こんにちは。柚P(@yzphouse)です。
サルが始めるZBrushシリーズ、今回からようやくソフトを触りながら実際にフィギュアデータを制作していきたいと思います。
ここからは、前回の記事何も知らない初心者がはじめるZBrush!何も知らないけど色々機材を買ってみました。でも紹介した、『作って覚える!ZBrushフィギュア制作入門』の内容を参考にしながら作業を進めていきます。

目次
ZBrushを起動する
ここからは、作業中のスクリーンショットの画像ばかりになります。写真の解像度も低いので何やってるかよくわからないと思いますが、なんとなくフィギュアの形になっていく流れをサクッとご覧いただければと思います。
あと、一番はじめの記事でも言いましたが、このシリーズは「ZBrushの操作を教える記事」ではないので、そういう説明はほとんど無いのでご了承ください。操作を知りたい人は『作って覚える!ZBrushフィギュア制作入門』を買いましょう!
そんなわけで、『作って覚える!ZBrushフィギュア制作入門』を参考に、練習モデルを制作していきます。
操作方法を覚える
まずは、ZBrushを起動させます。
なんだかカッコいいウィンドウが表示されてますね。
初期設定では、ソフトを開くたび新機能とかのニュースが表示されるようになっています。画像のはZBrush2020の新機能紹介というニュースが流れてますね。
とりあえず作業の邪魔なので消します。
ニュースを消したらこんな画面が出てきました。
初っ端から、ボタンがたくさんありすぎて何を触っていいのかわかりません。初心者殺しです。
参考書を確認してみると、まず上側に表示されているボックスを非表示にしてくださいとのことでしたので、指示通りに消そうと試みます。
が、問題発生です。
このボックスの消し方が分かりません。そんな事ってある?
参考書の説明によると、どうやらこのボックスの一番右側に「非表示にする」というボタンがあるらしいのですが、私の画面ではそのボタンが画面外へ飛び出していてクリック出来ません。
そんな初っ端からつまずくか~~なんて思いながら10分ほど格闘してたら、
なんか別のボタンを見つけました。
左側にも「ライトボックス」というボタンがあって、そこからでもこのウィンドウを表示・非表示に出来る事がわかりました。
そのあとは、順調に参考書に指示されているとおりに環境設定なんかをいじくります。
この時点では、自分がどんな設定を変更しているのか全くわかってないんですけどね、とりあえず言われたとおりに設定しておきましょう。
設定が済んだら参考書でいうところの『Chapter1』という項目が終了です。やったー!
基本操作を覚えました
環境設定が無事に出来たら、早速フィギュアの制作スタート!!!・・・ではなく、まずはZBrushの基本操作を覚えろ。とのこと。
「右手はペンタブレット」「左手はキーボード」で忙しい!なんて思いながら操作を覚えていきます。慣れるまで大変ですねこれ。
そんなこんなで、視点移動やショートカットの使い方を覚えたら、次はブラシというツールを使ってオブジェクトの変形に挑戦してみます。
はじめは、ZBrush内に用意されている「丸」のオブジェクトを使って練習。
ペンタブレットを操作しながら、丸のオブジェクトに溝を掘ったり、膨らみを作ってみたりします・・・。左右対象に造形できるのでとても楽ですね、こればっかりは3D造形様様ですよ~。
▲ちなみに、私が作っているのはガンダムに登場するハロです。かわいい。
このあとも、調子に乗って参考書で紹介されていないブラシも色々と試していきます。かわいいハロがどんどん凶悪な形に変化していきます。
そこでまた問題発生。使い方もろくに見ずに、画像左側の「蟹のようなブラシ」を使うと、何故か分かりませんが今まで作っていたハロがどこかへ消えてしまいました。
どこいったの?
Ctrl+Z も効かないし、ハロが消えるし意味不明です。
解決策を探してして奮闘してみましたが結局原因が分からず断念。この「蟹ブラシ」、私にはまだ早かったようです。もう少しZBrushのことを理解してから出直してきます。
そんなこんなで1日目終了。
顔の制作
日付が変わって2日目。
ここからようやく顔の制作に入っていきます。顔は、前回と同じく『丸』のオブジェクトを基準に作っていくみたいです。
はじめは、デジタル原型師たちがよくやってる「ZBrushの作業スペース内に資料を貼り付けるやつ」の操作方法を覚えます。おお、一気にできる人っぽくなった。
ちなみに、この正面顔と横顔のイラストデータは、参考書に付属しているデータを使わせてもらってます。
参考書を読み進めながら、「MOVE」という超便利ブラシを使って顔っぽい形を作ってみました。
ここまでの作業はすべて参考書に書いてある方法をそのまま真似しているだけです。今のところ特に難しいと感じるところはありません。
正面の顔のラフが出来たので、マスクツールとか使って耳も作っちゃいます。MOVEブラシだけですべての形状が作れてしまうのでMOVEブラシ信者になりそう。
耳も作って顔の形がある程度まで出来たら、顔パーツに目を書き込んでいきます。
目が入るとあら不思議、今まで見えてなかった顔の輪郭や形状の違和感が見つけやすくなりました。再び「MOVEブラシ」で違和感が無くなるまで輪郭修正を繰り返します。
話はそれますが、ZBrushを使うと輪郭修正の作業も超楽ですね、今までフィギュアをアナログでしか作ったことがなかったので、デジタル作業の楽さに感動してます。
アナログ原型では輪郭修正するだけでも、パテ盛って削ってで数時間は平気でかかりますから・・・。それがデジタル造形だとほんの数秒でできちゃう、しかも綺麗に。革命・・・。
目を描いたら、最後にお口も描いて、顔のパーツの制作は終了。お口は八重歯にしてみました。
続いて髪を作ります。
髪の制作
髪を新規で作るため、顔と同じ作業スペース内に別の「丸」のオブジェクトを追加します。
再び「丸オブジェクト」を選んでポチッと配置。
!?
何が起こったのかさっぱり分かりませんが、髪が出来ました。ただしハゲてます。
どうやら新規で作った、丸オブジェクトが顔パーツに埋まっていたみたいです。笑わせんな。
位置関係とかサイズとかを調整して作業しやすいように調整します。
っと、ここでZBrushが謎のクラッシュ。
やべ!ここまでのデータを一回も保存していなかった!すべてが終わりました。いままでありがとうございました。
というのは冗談でして、参考書をパラパラーっと読んでみると「ZBrushには自動保存機能というのがついてる」ということらしいのです。
再起動して保存フォルダを確かめてみると、たしかにさっきまで作っていたデータが保存されています。さすが10万円もするソフト、自動保存とは気が利くじゃないか。
気を取り直して作業再開です、髪を作るために新規で配置した丸のオブジェクトを、専用の「伸びるブラシ」でビョーンと伸ばして髪っぽい形に整えていきます。
こんなかんじになりました、セイラさんみたいね。
ついでに、オブジェクトの色が黒で見えにくかったので金髪っぽく染めてみました。
練習で制作しているキャラは、うさ耳がついてるっぽいのでそれも生やしときます。
このへんも髪の形状を作るときの応用でいけますね。
目のモールド
髪のパーツがそれなりに出来上がったので、一旦顔のパーツに戻ります。
続いて目のモールドを入れていきます。
目の凹凸モールドって、アナログだと彫刻刀とかで一段彫り込んだりして作るんですけど、デジタルではどうやって作るんでしょう?
いきなりですが完成。よくわかんないうちに目のモールドできちゃいました。
なにをどうしたらこうなったのか、あんまり覚えてません・・・。てか目のモールドを作るのけっこう難しかったな。
参考書の指示通りやれば、ここまでの形に何とか持ってこれますが、手順が複雑なので1回では操作覚えられなさそうです・・・。
ZBrushの操作が少しつづ複雑になってきました・・・。
ハイポリからローポリへ変換
ここまで制作していた顔パーツですが、ポリゴンという頂点(網がクロスしてるとこ?)がアホみたいに多いということなので、ポリゴン数というのを少なくする作業をしてみます。
このポリゴン数の少ない状態を「ローポリ」なんて呼ぶらしい。そして、ローポリにすると曲面が綺麗に出るとか修正がしやすいとかのメリットも色々あるんだとか。
ローポリに変換する作業も、実は少しだけ手こずったんですが、この参考書に「うまく出来なかった場合の対処法」なんかもしっかり書かれてたので安心でしたね。
細かいパーツを仕上げる
続いて、お口を作っていきます。
「盛るブラシ」と「溝を掘るブラシ」を使ってフリーハンドで書き込んでみました。
こういった操作は、ペンタブレットの操作に慣れてないと少し難しいかもしれないですね。
幸い私は、板タブレットの操作には慣れていたのであまり違和感なく作業が進められましたが、「ペンタブレットもZBrushも初めて!」という人は慣れるまでちょっと大変かも。
最後に目の色塗りをしていきます。
立体フィギュアとして出力するというのが最終目的なら、ちゃんと瞳の色を塗るという必要はなさそうですが、一応参考書に色を塗って仕上げろと書いてあったので塗りました。
完成
長くなりましたが、こんなかんじで顔が完成しました!下手っぴ!!
ちなみに、この顔を作るだけで、5時間くらいかかってます・・・。とはいえ、ZBrushの操作に慣れてない状態での5時間なので、次はもっと早く作れるかも?
2日目の作業はこのあたりで終了。
顔ができたので、次回からは胴体を作っていきます。胴体制作の項目はかなりページ数も多いので大変かも。
それでは。
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