こんにちは、柚Pです。
みなさんは「ガレージキット」という言葉を聞いたことありますでしょうか?
ちょっと耳にしたことがあるかも?というレベルだと、フィギュアだったりプラモデルっぽいものを漠然とイメージされるかもしれませんね。
今回はそんな「ガレージキット」について解説していきたいと思います!
目次
ガレージキットとは?
個人やメーカーが少数生産した組み立て式の模型のことを「ガレージキット」と呼んでいます。略して「ガレキ」。
市販のプラモデルと同じように、購入者自身が組み立て・塗装を行うことを前提に作られているものが多いですね。
ガレージキットは少量生産で作られるため、キット本体の価格は高めになりがちです。
一昔前までは模型メーカーも活発にガレージキットを販売していましたが、現在は個人が作られたガレージキットがメインになっていますね。
ガレージキットの魅力とは?
企画から販売までのスピード感
工場で大量生産される完成品フィギュアの場合、企画から始まって商品を販売するまでに1年以上かかってしまいがちなんですが、ガレージキットの場合は少量生産なので、半年もあれば製作から販売までの工程がこなせちゃうんです。
まだ立体化されてない旬なアニメ・マンガのキャラクターも、ガレージキットなら手に入っちゃうかも?
マニアックな作品の立体化
大量生産では「確実に売れる人気な作品」が選ばれがちですが、ガレージキットの販売数は多くて100個程度、つまり「マニアックでニッチな作品やキャラクター」を作られてる方も多いんです。
「私しか愛してないだろうな~このキャラ。」みたいなキャラクターでも、ガレージキットならば推しの立体物に出会えるかも。
圧倒的な造形・塗装
ガレージキットは個人製作のものが多いですが、だからといってクオリティが低いというわけではありません。
中には、有名フィギュアメーカーの原型師がガレージキットを作られているものや、フィギュア塗装を専門にしている有名フィニッシャーが塗装見本を製作していたりもします。
大量生産では再現できない「圧倒的な造形力」や「塗装表現」を楽しめるのもガレージキットの魅力の1つと言えるでしょう。
ガレージキットの種類
レジンキャストキット(ポリウレタン樹脂)

シリコーンゴム型とポリウレタン樹脂を使って複製して量産するタイプのレジンキットです。美少女系からメカ系まで何でもあります。
使われていレジン(ポリウレタン樹脂)が非常に安定している素材なため、長期的な保存にも耐えられます。そのお陰で、遥か昔に生産されたガレージキットでも価値が落ちにくく、高値で取引されることもあります。
ソフトビニールキット(ソフビ)
専用の金型と塩化ビニールという素材を使って複製されるタイプのガレージキットです。
軟質な塩化ビニールを素材としてるため、パーツ全体が柔らかく、中空になっているのがソフビキットの特徴です。
特撮系の人形や、細かい凹凸の多いモンスター系の造形品でよく使われています。
そういえば、漫画「遊戯王」の城之内くんが作っているガレキもソフビ製のキットでしたね。
出力品キット

家庭用3Dプリンターの普及により最近増えてきた、「出力品」をそのまま使ったガレージキットです。
パーツに使われている素材は「UVレジン(紫外線硬化樹脂)」といい、印刷の都合で発生するサポートと呼ばれる構造物がパーツ周辺に生えていたりするのが特徴です。
ガレージキット素材としての人気はイマイチですが、キャストキットやソフビキットに比べて「複製用の型」を作らなくてよいので、企画、設計、販売までのスピードが異常になまでに早くできるというメリットもあります。
現在では、型をおこすまでもない「小さな小物パーツ」や「複製には向いていない形状のパーツ」で見ることが多いです。
ガレージキットの入手方法
メーカー製のガレージキットの場合は、大型の模型店で入手することができます。ボークスやヨドバシなんかですね。
個人製作のガレージキットの場合は、ガレージキット即売会や、BOOTHといった個人の通販サービスから入手することができます。
ガレージキットを扱える即売会もいくつかあり
- ワンダーフェスティバル(略:ワンフェス、WF)
- トレジャーフェスタ(略:トレフェス、TF)
- ホビーラウンド(略:ホビラン)
- となりのモケイフェスティバル(略:となモ)
なんかが有名ですね。
ガレージキットを楽しむ
ガレージキット、買ってみたはいいがどうやって楽しめば・・・そんなアタナにガレージキットの楽しみ方をいくつか提案しましょう。
購入できた時点で優勝
1度チャンスを逃がすと2度と手に入れられないと言われているガレージキット、そんなアイテムを購入できた時点で勝ち組です。
ましては完売必至な人気造形師のガレージキットが手に入ったならば、SNSで購入報告の自慢をしまくった上で、戦利品を眺めながら悦に浸りましょう。
箱を開けてパーツを眺めてみよう
未塗装のパーツたちは、世界の芸術家たちが作り上げてきた石像彫刻さながらの美しさがあります。
色という余計な情報のないダイレクト造形美を楽しめるのはガレージキットならでは。
気が済むまで堪能しましょう。
組み立ててみよう
パーツ単体を眺め終わって、それでも元気が有り余っている場合は、パーツ同士を軽く組み立ててみましょう。
私はこの素組み状態も好みなので、ガレージキットを未塗装のままガラスケースに飾ってたりもします。
色を塗って仕上げてみよう
仕上げるには色々な模型スキルが必要になるのでかなり大変ではありますが、ここまでやればガレージキットを100%楽しんだと言えるでしょう。
おわりに
ガレージキットについての理解は深まりましたでしょうか?
一昔前までは、ガレージキット=フィギュアのイメージでしたが、最近では、フィギュア=塗装済み完成品というイメージになっているので、意外と詳しく知らない方も多かったのではないでしょうか?
当ブログにはガレージキットに関する記事もたくさんありますので、気になった方は、他の記事も是非チェックしてみてくださいね!
それでは。
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