『CHITUBOX』を使って原型データを出力用データに変換してみた。

こんにちは。柚P(@yzphouse)です。

この記事では、無償スライサーソフト『CHITUBOX』を使って、原型データにサポートを付けた『出力用データ』の作り方を紹介していきます。

▼これまでの記事はこちら▼

光造形方式3Dプリンタ『Phrozen Shuffle XL』のセットアップをしてみた。3Dプリンタ『Phrozen Shuffle XL 』を買ったので動作テストしてみた

スライサーソフトとは?

スライサーソフトというのは、作った3Dデータを3Dプリンタが出力できるように変換するソフトです。

出力品を0.05mm(50μm)で積層して出力する場合は、3Dデータを0.05mm感覚で輪切りにするイメージです。名前通り3Dデータをスライスします。

スライスされたデータはこんな感じ。病院でやるCT検査みたいイメージですね。

この0.05mmごとにスライスされたテンプレートを使って、3DプリンタがどこにUVを当てるか、というマスクを作るみたいです。

データをスライスする以外にも、サポートをつけることも出来ます。

3Dプリンタは宙に浮いたものは出力できないので、サポートをつけることで対応させます。

このサポート付け作業が今回の一番むずかしいところですね。

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CHITUBOXをインストールする

CHITUBOXはこちらでダウンロード出来ます。

https://www.chitubox.com/download.html

アカウント登録とメールアドレスによる認証が必要だったのでそちらも済ませておきます。

インストール時の言語は『English』で行いましたが、ソフト起動後は日本語になっていました。助かる。

もし日本語になってなかった場合は、左上の『三』から【language>日本語】を選択しましょう。

3Dプリンタの設定をする

プリンタによってビルドプレート(出力できる面積)の大きさが違いますので、その設定をしていきます。

ホーム画面の右下の設定をクリックして設定画面を開きます。

左上の『新しいプリンタを追加する』を選択。

使っているプリンターを聞かれるので、【Phrozen>Phrozen Shuffle XL】を選択。OK。

Phrozen Shuffle XLが追加されたら作業完了です。

この設定画面で、樹脂・印刷・内部密度・・・などの設定変更が出来ますが今回はいじりません。

.ZIPか.STLの拡張子で運用する場合は、レジンの設定やマシンの印刷設定はPhrozen Shuffle XL側の設定画面で調整します。

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サポートをつける原型データを用意する

サポートをつける原型データですが、本来ならばZBrushで現在制作中のアリスちゃんを使う予定でしたが、間に合わず・・・。

というわけで今回は、お知り合いの方が制作した3Dデータをお借りして出力用データの制作をしていきます。

こちら、現在開発中のR-18 RPGゲーム『ビキニアーマー エクスプローラーズ』に登場するヒロイン、ピエネッタちゃんのデータをお借りしました。ありがとうございます!!

※エッチなゲームなので18歳未満の方は注意です。

デフォルメされていて可愛いですね、ちなみにこちらはノベルティ用に制作したデータらしい。

素敵なデータを貸していただけたので、早速こちらの原型データから出力データを作っていきましょう。

データをCHITUBOXで開く

原型データをCHITUBOXで開きます。

左上の『ファイルを開く』から読み込みます。画面に直接ドラッグ&ドロップで読み込ませることも出来ます。

画面の視点操作は

  • 右クリック:回転
  • 左クリック:スライド
  • ホイール:ズーム・ズームアウト

です。

左側面のボタンでは、配置したパーツを回転させたり移動させたり拡大縮小できたりします。あと反転(ミラー)もできますね。

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サポートの設定

CHITUBOXは、便利なことにボタン一つでサポートを取り付けてくれる機能があります。

右側にサポート設定があるので、細かく設定していきましょう。右上にあるアクロポリス遺跡みたいなアイコンからサポートの設定画面を開いてみましょう。

サポート設定『上部』

サポートの上部の形状を変更します。使用するサポートの大きさは『細く』『中間』『太く』がありますので『中間』を選んでおきます。

そのほか、CHITUBOX公式の説明書でのPhrozen Shuffle XL推奨設定は、

  • 接触形状:なし
  • サポート設定:中間
  • 接触深さ(mm):0.20
  • 接続図形:コーン
  • 上径(mm):0.80
  • 下の直径(mm):1.00
  • 接続の長さ(mm):2.50

らしいです。

かなりガッチリ固定できる設定みたいです。

サポート設定『中間』

中間の設定です。

CHITUBOX公式によるPhrozen Shuffle XL推奨設定は、

  • 形状:シリンダー
  • 直径(mm):1.00

 

サポート設定『下部』

下部の設定です。

CHITUBOX公式によるPhrozen Shuffle XL推奨設定は、

  • 床面のタッチ形状:なし

これでサポート形状の設定は終わりです。

1つ1つの項目を説明していくよりも、自分でいじって試したほうが理解が早いと思いますので、色々数値を変更して遊んでみてください。なんがどう変化するのかわかると思います。

ちなみに私はCHITUBOXの推奨設定はガン無視で調整しながら運用しています。目指すはバンダイのタッチゲートのようなサポートですね、手で千切るだけで、ある程度まで綺麗に剥がれてくれるサポートを目指して・・・。

サポート設定『ラフト』

ラフトの設定です。ラフトはビルドプレートにくっつくお盆みたいなやつですね。

ラフト形状は『スケート』にしておくと出力品が取り外しやすくいい感じでした。

自動サポートの密度

サポートの形状設定が出来たら、最後に密度を設定してやります。

密度(%)の数値をいじってどのくらいサポートを付けるか決めてやります。推奨設定では70~100%のあいだらしいです。

出力中にサポートがちぎれて落っこちてしまう場合は、ここの数値を増やして密度を上げてやりましょう。

サポートを付ける

原型の角度やサイズ、位置を調整して配置します。

位置の調整が出来たら、サポート設定を開き、右下にある【+すべて】のボタンをクリックします。

そしたら全自動でサポートが取り付けられます。簡単!

保存する

サポートを取り付けたデータを保存します。

右下にある【スライス】のボタンをクリックして、サポートを取り付けたデータをスライスします。

無事スライスが終われば、【保存】のボタンをクリックします。拡張子は.ZIPで保存します。

『ファイルを書き込んでいます…』と表示されるので、終わるまで待ちます。すべて終われば『正常に書き込み、フォルダを開く』を表示されます。これで出力用データの制作ができました。

出力してみる

サポートが取り付けれるようになったので、出力してみましょう。

私もはじめてで分からないので、異なった角度を付けたものを3つ用意してみました。

これで出してみます。

出力の方法については『3Dプリンタ『Phrozen Shuffle XL 』でテストデータを出力してみた!』の記事をご確認ください。

3Dプリンタ『Phrozen Shuffle XL 』を買ったので動作テストしてみた

中央と右側が落っこちてますね、出力失敗です・・・。

サポートが細すぎて出力中にちぎれてしまっているのが失敗の原因でしょうか。

左側の平置きしていたものは、辛うじて生きてました。しかし、一部のサポートはちぎれかけていてギリギリ出力されたという印象を受けます。

次は原型パーツとサポートの接続を太くして再チャレンジしてみます。

おお!

サポートを太く変更すれば縦方向でも無事に出力することが出来ました。

ただし、サポートを太くしたぶん、原型の切り離し作業は大変になりますが・・・

別パーツでもチャレンジ

一体成型のピエネッタちゃん以外にも、分割されたデータも貸していただけたので、パーツごとに出力してみます。

何度か出力してみて、完璧に出力できるサポートの細さを探っていきます。

成功率をあげるためにはサポートの太さ以外にも、出力するパーツの角度を縦や斜めにして配置して、出力時の負荷を減らしてやるのも効果的みたいです。

どうしても出力時の負荷が大きくなってしまうようなパーツは、自動サポートの密度を上げて対応してやります。

ここからは先は完全に経験値が物をいう領域になってきますね。何度も挑戦して自分の中の正解を見つけてみましょう。

まとめ

すこし急ぎ足ではありましたが、これでCHITUBOXの紹介は終わりです。

この記事で紹介した項目以外にも、細かく設定できる要素が沢山ありますので、自身でも触ってみてCHITUBOXを攻略してみてください。

それでは。