こんにちは。柚P(@yzphouse)です。
ワンランク上の完成度のガンプラを作る上では欠かせないマテリアルの1つに、「水転写デカール」というマーキングシールがあります。
この水転写デカールの貼り付け方法は少し特殊ですので、初めて使うという人からしたら「どうやって貼ったらいいの?」と迷うこともあるでしょう。
それもそのはず、水転写デカールには最低限の簡単な貼り付け方法しか記載されていないことが多いです。
というわけで今回は、「水転写デカール」の失敗しない上手な貼り方やコツについて詳しく紹介していきます。
目次
水転写デカールとは?

水転写デカールとは、水に浸すことでシールの糊を溶かし、台紙から離れたシールをパーツに貼り付けて使用するマーキングシールです。
呼び方には、「水転写デカール」「デカール」「スライドマーク」などがあります。
余白が殆どなく、シール自体も非常に薄いフィルム状なので、貼ったあとも綺麗な仕上がりになるということから、上級者モデラーに愛されているシールの一つでもありますね。
水転写デカールに似てるものとして「ドライデカール」という種類のマーキングシールもありますが、これとは全くの別物です。
水転写デカールはドライデカールに比べ、位置決め作業が楽だったり、ソフターなどの専用の溶剤を使用してデカールを柔らかくできるので、凹凸のある部分や曲面にも貼りやすいといった強みがあります。
デカールを貼ってみよう

それでは実際に水転写デカールを貼ってみましょう。
まずは水転写デカールを貼るための道具を準備しましょう。
- 皿に入れた水
- 水気をふき取るキッチンペーパー
- 先の細いピンセット
- 綿棒

はじめに水転写デカールの使いたいマークの外周をデザインナイフでカットします。
ナイフでマーク部分を傷つけないように注意しながら作業しましょう。

台紙がカットできたら、ピンセットで摘まんで水に数秒間だけ浸します。

水に浸した水転写デカールは、マークが貼り付いている面を上にしてキッチンペーパーの上に置いときます。
この状態で1~2分放置し、台紙の糊が溶けるのを待ちます。

数分後、台紙の糊が溶けて、デカールがスルスルと動かせるようになっていると思います。
この状態になってようやくパーツに貼付ける作業が出来ます。
小さいデカール、大きいデカールによって簡単な貼り方があるので、分けて説明したいきます。
サイズの小さなデカールの貼り方

比較的サイズの小さな水転写デカールは、そのままピンセットで掴むことで簡単に貼ることが出来ます。

ピンセットでデカールを動かして、台紙から少しはみ出た端っこを掴みます。
デカールを掴んだら、糊が乾く前にパーツの貼りたいところへ乗せましょう。
デカールが配置できたら、ピンセットでデカールを動かして、台紙から少しはみ出た端っこを掴みます。

デカールの配置ができたら、表面に傷をつけないようにピンセットの先端でつついたりしながら位置を微調整します。

微調整できたら、綿棒で余分な水分を拭き取ります。
このとき綿棒で「擦る」ように拭き取ってしてしまうと、せっかく貼り付けたデカールの位置が狂ったり剥がれたりますので、デカールが動かないように「押さえつける」か「綿棒を転がす」ように動かして拭き取るようにしてください。

こんな感じで、綺麗に余分な水分が拭き取れれば水転写デカール貼りは完了です。
サイズの大きなデカールを配置する場合

1cmを超えるようなサイズの大きいデカールの貼り方についてです。
デカール自体は非常に薄いフィルムでできてるので、大きいデカールでは先程のようにピンセットで掴んでパーツに直接貼り付けるのは難しいです。
なのでそのような場合には、「台紙から水転写デカールをスライドさせて貼り付ける」という方法を使います。
まず、デカールを貼りたいパーツにあらかじめ水を付けて濡らしておきましょう。
濡らしておくことでデカールを乗せた時に、パーツ表面とデカールの間に水があるおかげで位置の調整が楽になります。

デカールの台紙ごと貼りたい部分へ持っていきます。
ある程度の位置に配置ができたら、ピンセットを使ってデカールのフチを台紙から少しはみ出させます。

貼り付ける位置をあわせたあと、デカールの端とパーツを綿棒で挟み込むように固定し台紙を引っ張って抜き取ります。
このようにすれば大きいサイズのデカールも綺麗に乗せることができます。

最後は先程の手順と同じように、ピンセットで位置の微調整をして、綿棒で余分な水分を拭き取れば貼り付けの完了です。
複雑な凹凸や曲面のパーツにデカールを貼る

デカールは非常に薄い素材でできていますが、フィルム自体に柔軟性はほぼ無いため、そのまま曲面や凹凸のあるパーツに張り付けてしまうとシワができたりしてうまく貼り付けられなかったりします。
こういった曲面や凹凸部に貼り付けたい場合は、デカールを溶かして柔らかくしてくれる専用の溶剤の 「デカール軟化剤」が便利に使えます。
今回は比較的手に入りやすいクレオスの「マークソフター」と「マークセッター」を用意しました。
この2種類の違いは、
■マークソフター
デカールを柔らかくする成分だけが入っている。糊の成分は入っていないのでデカールの上から塗布して使用することもできる。
■マークセッター
「デカールを柔らかくする成分」と「デカールの定着をよくする糊」が入っている。
成分中に糊が入っているためデカールとパーツの間に塗布するのが望ましい。なのでデカールを貼る箇所に事前に塗るようにして使用する。
マークソフターを使用した曲面へのデカール貼り

机の上に転がっていた直径7cmほどのボールを曲面のパーツに見立ててデカールを貼ってみましょう。
まずはじめに、デカールを貼る位置に「マークソフター」や「マークセッター」を塗っておきましょう。
デカール軟化剤を塗った上からデカールを配置していきます。

デカールを貼ったすぐは、まだ曲面に馴染んで居ないのでシワが目立つ状態です。
この状態で、軟化剤がデカールに染み込み柔らかくなるのを待ちます。
ただし、マークソフターに長時間浸けすぎるとデカールが軟化しすぎてに扱いずらくなってしまうので、いい塩梅を見極めて作業を進めてください。

デカールがある程度柔らかくなってきたら、綺麗な平筆を使ってシワを撫で伸ばしていきましょう。同時に、パーツに塗布した余分なマークソフターを平筆で吸い取ります。
デカールが曲面に馴染んできたら、最後に綿棒で押さえつけて残りの水分を完全に吸い取ります。
綿棒はデカール中心から端に向かってコロコロと転がしながら動かすと、余計な水分や空気が抜きとれます。

シワが無くなって、曲面にデカールが定着すれば貼り付け完了です。
この作業のポイントは、軟化剤を使用してシワを伸ばしてパーツになじませるときは、綿棒よりも平筆を使ったほうが簡単だという事です。
はじめから綿棒でやってしまうと、デカール軟化剤を吸収しすぎてしまったり、綿棒にデカールがひっ付いてしまったりという事故が起こりやすいです。
ですので、綿棒を使用するのは最後の水気を拭き取る工程だけにとどめておくのが失敗しないコツです。
それから、シワを伸ばす作業で使う平筆は、コシの強いナイロン毛がオススメです。








