フルカウルバイクの外装パーツの失敗しない塗装方法とは?塗装で使える小技も紹介

モデラー

  • 柚P

 

こんにちは。柚P(@yzphouse)です。

この記事では、タミヤ製のプラモデル「1/12 レプソル Honda RC213V’14」の外装であるカウルパーツの塗装・仕上げを紹介していきます。

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カウルの基本塗装

「レプソルホンダRC213V」のキットには、ありがたいことにカウルの塗装で使える「専用のマスキングシート」が付属しています。

このマスキングシートを使ってカウルの塗り分けをしていきましょう。

ちなみに、このマスキングシートにはカットラインが入っていないので、アウトラインを自分でカットする必要があります。

マスキングシートのカットは塗り分けラインの精度に直接関わってくる部分なので、丁寧にカットしていきましょう。

それでは塗装を進めていきましょう。

まずは、パーツにサーフェイサーを塗装して表面を綺麗に磨いておきましょう。

このキットは、レプソルカラーの外装に仕上げていくので「ホワイト」「オレンジ」「レッド」の3色を塗装していきます。塗る順番は、説明書通りにホワイト→オレンジ→レッドで塗っていきます。

まずはホワイトから。

エアブラシでクレオスのGXクールホワイトを塗装します。GXクールホワイトは、隠蔽力が非常に高く、塗膜も薄いとても性能の高いホワイトです。

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次にオレンジを塗装していきます。塗り分けには付属のマスキングシートを使います。

説明書の貼り付け指定をよく確認しながら貼ります。

付属のマスキングシートだけではパーツ全体をマスクできないので、隠しきれれない部分は手持ちのマスキングテープでマスクしていきます。

この状態で、オレンジを塗装します。オレンジが塗装できたら同じ要領でレッドも塗装してみましょう。

しっかりマスキングができてればこのような塗装に仕上がります。

というわけで、オレンジ・レッドを塗った後のパーツです。専用のマスキングシートがあるので塗り分けも簡単ですね。

塗り分けラインの毛羽だちを整える

マスキングテープで塗り分けたラインは、近くでよく見ると多少毛羽立ってるのが確認できます。

遠くから肉眼で見るぶんには気にならないですが、近くに寄ったり、カメラで接写したりするとこの毛羽立ちも結構見えちゃいます。

なので高番手のヤスリを使って軽く整えてやりましょう。

毛羽立ちを抑えるのに使用するのは「神ヤス磨き」の4000番です。水に浸けながら「水研ぎ」で丁寧に磨きます。

軽く磨くだけでフチの毛羽立ちは綺麗になります。

カウル裏側の塗装

表側の塗装が終わったので、裏側の塗装をしていきます。

実車のカウル裏側は「カーボン柄」なのですが、それを完全に再現するのはちょっと面倒くさいので今回は「フラットブラック」のベタ塗りで仕上げていきます。

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ちなみに、本物を直接見たわけではないので詳しくは分からないですが、ワークスレーサーのカウル裏のカーボンは多分こんなやつが使われてます。「カーボンケブラー」といって黄色い繊維が特徴的な高強度の素材らしいです。

話がそれましたが塗装を続けきましょう、まずはマスキングから。

裏側に塗装する塗料が、表面に入り込まないよう事前にマスキングしておきましょう。

そしたらエナメル塗料のフラットブラックをエアブラシで塗装します。

エナメル塗料を使う理由は「はみ出た余計な部分をあとから拭き取ることができる」からですね。

エナメル塗料が乾燥したら、エナメル溶剤を含ませた綿棒ではみ出た箇所を拭き取っていきます。

マスキングしきれなかった表側にも結構塗料が入り込んじゃってるので、入念に確認しながら拭き取っていきます。

綿棒だけでは綺麗に拭き取れない細かい部分には、ガイアノーツの「フィニッシュマスター」を使用して綺麗に拭き取りましょう。

フィニッシュマスター

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カウルの表側、裏側の塗装が終わったら基本塗装終了です。

デカールの貼り付け

塗装が終わったらデカールを貼っていきましょう。

キット付属のデカールがありますので、説明書の指示をしっかり確認しながら貼り付けていきます。

水転写デカールの取扱については「もう失敗しない!ガンプラ初心者でも出来る「水転写デカール」の上手な貼り方とは」の記事を参考にしてみてください。

指定されたデカールをすべて貼り終わりました。

貼り付けミスをしたデカールの修正

デカールが千切れたり、隣り合うデカール同士がうまく繋がらなかった部分は、筆を使ってリタッチしていきます。

写真のは、デカール軟化剤を浸けすぎてひび割れてしまったデカールですね。デカールのひび割れなんてめったに起こらないミスなので私自身も少し焦りましたが、こういう場合も落ち着いて対処していきましょう。

ひび割れたデカールですが、色がブラック単色だったのでリタッチも簡単にできます。デカールが割れて下地色が出ている部分に、クレオスのGXウィーノブラックを塗り込んでいきます。

これで目立たなくなりました。この後のクリアーコートで更に目立たなくなるので、このれくらいの仕上がりになってれば十分でしょう。

このパーツ以外にも、シートカウル側面の「ホンダのウィング柄」の修正もしていきます。

スジボリの部分が破れてたり、デカールサイズがぴったり過ぎて上手く位置決めができておらずパーツからはみ出てたりしててひどい仕上がりですね・・・。

ここもデカールの色と同じ塗料を調色して、面相筆で丁寧にリタッチしていきましょう。

デカール同士の合わせ目や破れを綺麗にリタッチしたり、デカールがパーツのフチまで届かなかった部分を塗装していきます。

デカールの届かなかったパーツのフチも綺麗に塗装してやることで、パーツ全体が自然な仕上がりになります。

これでデカールの修正作業は完了です。

カーボンデカールの貼付け

続いて、今回はキットには付属しない別売りの「カーボンデカール」も使用していきます。

使用するのはタミヤの「カーボンスライドマーク平織り極細」です。水転写式のデカールで柔軟性が高く、曲面への貼付けも簡単にできるのが特徴です。

まずは、スイングアームのパーツにデカールを貼っていきましょう。BRIDGESTONEの下側ですね。

デカール自体は1枚ものの大判シートなので、任意のサイズにカットしてから使用しましょう。

マークソフターやお湯を使ってデカールを柔らかくしながら丁寧に貼り付けていきます。

はみ出たデカールは、モールドの溝に沿ってナイフでカットしたら貼り付け完了です。

次に、フロントフェンダーです。曲面の多いパーツなので3枚のデカールにわけて貼り付けていきましょう。

まずはマスキングテープを使って、ある程度のパーツの大きさをテープに転写します。

側面2枚と上側1枚の径3枚のテンプレートが作れたら、そのガイドラインを参考にカーボンデカールを任意のサイズにカットしましょう。

これで扱いやすいサイズになりました。

後は簡単ですね、マークソフターとお湯を使いながらデカールを曲面になじませていきましょう。

はみ出たデカールは、パーツの内側に巻き込むように貼り付ければ目立たなくなります。

これでカーボンデカールの貼り付けは完了です。

デカールに残ったシワは、この後の研ぎ出し工程で目立たなくできるのであまり気にしなくても大丈夫です。

まとめ

基本塗装とデカールの貼り付けが終わって、カウルもそれなりに見れるパーツになってきました。

次は、ウレタン塗料を使用して「トップコート・デカールの研ぎ出し」について紹介していきます。

それでは。