少し暗めの色味かと思っていましたが実際に塗装してみた感じ普通のクリアでしたね。
ですので、下地の色を活かしてボーンミラーを使いたいという場合にはシャドウプライマーがオススメですね。クリアパーツとか。
逆にがっつり不透明のメッキ調で仕上げたいという場合は、シャドウプライマーよりも『アンダーブラック』の方を選ぶと良さそうです。
千年パズルみたいながっつりメッキ調で仕上げるのもアンダーブラックのほうが結果よかったのかな?と後悔。
ボーンミラーを塗装
下地を塗料を半日ほど乾燥させたら、上からボーンミラーを塗装します。
塗装のポイントとしては、塗料のミストが細かくなるようにエアーの圧力を高めに設定して対象物から少し離しめで吹き付けると綺麗なメッキ調の塗膜が作れます。
下地で使ったシャドウプライマーとは真逆の使い方ですね、乾いた塗料を乗せるイメージ。
ためしにテストピースを使ってウェットで塗ってみたりもしましたが、塗料がパーツ表面で乾くときにムラができやすいと感じました。しかし、ムラができたとはいえちゃんとしたメッキ調にもなったので、雑に塗っても失敗はしにくい塗料とも言えます。
ここで問題発生!
シャドウプライマーを塗装したあと、素手でパーツを触ってしまい手の脂が付いてしまったところのボーンミラーが変色してきました。
ボーンミラーの「塗膜が酸化して変色しやすい」という説明がある通り、少しの汚れだけでも塗膜が酸化して目立ってしまうようです。
ボーンミラーの塗装中はゴム手袋をつけて作業したほうがいいですね。
変色してしまった箇所は、もう一度シャドウプライマーを吹き付けて汚さないようボーンミラーの塗装をし直しました。
フィニッシュクリアをドライ塗装
ボーンミラー塗装後は24時間乾燥させます。
ボーンペイントが掲載しているフィニッシュクリアの塗装方法説明書では「ドライ塗装」→「少しおいてウェット塗装」と書いてあります。
ようは出来るだけ下地を侵さないように塗れってことですね。
というわけでドライ塗装してみました。
エアブラシのエア圧を高めに設定して、対象物から離れたところから半乾きの塗料を吹き付けていきます。
クリアイエローの粒子でつや消しになっちゃうので不安になりますが、次のウェット塗装で綺麗な光沢に仕上がるので安心しましょう。
フィニッシュクリアをウェット塗装
ドライ塗装を乾燥させたら、ウェット塗装をしていきます。
ザラザラになった塗膜に染み込ませるように、フィニッシュクリアが垂れない程度に厚吹きします。
フィニッシュクリアが完全に乾いたら、茶色の紐をくくりつけて完成です!
ボーンミラーで気をつけるポイントまとめ
ボーンミラーを使ってみていくつか分かったことがあるのでまとめていきます。
パーツの表面は綺麗に保つ!
ボーンミラーは手汗やら汚れで変色しやすい塗料ですので、塗装するパーツを素手で触ったりしないようにしましょう。
また、時間経過によっても変色しやすいのでボーンミラー塗装後は早めにオーバーコートしてやりましょう。
重ね塗りは苦手
指紋が付着して変色した表面を誤魔化すため、ボーンミラーの上からシャドウプライマーを塗装したと書きましたが、後でよく見ると表面に小さなクラックが入ってました。
ボーンミラーの上からシャドウプライマーがダメだったのか、シャドウプライマーの2度塗りがダメだったのか、原因ははっきり分かりません。
塗装に失敗したら素直にドボンして塗り直すのがよさそう。
塗膜は弱い
塗膜は爪で擦ったらパリッと剥がれるくらいには弱いです。
何もしてないのに自然に剥がれてくるということはありませんが、可動モデルの擦れやすいパーツやよく手で触る箇所に使うときは注意したほうがよさそうですね。