3Dプリンターを選ぶときに見ておくべきポイントとは?性能の違いを比較できるようになろう!

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  • 柚P

 

こんにちは、柚Pです。

今回の記事では『3Dプリンターの購入を検討しているが、初心者すぎて何を基準に選べばいいのかさっぱり分からない』という方に向けて、どこを見て選べばいいのかを具体的に解説をしていこうと思います。

それでは続きからどうぞ!

そもそも光造形方式3Dプリンターとは?

紫外線(UV)の光を当てて硬化する樹脂『レジン』を使って、立体的な造形を出力する3Dプリンターのことです。

安いものでは2万円~から購入ができますね。

どんな3Dプリンターを選べばいいの?

これまで一度も3Dプリンターを触ったことがない、最初の1台として検討している、という方には、出力サイズが6~7インチ程度の「小型の3Dプリンター」がオススメです。

私も長いこと小型機を使っていますが、適度にパーツを分割さえしてやれば、全長25cm程度の大型美少女フギュアの原型出力作業も十分可能です。

また、小型の3Dプリンターは大型機に比べ、出力難易度が低く、運用にかかる材料費などのコストも少なく済みます。パーツやフィルムが破損したときの部品交換も小型機のほうが圧倒的に値段が安いので長期的な維持も楽です。

さらに、安定を求めるなら「1年くらいの型落ち人気機種」を選ぶのがいいですね。

型落ち機を買うメリットとして、

  • 初期トラブルが少ない
  • 値段が安い
  • 性能が安定している
  • 使ってる人も多いので安心

などがあります。

もちろん最新機種を買ってもいいのですが、まだメーカーすらも組み立てに慣れてない初期ロットに当たったり、新機能による思わぬトラブルに遭遇したり、不安定なファームウエアで動作不良などなど、良くないリスクもつきまとってきます。

「こんな完成度でよく世の中に出せたな」と思えるような3Dプリンターも世の中にはあるみたいなので、絶対的な安定を求めるなら多数のユーザーが愛用している型落ち機種の方が安心できます。

造形方式の種類について

一言に光造形方式といっても、いつくかの種類があります。

各方式を詳しく解説していると長くなりそうなので、先に初心者にオススメな方式だけ紹介しておきますね。

初めて3Dプリンターを購入するなら『LCD方式』のタイプが値段も安くてオススメ

というか一般向けとして販売されている格安3Dプリンターはほとんどが『LCD方式』です。

LCD方式

バックライトのUV光を液晶ディスプレイでマスクしながらレジンを硬化させていく方式です。

液晶パネルが紫外線で劣化していくため耐久性はそこまで高くないですが、値段が安いため多くのユーザーに選ばれています。

代表的なプリンター:MARS 3 PRO、MARS 4、Sonic Mini 8K、Saturn3

SLA方式

UVのレーザー光を照射することでレジンを硬化させる方式です。価格はかなり高め。

先程のLCD方式は面で一気にレジンを硬化させますが、このSLA方式では点のレーザーを一筆書きで動かすようにして造形するため、歪みの少ない精密なモデルの印刷が可能です。

代表的なプリンター:form2、form3

Form 3 Basic Package

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DLP方式

プロジェクターと同じ要領でUV光を照射してレジンを硬化させる方式です。

LCD方式とは違い液晶パネルを介していないので耐久性は高いですが、複雑な照射装置を使っているため高解像度機になればなるほど本体の値段も高くなります。

代表的なプリンター:Mars 4 DLP、Photon Ultra

造形可能なサイズ

どのくらいの大きさまで出力できるか』という基準ですね。

大きなモデルを出力したい、同じものを大量に量産したい、という用途なら、造形可能サイズの大きな『大型機』を選びましょう。逆に小さいパーツしか出力しない、フィギュアの原型が出力したいだけ、とかなら格安の『小型機』でも十分使えます。

LCD方式の3Dプリンターでの造形可能サイズは『液晶パネルの大きさ』と『Z軸の高さ』の2つで決まります。

造形可能サイズが大きな3Dプリンターだと、大型モデルの印刷ができたり、小物を大量に量産したりが得意になってきます。

ただし大型機にもデメリットもあります。小型機に比べて設定出しが難しく出力難易度が高いです。さらにバットも大きいため一度に入れるレジンの量が多かったり、それに伴いレジン交換時の部品清掃が大変だったりもします。

それを覚悟した上で大型機(液晶パネル10インチ以上)を買うのは全然アリだと思います。

難しいのは嫌だから、もっと気楽に使えるのが欲しいという方は、小型機(液晶パネル6インチ程度)がオススメです。

液晶パネル(LCD)の解像度


▲Phrozen shuffle XL
XY解像度:0.074mm²


▲Phrozen sonic mini 4K
XY解像度:0.035mm²

液晶パネルの解像度によって『出力するパーツがどれがけ綺麗に印刷できるか』が決まります。

例えば、6インチで4K画質の液晶パネルを搭載したプリンターがあるとしましょう。

6インチの大きさは、約143mm x 90mmの長方形です、4K液晶パネルは解像度は 4098 x 2560 になります。ここから液晶ドットの1コマのサイズを計算すると『0.035mm』という数字が出てきます。

この液晶ドット1コマのサイズはXY解像度として表記され、そのプリンターが印刷できる造形の綺麗さを表した目安にできます。

XY解像度は小さければ小さいほど綺麗な出力結果が望めます。

ちなみに、同じ4Kパネルを使っているプリンターでも、液晶パネルのサイズの大きさ次第でXY解像度が変わってきます。

10インチと6インチで比較すると、6インチパネルのほうが1ドットの大きさが小さくなるので、より細かい造形ができると言えます。

現在では10インチ12Kパネル(XY解像度:0.019 x 0.024mm)や、6インチ9Kパネル(XY解像度:0.018mm)といったハイスペックモデルも発表されていますね。

私が今まで使ってきた体感では、XY解像度は0.035mmもあれば十分満足できる品質のものが出せるので、趣味程度のレベルなら無理にハイスペックモデルを購入する必要もないでしょう。

メーカーの種類

基本的にどのメーカーも無難に使えるものを出してくれているので、見た目の好み、性能(XY解像度や造形サイズなど)、値段で決めちゃっていいと思います。

Elegoo(エルグー)

愛用してる日本人ユーザーも多い印象です。ちなみに私もその一人。

値段も安く新機種の発表も頻繁に行っています。

Amazonでよくセールをしてるのでタイミング良く買うことができればかなりお得に手に入れられます。

Phrozen(フローズン)

私も愛用しているsonic mini 4K を作っているメーカー。

価格競争でElegooに負けてる印象がありますが、個人的に頑張って欲しいメーカーではナンバーワンかもです。デザインも好き。

Anycubic(エニーキュービック)

格安3Dプリンター戦国時代の火付け役になったメーカーというイメージ。Photonが有名ですね。

最近は『レベリングフリー機能』という画期的な機能の付いた新機種を出してたりします。

Creality(クレアリティ)

FDM方式のプリンターのイメージがありますが、光造形機も出しているようです。

まだ国内での安定した人気は無いイメージですが、レジン回収機能や跳ね上げ式の前面パネルなど、ほかメーカーには無い機能盛りだくさんなので、刺さる人には刺さりそう。

NOVA3D

3Dプリンター系youtuberの『それつくちゃんねる』様が愛用しているのでもお馴染みのメーカーですね。

レジンバットヒーター搭載モデルがあったり、レベリング不要のビルドプレート搭載だったり、バットに取っ手が付いていたりなど、ありがたい機能の付いた機種を発表されてたりします。

3Dプリンターが購入できるショップ

どこで購入しても同じ商品が届くとは思いますが、ショップによって価格やアフターサポートなどの対応が変わってきます。

Amazon

Amazon.co.jp

メーカー直販が多いイメージですね。国内代理店を通さないぶん他と比べて価格も安い傾向にあるでしょう。

SK本舗

私がいつもお世話になっている3Dプリンター専門のストアです。各メーカーの代理店もされているので不具合や初期不良に引っかかってしまった時でも日本語で対応してくれます。

サンステラ

sunstella.co.jp

こちらも3Dプリンターメーカーの国内代理店もされてる3Dプリンター専門のストアです。

以前まで他社購入商品の面倒まで見ていたということなので、ユーザーに対してかなり親切なショップというイメージを持ってます。

具体的に今熱いオススメの3Dプリンターは何?

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3Dプリンターの流行の移り変わりは激しく、3Dプリンターメーカーや専門のストアとかじゃない限りとてもじゃないですが全てのモデルを使うことはできません。

しかし、いくつか3Dプリンターを購入して使っているとある程度の知見が付くので「このプリンター良さそうだな」というのが分かってきたりもします。

というわけで、私個人が気になっている3Dプリンターをまとめた別記事を用意したので興味があればチェックしてみてください!