こんにちは。柚P(@yzphouse)です。
みなさんはプラモデルを製作しているとき、気がついたら机の上が粉だらけになってた!なんて経験ありませんか?
ヤスリでパーツを磨いたりリューターや電動ドリルを使うと、必ず削り粉が発生してしまいます。
粉が出るたび掃除機を引っ張り出してきてこまめに掃除するのも面倒。そんなとき作業中に発生する粉塵を吸引してくれる専用の道具があれば便利ですよね。
というわけで今回は、アルゴファイルが販売している卓上集塵機「ラップボード5」を紹介していきます!
目次
ラップボードファイブ
というわけで早速ラップボードファイブを買ってきました!
行きつけの家電量販店で10400円で購入。見つけやすいシンプルなパッケージがいいですね。
中には集塵機本体と電源のACアダプター、取扱説明書などが入っていました。
本体のフィルターとは別に、予備のフィルターが1枚付属してるのもありがたいです。
電源は汎用のDCジャックで、ACアダプターの出力は12V2Aのものが使用されています。本体の消費電力は40Wらしい。
ちなみにDCジャックの形状は、アルティマ5やアルティマオートトルクとも違うみたいなので共用はできなさそう。
タミヤのファインサーフェイサーと比較したらこのくらいの大きさ。
吸引口は18cm×18cmほどの大きさがあり、手元で行う作業ならほとんどカバーできる丁度いいサイズ。
逆にこれ以上大きくしてしまうと、机の作業スペースを圧迫してしまうので使いにくくなりそうですね。
粉塵が出たらダメなの?
模型製作では、プラスチック以外にも「エポキシパテ」や「ポリエステルパテ」「ウレタン樹脂」を使うこともあります。
このような素材から発生する粉塵をなんの対策もしないまま長期間吸っていると、あとあと身体に悪い影響がでてしまう恐れがあります。人によってはアレルギー反応がでてしまうことも。
またミニ四駆の改造をしているという方は、FRPやカーボン樹脂を削ることもあるでしょう。炭素繊維やガラス繊維を削った粉は非常に身体に悪いです。肺に入ってしまうとじん肺や肺がんになる恐れもあるとか。
集塵機がなくても防塵マスクの着用をすれば自分を守ることはできますが、近くに家族や同居人がいる場合はラップボードファイブのような集塵機を使って粉塵自体を室内に飛ばさないということが大切になってきます。
Amazonに似たような商品があるけど?
そうそう、Amazonで「集塵機」と検索すると、そっくりそのまま同じ形状の格安ネイル用集塵機がたくさんでてきますよね。
アルゴファイルが販売しているラップボードファイブは定価15000円もするのに対し、無メーカーの商品は5000円程度で売られています。何が違うんでしょうか・・・。
両方を比較しているわけではないので詳しい違いはわかりませんが、使用されているACファンや電源ユニットの種類が違うとか検査にかかる人件費を削って安く抑えられてたりするのかも?中華製品ではよくある話ですが。
私は安心を買うという理由でアルゴファイルの集塵機を選びましたが、Amazonで広く売られているものも大きなハズレを引かなければ普通に使えている人もいるみたいです。
2ヶ月ほど使ってみた感想
ちょうどイベント用の原型磨きの作業があったので、早速ラップボードファイブを使ってみました。
ラップボードファイブを使って作業したのは、1/7スケールフィギュアの原型磨きを2体ほど。
どちらもサーフェイサー塗装後の出力品の積層痕を消す作業ですね。
良かった点
集塵能力についてはとても満足できるレベルでした。
ラップボードファイブは上から吸った空気を下側へ吐き出す構造をしてるので「削った粉が舞うんじゃないか?」と心配していましたが、吸入口の上で作業するように気をつけていれば作業中に出た粉が大きく舞うようなことは起こりませんでした。
また40Wという低電力で長時間動かせるのもいいですね。ファンが常に風を発生させてるため、本体が熱くなるようなこともありません。
悪かった点
まず「動作音」ですね。
近所迷惑になるような爆音というわけではありませんが、長時間作業しているとやはり気になっちゃいます。パソコンのスピーカーで音楽を聞きながらの作業もしにくくなるため、私はヘッドホンやイヤホンを使って対応しました。
ちなみにノイズキャンセリング機能がついたヘッドホンを使用すると、ラップボードファイブの動作音が綺麗に消えてくれて快適に作業できました。
音のほかにも、ペーパーフィルターの上にある金属製のフレームも邪魔だと感じました。
ペーパーフィルターを保護する目的で取り付けてあるんでしょうけど、作業中に発生した粉がフレームに積もってくるんですよね。これが意外にウザい。
気になる人はフレームの一部をグラインダーでぶった切っちゃってもいいと思います。
フィルターの変化について
▲右:使用後 左:新品
原型磨きで使用した後のフィルターです。グレーサーフェイサーの粉がしっかり付着しています。
とはいえ、全体が汚れているわけではないのでこのフィルター自体もまだまだ使えそう。
ちなみにリューターで発生するような大きめのプラスチックの粉なら、フィルター自体を掃除機で吸うことで吸引力をある程度まで復活させることもできました。
フィルターが汚れて吸引力が弱くなってどうしようもなくなった場合は、新品のフィルターに交換しましょう。
ファンの状態
さらにフィルターを抜いてファンの汚れ具合も確認してみました。
ヤスリがけで発生するような細かい粉塵を長時間吸っていたにもかかわらず非常に綺麗な状態でした。
上面のペーパーフィルターがきちんと機能している証ですね。
動作音について
ラップボードファイブの動作音は大きめですね。
ただし掃除機のような爆音&振動でもないので、しっかりした壁で囲まれた部屋なら夜でも問題なく使えるレベルだと思います。ただし「同じ家の隣の部屋で家族が寝てる」とかだとうるさく感じるかも。
ラップボードファイブは小型集塵機としてはとても優秀
私的には、しっかり使える卓上集塵機がこの値段で買えるなら全然ありだと思います。
パテやプラ板を使った改造をよくする方や、パテでフィギュアなどをスクラッチしている方にもオススメできます。
このような作業中に発生する粉塵で悩んでいるという方は、ラップボードファイブの導入を検討をしてみてはいかがでしょうか。
それでは。
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