こんにちは。柚P(@yzphouse)です。
最近の模型界隈、どこを見ても「3Dプリンタ」とか「デジタル原型」といったワードを耳にしますよね。今までは大手企業でしか取り扱えなかったような、高額な3D設計ソフトも、そのデータを出力する3Dプリンタも、現在は個人で買えるような時代です。
そんな時代の先に行く情報強者なモデラーたちは、私達が3D原型とかそういうのを意識する前から、前情報もなにもない状態からデジタル造形という道を開拓してきたのでしょう。
そういう先駆者たちのおかげもあり、現在は、参考書とかを買って、やり方さえ覚えれば個人でも簡単にデジタル造形に手が出せるというところまできています。
かくいう私はというと。現在もまだアナログの抜けきらないパテやプラ板を使った原型製作を続けております・・・。毎日粉まみれ。パソコン内で綺麗にフィギュア作ってるデジタル原型師が超羨ましい。
「このまま何もしなかったら、アナログの時代に取り残されてしまうのでは?」最近ではそんな気持ちさえ芽生えてきてます。
そこまで言うなら、デジタル原型始めればいいじゃん。って思いますよね。
しかし、いざ3D原型を始めよう!と言っても、そんなに簡単に出来るものでもありません。設計ソフトも難しそうだし、何から始めていいかわかんないし、ハードルめっちゃ高い・・・。この記事を書いている私もそう思ってる1人です。
というわけで!これから書いていく記事は、「デジタルを導入したいけど難しそう」そう感じている方をターゲットにしたものになります。もうZBrush使えるって人には無駄な内容ばっかりになると思いますので回れ右。
初心者特有のしょーもない悩みを中心に紹介していくので、ZBrushの操作とか、テクニックとか、を教えるような内容はほぼ無いと思ってもらっていいです。
現状何も知らない私の「何がわからないのかが分からない」「何から買えばいいのか分からない」「ZBrushの初心者講座見ても専門用語ばっかり。理解できる日本語でお願い」という疑問を、一つづつ解消していく成長日記みたいな記事になると思います。
そんな感じです!それではZBrushやっていきましょう!
目次
ZBrushとは?
まず、私がどのくらいZBrush(以下:ZB)について知っているのかを書き出してみます。
- なんかフィギュアとか作れる3D製作ソフト
- お店では売ってない
- 値段が高い
- 最近日本語に対応した
- なんかみんな使ってる
- ZB動作はCPU依存
このくらいでしょうか。まあ何も知らないです。
こんなので本当にフィギュアなんか作れるようになるんでしょうか。
なんかフィギュアとか作れる3D製作ソフト
ZBとはパソコン内でフィギュアとかを作れる3DのCADソフトです。CAD(キャド)ってのは『computer-aided design』の略で、『コンピューターで設計する』って意味らしい、wikiにそう書いてあった。
ソフト内にあるいろんなツールを使いこなして、フィギュアとかメカの原型を作っていくってわけですね!ペイントの3D版みたいな感じかな?
ZBで製作した3Dデータは、3Dプリンタという機械を使って印刷して立体物として出力します。
それがフィギュアとかの原型になるわけですね~。どうやってプリントをするか現状全くわからないですが、やってくうちに分かってくるのかな?
お店に売ってないけどどこで買うの?
Adobeのイラストレーターとかフォトショップなんかは、家電量販店で売られてるのをよく見かけますが、ZBrushに関してはお店で売られているところを一度も見たことがありません。ZBどこで売られているんでしょうか?
そこで、ZBを所有している知り合いの方に聞いてみる事に。その人曰く「代理店で買えるよ」とのこと。
ZBを扱っている日本の代理店は、「株式会社オーク」と「株式会社ボーンデジタル」の2つあるらしいです。ここのどちらかで購入しないといけないっぽい。
実店舗は無いと思うので、多分通販でしか購入できないのかな?
公式サイトでZBが購入できる日本の代理店が紹介されてるので、詳しくはここを確認してみるとよいかと。
値段が高いソフトということもあり、インストールするために必要な「シリアルナンバー」というのを代理店で発行してもらう必要もあるみたいです。
「なんか大切そうな番号が書かれた紙」とか、「日本語のインストールガイド」とかは商品と一緒に送られてきます。
ちなみに、購入してからも色々やることがあって大変です。私はインストール作業が面倒くさくて商品届いてから1ヶ月くらい放置してました。
ページ内の説明欄で、やれアクティベーションやら、ライセンス保持者やら、色々書いてありましたが、私はよく理解しないまま購入。
同封されていたインストールガイドに沿ってシリアルナンバーを発行してインストールします。途中、英語のウェブページに飛ばされたりなんかもしましたが、グーグル翻訳とか使いながら何とかなりました。
値段が高い
とりあえずZBが無いとこの記事が始まらないので、わけも分からず株式会社オークさんでZBを購入してみます。『ZBrush 2020 ダウンロード版』というやつ。
値段はなんと10万5000円(税別)!!ひぇ~~~~!
高性能な3DCADソフトが個人で買えるレベルの値段で売られてるとはいえ、使いこなせるか分からないソフトに10万円以上かけるのは少し躊躇しますね・・・。仕事で使うならまだしも趣味だし・・・。
ちなみに、廉価版としていくつかの機能が制限された『ZBrush Core』というのもあるらしい。1万円くらいで購入できるらしいので、いきなり11万は・・・って人はそっち買ったほうがいいかも。
ZBrush Coreでは物足りなくなってきても、通常の値段より安くZBrushにアップデートも出来るので安心ですね。
私は高いほうをいきなり買ってしまいました。買ってしまったものはしょうがないので、このソフトを使いこなして値段以上のものが作れるようにこれから頑張ります。
最近日本語に対応した
そうそう、なぜ最近になってZBを始めたかという理由の1つに「日本語化された」ってのもありますね。
今まではすべて英語のツールバーとかを操作しないといけなかったんですが、それが日本語になってくれたおかげてハードルが一気に下がりました。
わたし英語まっっっったくできないので。
日本語といっても、英語メニューをそのままカナに変換しただけのような気がしますが。なんたらブラシとか、ポリゴンなんたらとか。どうせメニューバー開いても知らないワードばかり並んでるんでしょう。
みんな使ってる
他の3Dソフト(BlenderとかMayaとかfusion360とか)にくらべると、ZBで美少女系のフィギュアを作ってる人が結構多いんですよね。
ZBの特徴でもある『デジタルスカルプト』ってのがいいんでしょうね、直感的に3Dモデルを盛ったり削ったりできるやつ。
あと私個人の話になりますが、私の知り合いの方にもZB使いの方が多いというのもありまして。壁にぶち当たっても詳しい人に聞けば、なんとか使えるレベルまでは覚えられそうという・・・他力本願ではありますが。
なにかトラブルが起こっても、ZBをある程度扱えるような詳しい人が近くにいれば安心できるし心強いですしね!
ZB動作はCPU依存
ZBの動作は、グラフィックボードの『GPU』ではなく、コンピューターのメインの脳でもある『CPU』に依存するみたいです。
「俺のパソコンはゲーミングPCだから超高いグラボ積んでるぜwwwwZB余裕wwww」という話にはならないらしいです。あんまり良いグラフィックボードを積んでない私にはありがたい話。
ZBはそれなりのCPUを積んでれば、ビジネスノートパソコンでも動作するみたいです。すごい。
ちなみに、公式推奨のCPUスペックは、『 intel i5~i7 』くらい、最低でも、『Intel Core 2 duo』程度のCPUが必要とのこと。10年前のメーカー製デスクトップパソコンだとちょっと難しいかもしれませんね。
なので「俺のパソコンは intel i9 9900 積んでるしwwww」って人はドヤっていいです。ZB余裕です。サクサク動くでしょう。
それから、もう1つ重要なのが『メモリ』ですね。最低8GB、大きなデータを扱う場合は16GB以上を推奨してるみたい。
ここで、ちょっとPCに詳しい方ならピンとくると思いますが、最低8GB必要ってことは、OSが64bitである必要があります。
いくらハイスペックCPUを積んでいても、32bitのOSだと動作できないようです。この辺もよく確認しておきましょう。
自分の使っているパソコンがどういうスペックなのか分からないという方は、『デスクトップのアイコン『コンピューター』を右クリック→『プロパティ』の項目をクリック』でパソコンのスペックが確認できます。
所有しているパソコンでZBが動作するかどうか、事前にしっかり確認しておきましょう。
ちなみに、私の使っているパソコンは
- OS:windows7-64bit
- CPU: intel i7 2600K 3.4GHz
- メモリ:16GB
ですので、動作環境の条件はギリギリ満たしているといった感じ。現状これでZBを使ってみて、物足りないと感じたら新しくPCを買おうかと思います。このパソコンももう7~8年目になるので。
次回予定
ほんとに何も知らないのでZBを買うだけでも大変ですね・・・
次回は、ZBと一緒に購入したアイテムとかを紹介していこうと思っとります。

何も知らない初心者がはじめるZBrush!何も知らないけど色々機材を買ってみました。
それでは。
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