ZBrushでも使える左手デバイス「RAZER TARTARUS V2」で作業効率アップ!!

モデラー

 

こんにちは。柚P(@yzphouse)です。

私が趣味でフィギュア製作をはじめてからちょうど7年目くらいになる今現在、製作環境は大きく変化しパソコンだけで原型データが完成するデジタル造形がメインになっています。

パテとナイフを駆使し己の技術だけで形状を出していた頃と違い、デジタル造形では自分がどんな形状を作りたいかでパソコンに様々な「操作」を入力してやる必要があります。

そして、デジタル造形を気持ちよく行うためには、よく使うツールのショートカットを覚えたり、UIを自分仕様にカスタマイズをする事が大切になってきます。

というわけでこの記事では、そういったデジタル造形ソフトの「操作」の手助けをしてくれる便利な左手デバイス「TARTARUS V2」を紹介していきます!

RAZER TARTARUS V2

今回私が購入したのはRAZERの「TARTARUS V2」という左手デバイス。

ちなみに、まんま同じような形状をした少し値段の高い「TARTARUS PRO」というモデルもあります。

V2とPROの大きな違いは、V2がメンブレンキーを使用、PROではアナログオプティカルスイッチを使用している点ですかね。

PROに搭載されているアナログオプティカルスイッチというのは、キーストロークの深さで入力強度が変化する特殊なスイッチです。

ゲームで使う方には必須な機能なのかもしれませんが、私はV2で十分でした。

据え置きの左手デバイスということなので、サイズは少し大きめですね。

手首の位置にクッションがついているので長時間の使用も楽。

一般男性に比べると私の手は小さいほうですが、ポジションの調整をすれば気持ちよく使えます。

手のひらのポジションは簡易的ではありますが、2段階で調整が可能になってます。

実際に使ってみた感想

とりあえず購入してから半年ほどZBrushで使用してみました。

最終的な感想ですが、私は買ってよかったと思っています。ただし、いい所もよくない所もあるので具体的に書いていきます。

まず、いいところから

良い:左手を見なくなった

常に定位置での操作ができるため、キーボード作業でキーを目で確認しながらの入力をしなくてもよくなりました。

これにより、より集中した作業が出来るようになった気がします。

良い:作業姿勢が楽になった

TARTARUS V2はキーボードのように大きくないので、ペンタブレットの横に置いて使用することもできます。

人によって作業環境は違うとは思いますが、私のデスク周りはこう。

左手を伸ばしてキーボードを操作するよりも、左手デバイスに手を置けるほうが断然楽な姿勢で作業できるのは容易に想像できると思います。

良い:ブラシのサイズ変更がスムーズになった

ブラシサイズ、マウスホイールでグリグリして変更できるようになればいいな~という夢を叶えてくれるのが左手デバイス。

絵描きさんだと、ここのホイールは視点のズームイン・ズームアウトに設定している人が多いですが、ZBrushではブラシサイズ変更を登録しています。

良い:ソフト毎にショートカットキーを管理できる

左手デバイスはZBrush以外のソフトを使ってるという方にもオススメできます。

私はZBrushの他にも、IllustratorやPhotoshop、CLIP STUDIOを使いますが、どのソフトにもTARTARUS V2は対応しています。

あとPCゲームでの使用も出来るのでゲーム好きのクリエイターにもオススメ!(そっちがメインターゲットでしょうけど。)

よくない:慣れるまで違和感がある

長年慣れ親しんだキーボードとは違い、TARTARUS V2は初めての形状・使用感ですので、購入して2~3日はかなり違和感があり逆に使いにくいとさえ感じました。

ただ、慣れてしまったらもう戻れないくらい馴染みます。

よくない:環境が変わったときソフトが使えなくなる

左手デバイスに慣れてしまったら、キーボードでの操作を忘れてしまいます。

「左手デバイス無しでZBrushをいつもの感じで操作してみろ」って言われても私はもう出来ないです。

ただし、こういう事は左手デバイスに限らずカスタムUIなんかでも言える話ですので、割り切って使えば問題ないです。

よくない:机の上が狭くなる

ZBrush内でも文字入力・数値入力は必要なので、左手デバイスを買ったからといってキーボードが不要になるわけではありません。

左手デバイスを使用しない作業のときは普通に邪魔です。

無線接続にしてくれたら使わない時は収納しておくこともできるから楽なのに・・・。

よくない:値段が高い

ここまでくるとただの悪口ですけど、値段が高いってのも購入を躊躇する大きなポイントでもあります。

ZBrushのショートカットキーの設定は非常によく考えられており、慣れればキーボードでもストレス無く使える配列にしてくれています。

せっかく覚えたキーボードのショートカットキーを忘れてまで、1万円の左手デバイスは便利なのか?ってのは私も思っていました。

キーボードを使ったショートカットを使いこなしていて、今の環境でも十分だと感じている方には必要ないのかもしれませんね。

TARTARUS V2の設定について

ここからは、これから購入する方・購入した方に向けた内容です。

いざ購入したはいいが、どこにどのショートカットを設定するのがいいのか分からないという方も多いと思います。

かくいう私も購入したはいいものの何を設定していいのか分からなかったため、すでにTARTARUS V2をZBrushで使用していたフォロワーに助言を頂きながら設定をしました。

これからショートカットを設定する方は参考にしてみてください。

専用ソフトRazerControlをインストールする

RazerControlという専用ソフトをインストールして、各キーにショートカットを登録していきましょう。

プロファイルを設定

プロファイルでは、左手デバイスを使用するソフトを登録します。

この作業をしておくことで、登録したソフトを起動したときに設定したカスタムキーが自動で切り替わるようになります。

プロファイルを登録するには、上のタブにある「プロファイル」の欄へいき、プロファイルの隣りにある+のボタンをクリックして追加します。

このとき「このプロファイルとリンクするゲームを1、2個選択してください」と出ますが、残念ながらZBrushはゲームではないのでリンク中のゲーム欄には出てきません。

ですので、「ゲームは表示されない場合?[追加]」」をクリック→「それでもゲームは表示されない場合?[参照]」から、ZBrushをインストールしたexeファイルを直接指定してやる必要があります。

私の場合はCドライブにインストールしているので、[c/programfile/pixologic/ZBrush2021] に ZBrush.exe がありました。

登録が終わった、キーパットのタブへ移動して、プロファイル欄を確認してみましょう。

左手デバイスを使用したいソフトがプロファイルに登録できてたらOKです。

キーマップの設定

キーマップというのは、同じプロファイル内でキーマップを複数作りたいときに使用します。

例えば、会社で複数人の人が共有のPCでZBrushを使用するときなど。

同じZBrushというソフトでも、作業する人によって違うショートカットの配置を使用しているとします。

こういう時に作業する一人ずつのキーマップを事前に作っておけば、キーマップの切り替えだけで登録しておいたカスタムキーを呼び出すことができるようになります。

キーマップはそんな機能です。

キーマップの切り替えをする場合は、どこかのキーに「キーマップの変更」を登録しておきましょう。

キーマップの変更ボタンで、登録してあるキーマップに切り替えることが出来ます。

ちなみに私は使用していない機能です。

ショートカットキーの設定方法

次に、よく使うショートカットキーをカスタムキーに登録していきましょう。

設定したいキーをクリックして、左側に出てくる欄の【キーボード機能】を選択、登録したいキーをキーボードで入力します。

すると、入力したキーが登録の下に表示されます。(画像だとShiftキー)

問題なけれ【保存】を押し、カスタムキーの登録は完了です。

ZBrushでの設定

ひとにオススメできるほど洗礼されてないですが、私が使っている設定を紹介します。

まず、左手を定位置に置いた時に一番押しやすい「15・14・13・12・11」のキーから

  • 15:Shift
  • 14:Alt
  • 13:Ctrl
  • 12:無効化
  • 11:F(フィット表示)

これらは視点操作系のキーですね。視点操作以外でも、Shiftでスムースブラシ切り替え、Altでブラシ反転切り替えといった一番良く使うコマンドを設定しています。

一番下の段、「19・18・17・16」のキーでは

  • 19:Y(ギズモ切り替え)
  • 18:E(スケール)
  • 17:W(移動)
  • 16:Q(ドロー)

これらはドローモードや移動モードの切り替えのキーが多いです。

ただ、ギズモ3Dしか使わない人はスケールと移動を分ける必要はほぼ無いでしょう。ギズモ3Dではスケール・移動・回転の動作が全部できるので。

上から二番目の段の「10・09・08・07・06」のキーでは

  • 10:D(高サブディビジョン)
  • 09:Shift+D(低サブディビジョン)
  • 08:P(パース)
  • 07:X(シンメトリ)
  • 06:ctrl+W(マスクグループ化)

ここは作業中によく使うツールですね。

サブディビジョンのレベルを上げたり下げたりするカスタムキーと、パースやシンメトリのON・OFF、マスクした箇所に新しいポリグループを追加するマスクグループ化なんかを設定してあります。

ここに自分がよく使うツールを登録しておくと便利ですね。

最後に一番上の段です。

  • 05:無効化
  • 04:無効化
  • 03:無効化
  • 02:9(クイックセーブ)
  • 01:ctrl+s(別名保存)

一番押しにくい位置にあるキーなのでほとんど設定していません。

ホイールには、ブラシサイズ変更のショートカットキーを設定しておきます。

ZBrushでは、【]】【\】のキーでブラシサイズが変更できるのでホイールに登録しておきます。

また、【s】キーで、現在のカーソル位置にブラシサイズのスライドバーを表示することも出来ます。【s】キーはホイールクリックに設定しておけば便利そうですね。

親指で操作する十字キー周辺についてです。

一番下にある20番キーは【ctrl+Z(アンドゥ)】を登録してあります。

十字キーの上にある小さい丸のボタンには【Shift+ctrl+Z(リドゥ)】を登録してます。

十字キーにはこんな設定になっておいます。

  • 下:スペースキー
  • 右:Z(スポットライト操作切り替え)
  • 左:Shift+Z(スポットライトONOFF切り替え)
  • 上:無効化

キーボードの場合、ZModelerのブラシ使用時に親指でスペースキーを押しながらアクションを選択していたので、左手デバイスでも同じように親指で十字キーの下を操作することでスペースキーが入力できるようにしてみました。

右・左はスポットライトのON・OFFの操作ですね、資料になる画像の表示非表示が簡単に行えるようになります。

忘れるので覚えるまでメモを貼っておく

一通りのカスタムキーの設定が出来たら、忘れないようメモを貼っておきます。

まとめ

長時間の作業をするソフトになればなるほど、ストレスの溜まらない操作環境というのは大切になってきます。

現状の作業環境に不満がある方、ZBrushに合う左手デバイスを探していた方、この記事を参考に左手デバイスの導入を検討されててみてはいかがでしょうか。

それでは。