こんにちは、柚Pです。
この記事では、これから3Dプリンターを購入しようか検討している方に向けて『個人的にオススメしたい家庭用の光造形3Dプリンター』をいくつか紹介していこうとおもいます!
それでは続きからどうぞ。
目次
どんな3Dプリンターを選べばいいの?
これまで一度も3Dプリンターを触ったことがない、最初の1台として検討している、という方には、出力サイズが6~7インチ程度の「小型の3Dプリンター」がオススメです。
私も長いこと小型機である Phrozen sonic mini 4K を使っていますが、適度にパーツを分割さえしてやれば、全長25cm程度の大型美少女フギュアの原型出力作業も十分可能です。
また、小型の3Dプリンターは大型機に比べ、出力難易度が低く、運用にかかる材料費などのコストも少なく済みます。パーツやフィルムが破損したときの部品交換も小型機のほうが圧倒的に値段が安いので長期的な維持も楽です。
さらに、安定を求めるなら「1年くらいの型落ち人気機種」を選ぶのがいいですね。
型落ち機を買うメリットとして、
- 初期トラブルが少ない
- 値段が安い
- 性能が安定している
- 使ってる人も多いので安心
などがあります。
もちろん最新機種を買ってもいいのですが、まだメーカーすらも組み立てに慣れてない初期ロットに当たったり、新機能による思わぬトラブルに遭遇したり、不安定なファームウエアで動作不良などなど、良くないリスクもつきまとってきます。
「こんな完成度でよく世の中に出せたな」と思えるような3Dプリンターも世の中にはあるみたいなので、絶対的な安定を求めるなら多数のユーザーが愛用している型落ち機種の方が安心できます。
そのほか、詳しい3Dプリンターの性能の見方・違いについては『3Dプリンターを選ぶときに見ておくべきポイントとは?性能の違いを比較できるようになろう!』の記事で詳しく解説しているので選ぶ参考にしてみてください。

初心者にオススメしたい3Dプリンター
大人気な小型機『ELEGOO MARS 3 PRO』
ELEGOO Mars 3 Pro 樹脂3Dプリンター MSLA 3Dプリンター 6.6インチ ウルトラ 4KモノクロLCDスクリーン 印刷...
発売から既に2年ほど経ってますが、未だに人気の高いELEGOOの『MARS 3 PRO』です。
価格は4万円台から購入が可能です。
現在は後継機である『MARS 4』も販売されているため、型落ちの『MARS 3 PRO』は、AmazonのELEGOO直営店では頻繁にセールを行っています。タイミングがよければ3万円台で購入することもできます。
- 出力サイズ:143 x 89 x 175 mm³
- XY解像度:0.035m
- LCDサイズ:6.6インチ
搭載しているLCDパネルが4Kなので、最新機種に比べると出力結果が多少荒くはなりますが、今でも十分通用する解像度と言えるでしょう。
また、電源ボタン、USB差込口がボディ正面にあるのも嬉しいポイントですね。全体の完成度もかなり高いので使用中に不便を感じることはほぼ無いでしょう。
最新機種の小型機が欲しい方へ
どうせ高いお金払うんだから多少のリスクがあっても最新機種が欲しいという方へ。
私もそっち側の考えをしてしまう人間なので理解ります。
というわけで、ここからは個人的に私が欲しいと思っている機種をいくつか紹介していきます!
MARS 3 PROの正当進化『ELEGOO MARS4』
ELEGOO MARS 4 MSLA 3D プリンター 7 インチ 9K モノクロ LCD 付き UV レジン光造形プリンター マルチプリ...
MARS 3 PROと見た目はほぼ同じですが、LCDが4Kパネルから9Kパネルに進化しており、出力品の仕上がりも格段に綺麗になっています。
ちなみに価格も4万円台なので、MARS 3 PROとほとんど差はありません。
- 出力サイズ:156.36 × 77.76 × 175 mm³
- XY解像度:0.018m
- LCDサイズ:7インチ
価格面や性能面でもエントリーモデルとしてはピッタリですね。
ELEGOO MARS 4は最新機種ではありますが、MARS 3 PROのノウハウがそのまま受け継がれており、似たような形状の作りをしているので「最新機種を買って大失敗した」ということもほぼ無いでしょう。
MARS 4の安定性をさらに底上げした『ELEGOO MARS 4 Ultra』
ELEGOO MARS 4 Ultra MSLA 3D プリンター 7 インチ 9K モノクロ LCD 付きデスクトップ樹脂 3D プリンター ...
SK本舗での ELEGOO MARS 4 Ultra の購入はこちら
ブラック基調のボディがカッコいい ELEGOO MARS 4 Ultra の価格は5万円台と、他の小型機に比べると割高です。
しかも基本的な性能はMARS 4とほぼ同じです。
- 出力サイズ:156.36 × 77.76 × 165 mm³
- XY解像度:0.018m
- LCDサイズ:7インチ
大きな違いとしては
- Wi-fi搭載
- 金属筐体
- 四点止めのプラットフォーム
などが追加されている点ですね。
別にこれらの機能が無くても印刷自体は普通にできるので、必要無いと言われればそこまでなんですが・・・
これらの追加された仕様は、既に3Dプリンターを使っている方なら「それが欲しかったのよ~!」と思ってしまうような分かる人には分かる贅沢仕様のモデルなんです。
Wi-fi接続機能は、PCから直接データを送れるので、3DプリンターにUSBを指したり抜いたりする手間を無くすことができます。
金属筐体はZ軸の剛性強化ですね。負荷の強い印刷時の精度が上がります。
四点止めのプラットフォームも水平位置の剛性強化ですね、既存のボールジョイントタイプよりも強固に水平を出すことができます。
自分の用途に合った3Dプリンターを選びたい方へ
すでに自分の出力したいものが決まっている方などは、始めから用途にあった3Dプリンターを選んでだほうが長期的に運用したときの満足度は高いでしょう。
ちなみに大型機になると、出力の難易度も上がり、消耗品である『リリースフィルム』や、洗浄で使う『IPA・エタノール』の使用量も増えるので、大型機じゃないとダメな理由が明確にある方以外には私はオススメしません。
高コスパ大型機『ELEGOO Saturn 8K』
ELEGOO Saturn 8K MSLA 3Dプリンター UVレジン光造形式プリンター 10インチ8KモノクロLCD マトリックスUV光...
こちらも約1年前に発売された型落ちモデルですね。
私も愛用しているELEGOOの『Saturn 8K』で別の記事でも詳しく紹介してます。

定期的に行っているAmazonのセール中なら5万円台から購入することができます。
- 出力サイズ:218.88 x 123.12 x 210 mm³
- XY解像度:0.0285m
- LCDサイズ:10インチ
10インチの8Kパネル搭載の大型3Dプリンターなので、大型パーツの印刷や、出力品販売などで同じものを大量に印刷する用途で使いたい方にピッタリですね。
Saturn 2の正当進化『Saturn 3』
引用元:SK本舗 Elegoo 光造形方式3Dプリンター『Saturn3』
https://skhonpo.com/products/elegoo-3dprinter-saturn3
ELEGOO Saturnシリーズの最新機種でもある『Saturn3』には、モノクロの12Kパネルが搭載されているのため、大型の出力サイズを有していながら高解像度のパーツを印刷することができます。
- 出力サイズ:218.88 x 122.88 x 250 mm³
- XY解像度:0.019 × 0.024 mm²
- LCDサイズ:10.1インチ
デジタル造形特有の細かいディティールの再現が必要、かつ大きな出力サイズが必要という場合にはこちらの機種を選ぶといいでしょう。
Saturn3の高級志向モデル『Saturn 3 Ultra』
ELEGOO Saturn 3 Ultra MSLA 3D プリンター 10 インチ 12K モノクロ LCD 付きデスクトップ樹脂 3D プリンタ...
SK本舗での ELEGOO Saturn3 Ultra の購入はこちら
『Saturn 3 Ultra』は、Saturn 3 の基本性能はそのままに、各種機能を追加した『高級志向モデル』となります。
価格も10万円手前と、この記事で紹介しているプリンターの中では一番値段が高いですね。
- 出力サイズ:218.88 x 122.88 x 260 mm³
- XY解像度:0.019 × 0.024 mm²
- LCDサイズ:10.1インチ
Saturn 3との大きな違いとしては、
- Z軸のボールネジ(Z軸の動き向上)
- Wi-fi搭載(データ転送の簡素化)
- 金属筐体(筐体剛性の向上)
- 四点止めのプラットフォーム(プラットフォーム剛性の向上)
などが挙げられます。豪華すぎます。私も欲しいです。
おわりに
気になっている機種をまとめたら全部ELEGOOの機種になってしまいましたね。
Creality、Anycybic、Phrozenのモデルをわざと選ばなかった、ということではなく単純に自分が欲しいモデルが全てELEGOOだっただけですので悪しからず・・・。
もちろん、今回紹介しきれなかった素晴らしい3Dプリンターも世の中にたくさんあります。
この記事が3Dプリンターを選ぶ時の参考になれば幸いです。
それでは。
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