こんにちは。柚P(@yzphouse)です。
この記事では、エナメル塗料を使ったスミ入れの方法をはじめ、作業中におけるコツや注意事項について詳しく解説していきます。
目次
エナメル塗料のスミ入れとは?
プラモデルのスジボリやモールド対して、エナメル塗料を流し込んむスミ入れ作業のことを指します。
このスミ入れには、タミヤが販売している「エナメル塗料」が使われていることが多いですね。
油彩系の塗料で伸びも良く、スミ入れ作業だけでなく、ウォッシングといったウェザリングの用途でも活用されています。
エナメル塗料を使ったスミ入れの注意点
作業を進める前に、注意事項を説明しておきます。
エナメル塗料を使ったスミ入れは、「全塗装されていないパーツにはNG」ということです。
残念なことにタミヤのエナメル塗料には、プラスチック樹脂を犯してしまうという特性があります。
ですので、塗装されていない素のパーツにエナメル塗料を使ってしまうと、「パーツの割れ」や「色が浸透してあとから落とせなくなる」という問題が起こってしまいます。
どうしても未塗装プラモデルに塗料を流し込むタイプのスミ入れがしたいという方は、クレオスが販売している「ウェザリングカラー」という塗料を使ってみてください。
GSI クレオス(GSI Creos) GSIクレオス Mr.ウェザリングカラー マルチブラック 40ml 模型用塗料 WC01
GSI クレオス(GSI Creos) GSIクレオス Mr.ウェザリングカラー 専用うすめ液 110ml 模型塗料用薄め液 WCT101
こちらの塗料を使えば、プラスチックを侵すこと無く同じようなスミ入れ作業が可能です。
スミ入れに使う道具
スミ入れ塗装をするために用意しておく道具や塗料はこちら。
- 塗料皿
- 筆
- スミ入れ用のエナメル塗料
- エナメル溶剤
- 綿棒
タミヤのスミ入れ専用の塗料には、キャップ内に塗布用の「筆」がついていますので、瓶を空けるだけでそのまま使用することができます。
別途筆を用意する場合は、先の細い「面相筆」が好ましいですね。模型メーカーからスミ入れ専用の筆も販売されていたりもします。
ガイアノーツ(Gaianotes) モデラーズプロデュース NAZCA ブラシシリーズ NB003 スミ入れ筆 塗装用具 30738
実際にスミ入れをしてみよう!
まずスミ入れ用のエナメル塗料を塗料皿に用意します。
タミヤのスミ入れ専用塗料を使う場合は、既に希釈済みなのでそのまま使ってくださいね。
瓶タイプのエナメル塗料からスミ入れ用塗料を作る場合は、専用の薄め液を追加して希釈する必要があります。
希釈率はだいたい5~7倍くらいでしょうか。この写真では3色の塗料を混ぜたものでスミ入れ用塗料を作っています。
薄すぎてもスミ入れの色がちゃんと発色しなかったり、逆に塗料が濃すぎるとスムーズに塗料が流れなかったりしますので、様子を確認しながら濃度を調整してみてください。
希釈したスミ入れ用塗料を、筆で吸い上げ、墨入れしたいパーツのモールドが入っている箇所に流し込んでやります。
毛細管現象により、溝の中を塗料が流れていきます。
この作業をスミ入れをしたいモールドやスジ彫り全てに行いましょう。ちなみに作業中に塗料がはみ出しても後から拭き取れるので安心してください。
作業が終わったら塗料がしっかりと乾燥するまで待ちます。
スミ入れ塗料のはみ出しの拭き取り
スミ入れした塗料が乾燥したら、エナメル溶剤を含ませた綿棒を使って拭き取っていきます。
綿棒は100円ショップで購入できる安いものでもいいですが、出来れば綿がしっかり巻いてあり毛羽立ちにくいものがいいですね。
広い面のはみ出しには普通の綿棒で拭き取りをおこない、通常の綿棒では対応しにくい箇所は先の細い「ベビー綿棒」を使ったりして上手く工夫してみてください。
他にも、各模型メーカーが販売している化学綿棒もスミ入れの拭き取りで有効に使うことができます。
スミ入れ完了
全てのスミ入れが拭き取れたら作業完了です。
モールドに影の色が入って、立体感のある仕上がりになりましたね!
この後は、デカールを貼るなり、ウェザリングをするなり、そのままトップコートを吹いて完成させるなりしましょう。
【ガンプラ初心者】ガンプラで使える!ウェザリング塗装の種類【まとめ】
【ガンプラ初心者】もう失敗しない!「水転写デカール」の上手な貼り方とは?
塗装でよく耳にする「トップコート」とは?その効果と使用方法の解説
記事に関連するキーワード