プラモデルでの「トップコート」塗装の効果とは?特徴や使用方法について詳しく解説!

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  • 柚P

 

ガンプラやプラモデルの組み立て後に行われている「トップコート」ですが、どんな効果があるのかご存知でしょうか。

この記事では、そんなトップコートの使い方をはじめ、いろいろなメリットについても解説していきます!

トップコートってなに?

クレオス 水性トップコート つや消し

「トップコート」とは、プラモデルのパーツ表面のツヤを整えるための無色透明な塗料のことを指します。

「トップコート」以外にも「クリアーコート」と呼ばれたりもしますね。

トップコートはパーツ表面のツヤを整えるだけではなく、デカールや塗装面の保護紫外線カットなどにも効果的です。

トップコートの種類

塗料の種類として「水性トップコート(水溶性)」と「ッカー系トップコート(油性)」の2つがあります。

水性トップコートの特徴

  • 扱いやすい
  • 水性塗料なので下地を溶かしにくい
  • ニオイが少ない
  • 乾燥時間が長い
  • 「かぶり現象」が起こりにくい

ラッカー系トップコートの特徴

  • 下地の塗料を侵食しやすい
  • ニオイがきつい
  • 乾燥が早い
  • 湿度が高い日は「かぶり現象」が起こりやすい

詳しい塗料の特性については【プラモデル用塗料の種類と相性について】の記事で解説しているのでもし興味があればチェックしてみてください。

塗料乾燥後のつや感の違い

大きく分けて「ツヤ消し(フラット)」「半光沢(セミグロス)」「光沢(グロス)」の3種類の艶にわかれます。

作品のイメージに合ったものを選びましょう。

  • ミリタリー系、メカ系のマットな質感を表現したいときは「ツヤ消し」
  • キャラクターモデルなどのアニメ感やトイ感を表現するときは「半光沢」
  • カーモデルやバイクの光沢のあるボディを塗装する場合は「光沢」

UVカット効果をもったトップコート

トップコートの中には「紫外線(UV)」をカットする効果をもった商品もあります。

室内に展示する作品でも、窓からの太陽光や蛍光灯の紫外線により、塗装やプラスチック樹脂にダメージが入ることがあります。

このような環境だったとしても、UVカット効果のあるトップコートを塗装しておけば安心というわけです。

最近では、紫外線に弱い3Dプリンター出力品が使われたキット多々あります。このようなパーツにもUVカット効果のあるトップコートは有効と言えるでしょう。

クレオスの『Mr.スーパークリアー3 UVカット』は本当に効果があるのか?テストピースを1年間放置して検証してみた!

UVカット効果のあるトップコートが本当に効果があるのか検証してみた記事もあります。もし興味があれば一緒にチェックしてみてください。【クレオスの『Mr.スーパークリアー3 UVカット』は本当に効果があるのか?テストピースを1年間放置して検証してみた!

「缶スプレータイプ」のトップコート

トップコートを初めて使う方には、入手しやすく始めやすい「缶スプレーの水性トップコート」がオススメです。

エアブラシという大掛かりな機材が必要ないので、筆塗りユーザーでも使いやすいです。

「瓶タイプ」のトップコート

エアブラシを持っている方は、「瓶入りのクリアー塗料」を使うこともできます。

缶スプレータイプと比べて、エアブラシを使って塗料ミストを細かく吹き付けられるので仕上がりが圧倒的に綺麗です。

ちなみに瓶入りのクリアー塗料は、トップコートという名前ではなく「クリアー」という名前で販売されています。クリアー塗料をうすめ液で希釈してトップコートとして使うようにしましょう。

実際にトップコートを塗装してみよう

塗装作業をする場合は、必ずマスクや手袋といった防護装備を着用し、換気の良い場所で行いましょう。

室内で塗装作業する場合は、必ず専用の塗装ブースを用意しておきましょう。フィギュアやプラモデルの塗装で使える!「塗装ブース」 を徹底比較!オススメは?の記事でおすすめの塗装ブースを紹介しているので合わせて参考にしてみてください。

塗装ブースを持ってない方は、塗料のミストが他の場所に飛ばないようにダンボールなどで簡易的な囲いを作り、空気が循環しやすいベランダや空き地などで作業を行いましましょう。

パーツを分解しよう

塗装を始める前に、プラモデルのパーツを作業しやすいサイズまで分解しておきましょう。

分解したら塗装用の持ち手を使ってパーツを固定します。

このような塗装用の持ち手は自作することもできます。

詳しい製作内容は【ガンプラ塗装で役に立つ「塗装ベース」と「持ち手」を自作してみた。】の記事で紹介しています。

缶スプレーの準備

スプレーを使う前には、最低でも50回は振って中の塗料をよく撹拌しましょう。

撹拌し終わったら2回ほど空吹きをおこない、動きや塗料の出方の確認をします。

  • 噴出口の詰まり、吹き出しの向きは正常かどうか
  • 塗料がきちんと混ざっているのか

この2点が問題なければ塗装をはじめましょう!

トップコートを吹き付ける

缶スプレーの塗装では、パーツから20cm〜30cmほど離した位置から少しづつ吹き付けていきます。

パーツの上をサッと通過させるように動かすのが綺麗に塗るコツです。往復運動の吹き始めと吹き終わりはパーツの外で済ませるようにしましょう。

トップコートは透明な塗料なので、どれだけ塗料を吹いたか分からなくなり塗料を吹き付けすぎてしまう事が起こりがちですので、「どこに塗ったか」「どれだけ塗り重ねたか」を覚えておきながらし慎重に塗り進めていきます。

また、1度の塗装で全部を塗りきろうとせず、30分程度の乾燥を挟みながら2~3回に分けて薄く塗り重ねていくと綺麗に仕上げることができます。

塗装が終わったらホコリの少ない場所でゆっくり乾燥させましょう。

水性トップコートだと3時間~6時間ラッカー系トップコートの場合は1時間~2時間ほど乾燥させればパーツを手で触れるようになります。(塗装の完全乾燥には24時間以上必要です)

乾燥後、無事にツヤ感が統一されていたらトップコート成功です!

エアブラシでトップコートを塗装する

エアブラシでトップコートは、瓶入りの塗料を薄め液で希釈したものを吹き付けます。

無色透明な塗料はどのくらい薄めたか分かりづらいので、目盛り付きカップ等でしっかり計量しながら薄めてみましょう。

水性アクリル塗料の場合は約2倍に希釈、ラッカー塗料の場合は約3倍程度に希釈してみてください。

希釈した塗料をエアブラシのカップに入れ、パーツに吹き付けていきましょう。

透明な塗料なので、缶スプレータイプ同様に「どれだけ吹付けられているのか」が分かりにくいです。ですので、塗料が乗ったパーツの「表面のテカり」を確認しながら慎重に塗り進めましょう。

すべてのパーツにクリアー塗料を塗り終わったら、ホコリの少ない場所で塗料を乾かしましょう。

トップコート塗装が終わったガンプラ

全体のパーツのツヤが落ち着き、素組みキット特有の「安っぽさ」が軽減されました。

この効果は素組みの作品だけではなく、「全塗装」や「部分塗装」をした作品でも同じです。トップコートはすべての仕上げで有効な塗装と言えますね。

トップコートは一番最後に行う「仕上げの塗装」です。最後仕上げのトップコートで失敗して、時間をかけて作った作品を台無しにしないよう、作業方法や注意点をしっかり覚えて挑戦してみてください!

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