こんにちは。柚P(@yzphouse)です。
プラモデルやフィギュアの製作時、表面処理やパテの整形などのヤスリがけ作業で大量の削り粉が出ると思います。
何の対策もせずに作業していると、机の上が粉だらけになってしまうこともしばしば。
机の上をこまめに掃除しておけばそこまで酷い事にはなりませんが、できれば掃除しなくて済むような環境が欲しいものです。
というわけで、この記事では作業中の手元で削り粉を吸い込んでくれる「集塵機」の製作方法を紹介していきたいと思います。
今回は、ネロブースを導入してから使わなくなったクレオスの「Mr.スーパーブース」を改造した集塵機を作っていきます。
それでは続きからどうぞ。
目次
集塵機とは?
意味は名前の通り、集=集める、塵=チリ・ホコリ、機=機械、という感じ。チリやホコリを集める機械ですね。
集塵機といえば、どちらかというと大型の掃除機をイメージする方が多いと思いますが、実は卓上で使える集塵機も市販されてたりもします。
プロクソンの「ダストキャッチャー」、値段は8000円程度です。
それ以外にもこんな物もあります。
これはネイル用の集塵機で、値段も3000円以下なので手が出しやすそうです。
アルゴファイルの卓上集塵機 ラップボードファイブを使ってみた!粉塵を吸い込んでクリーンな作業環境へ模型用ですとアルゴファイルから「ラップボード5」という卓上集塵機も販売されています。
こちらの集塵機は別記事で紹介しているので気になる方はチェックしてみてください。
アルゴファイルの卓上集塵機 ラップボードファイブを使ってみた!粉塵を吸い込んでクリーンな作業環境へ
塗装ブースを改造して集塵機を作ってみる。
では早速作業に取り掛かります。
使用する材料はこちら
- 塗装ブース(シロッコファン)
- Φ75mmアルミフレキシブルダクト
- MDFボード
- シリコーン樹脂
- ゴム系接着剤
- 電動ドリル
- ホールソー
- 結束バンド(タイラップ)
- ガムテープ
- アルミダクト用の先端キャップ
ベースとなるファンはクレオスの「Mr.スーパーブース」です。付属のフードを外してシロッコファンだけにした状態を使います。
吸入口の穴を開ける。
始めはMDFボードにシロッコファンの吸入口に繋がる穴を開けます。
使用するのは「ホールソー」と呼ばれてる丸いノコギリが付いている工具。
電動ドリルにホールソーを装着して使います。
ホールソーを使う前に、ファンの中心となる穴の目印を書いておきます。
目測で「この辺が中心かなー」という部分に線を引いて縦と横でクロスさせて中心線を出しました。
この中心を目印に大きい穴を開けます。
MDFボードをファンの形に加工
吸入口の穴を開けたら、それに合わせてMDFボードの余分をカットします。
ここも現物合わせで適当にやりました。
直角定規を使えば目測でも簡単に同じような形の直線が楽に引けますよ。
ノコギリでカットしてみました、ぴったりですね。
次は塗装ブースとMDFボードを固定していきましょう。
塗装ブースと加工したMDFボードを合体させる
ティッシュなどの軽くて大きなものを誤って吸い込ませてしまった時や、塗装ブースを掃除するときに簡単に分解できるようにしておきます。
固定には「結束バンド」を使うことにしました。
結束バンドを取り付けるにあたってΦ5mmの穴を4箇所に開けます。
塗装ブース側とMDFボードの隙間は、余計な空気を吸い込んだりしないようシリコーン樹脂で埋めることにしました。
反対側のMDFボードにはシリコーン樹脂が引っ付かないように養生テープで保護しておきます。
シリコーンが乾ききらないうちに結束バンドで固定します。シロッコファンの内側からはみ出た余計なシリコーンは綿棒やティッシュで拭き取っておきましょう。
アルミダクトを取り付ける。
MDFボードとアルミダクトの接続には「エアコンキャップ」を使いました。丁度いいサイズのが部屋の床に転がっていたので。
接着には「スーパーXゴールド」を使用。プラスチックと木の板が強力に接着できればなんでもいいです。
塗装ブースの排気口にも手を加えます。
アルミダクトがΦ75mmに対して、塗装ブースの排気口の径はΦ70mmくらいです。
このままでは排気口が細すぎてホースを差してもガバガバです。
ですので、簡易的ではありますがガムテープを排気口のダクト全周に巻いて太らせました。
これでしっかりハマります。
余った端材で足を作る
そのままの塗装ブースでは安定感がなかったので簡単な足を作りました。
こちらもゴム系接着剤の「スーパーXゴールド」で固定します。
接着剤が完全に硬化するまで数時間かかるのでここで一旦作業をストップ。
塗装して見た目を統一する
接着剤が固まったらスプレーで塗装して統一感を出してみましょう。
ホームセンターで1本300円くらいで売られているラッカー系のスプレー「フラットブラック」を使います。
完成度を気にするようなプラモデルとは違うので、液垂れも厚塗りも気にせず雑に吹きつけました。
塗料が乾燥するまで、また数時間置いておきます。
アルミダクトの取り付け
集塵機の塗装が乾いたらアルミダクトを接続しましょう。
吸入口の先端のキャップ
手元に設置する吸入口のほうには「レジスター」と呼ばれているツマミを操作することでフタのできるエアコンキャップを取り付けます。写真のは近所のホームセンターにて500円くらいで購入したものです。
使用しない時は「閉」にしておけば、外からの吹き返しで集塵機から風が入ってくることも無く、さらに虫の侵入も防げます。使用するときだけツマミを回して吸入口を開けて使いましょう。
「集塵機」完成!
これで完成です。私の環境では集塵機本体は邪魔にならない棚の上に設置して、吸入口のアルミダクトを手元まで伸ばすことで対応させてます。
集塵機のファン自体も遠くに設置しているので、駆動音に関しても何も加工していない初期の状態よりも静かに運用できるようになりました。
というわけで「塗装ブースを改造して集塵機を作る」という記事でした。
それでは。
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