WF2026W 新作『リン 夏色ブルースカイ』を作った気になれる記事

モデラー

  • 柚P

 

こんにちは、柚Pです。

この記事では、ワンダーフェスティバル2026冬にて販売した『リン 夏色ブルースカイ』のガレージキット組み立てについて詳細に解説していきます。

キットを購入された方はもちろん、そうでない方でも参考になるような内容ですので、ぜひ最後までご覧ください!

パーツの離型剤を落としてください

キット開封後、パーツチェックが無事に終わったあとは「パーツ表面の離型剤除去」を行ってください。

離型剤を落とす工程は、すぐに組み立てる時だけでなく、未組立の状態で長期間保管する前でも有効です。

離型剤は油ですので、時間経過によってレジン表面に浸透していきます。時間が経てば経つほどレジンウォッシュでは落とせなくなっていくというわけです。

ですので、塗る塗らない関係なく購入したらできるだけ早めに離型剤の除去をすることをオススメします。

ダボ穴の修正

シリコーンゴム型の不良や破損により、ダボ穴が正しく複製されてないことがあります。

『リン夏色ブルースカイ』のキットでもいくつかダボ穴が死んでしまっているところがあります・・・ほんとごめんなさい。

奥まった箇所で削りにくいですが、1mm程度の彫刻刀でカリカリ削ることでダボ穴を修正することができます。

組み立て後には見えなくなるところなので、執拗に綺麗にする必要がありません。問題なくダボ同士が組み上がるように修正できればオッケー。

クリアパーツの気泡について

クリアパーツには気泡が混ざっていることがあります。

気泡ゼロのパーツを用意するのが理想ではあるのですが、今の私の技術ではどうしても難しいです・・・。

基本的には通常のレジンと同じような気泡埋め方法でいけます。

気泡めがけてナイフを突き立て、パテを流し込めるよう穴を大きく広げておきます。

ここでは透明度の高いクレオスのUVパテを使用しました。

先端を尖らせた爪楊枝を使って気泡にパテを流し込みUVライトで硬化させると綺麗に修正できます。

UVパテは気泡だけでなく湯口付近のエグれ修正にも使うことができます。

肌の塗装

私が実際に使っている塗料は自分で調色したサフレス肌色ですが、モデルカステンの「桃肌フレッシュ」が近い色味なのでそちらで紹介させてもらいます。

まず色味が濃く出てほしい部分に、「桃肌フレッシュ」+「クリアーレッド」の赤みが強くなるよう調色した塗料を吹き付けます。

その上から「桃肌フレッシュ」を好みの色味になるまで吹き重ねます。

シャドーの色味を変えることで、肌塗装に深みが出ます。

さらに、上からパール塗料を薄く重ねれば「肌のキメの細かさ」を再現することもできます。

クリアーパーツの前髪

クリアーパーツで整形された前髪は、リンの髪特有の「オレンジ→紺色」を再現するためでもあります。

下地のプライマーは無色透明なものを使います。フィニッシャーズやガイアノーツのマルチプライマー、クレオスやタミヤのメタルプライマーがオススメです。

プライマー塗装後、毛先を重点的にクリアーオレンジを塗装します。

おでこ付近は透けてほしくないので、紺色のハイライト色であるライトブルー系の色を置きます。このとき毛先のオレンジを潰さないように注意しましょう。

最後に色を濃いめに調色した紺色を、毛先の先端、髪のハイライト部を避けながら塗装していきます。

グラデーションが綺麗に出るよう、0.3mm以下の小口径のエアブラシ、シャバシャバに希釈した紺色の塗料、で時間をかけながら塗り重ねます。

紺色の塗装が終わったあと「さらに強い深みが欲しいな~」と思ったら、クリアーブラックを追加で塗ってやると立体感が増していい感じになるのでオススメです。

フェイスパーツの瞳塗装

当キットには「モールドありフェイスパーツ」と「モールド無しフェイスパーツ」の2種類が付属しています。

モールド無しパーツは水転写デカールが貼りやすいタイプです。アイラインまですべてデカールなので貼るだけで簡単に仕上げられます。

ツルッとした仕上がりになるため、市販の完成品フィギュアみたいな雰囲気にできます。

一方モールドありの方は、アイラインが立体的に造形されているため塗装する必要があります。

とはいえ、白目と瞳だけの水転写デカールは付属しているので塗装はアイラインのみです。アイペイントのはじめの一歩としてチャレンジしてもらえると嬉しいです。

ラッカー塗料で肌塗装をしたフェイスパーツの上から、エナメル塗料で「 レッド → ダークグレー」の順に塗装します。目尻に向かって赤色が強く残るようにグラデーションかけるのがコツです。

エナメルの薄め液を含ませた綿棒や筆で、はみ出た部分を丁寧に拭き取ります。

拭き取りにはゴッドハンドの「つんつん筆S」がいい具合に使いやすくてオススメ。

この上から、瞳デカールと眉毛部分を貼り付けたら、モールドありのフェイスパーツの瞳塗装は完了です。

シャツの塗装

このキットで一番の鬼門であろう「シャツ」についての解説です。

シャツの透明感を残したままクリアーホワイトで上手に仕上げていくには、絶妙バランス感覚が必要になってきますので、個人的には本体とビキニ(オレンジ部)の塗装が終わってから取り掛かるのがオススメです。

本体の塗装ができていれば、パーツを借り合わせして透け感を確認しやすいです。

シャツのクリアー感を残したままホワイト系で隠蔽していくためには、「クリアー7:ホワイト3」で調色したクリアーホワイトを使っていきます。

市販のクリアーホワイトでもいいのですが、あちらは塗り重ねても透明感が残るタイプなので、今回のような用途では少しだけイメージが違います。重ねたら重ねた分だけ不透明になってほしいので、ここでは自分で調色した塗料を使います。

ゲーム中の衣装を確認しながら、自作のクリアーホワイトで透け感を調整していきます。

クリアーホワイトの塗装後、「クリアー9:クリアーブラック0.5:クリアベージュ0.5」で調色した塗料をオーバーコートして明度を落ち着かせておきます。

Seaのデカール

リンちゃんの胸部はそこそこ大きいので、「Sea」の水転写デカールを胸の曲面に綺麗に追従させるのが大変難しいです。お湯やデカール軟化剤を活用して頑張りましょう。

キット付属の説明書にも記載していますが、「S」の文字の一部に切り込みを入れることで多少貼り付けやすくなります。

切り込みを入れた箇所がうまく繋がらなかったときは、予備のデカールを使って上手いこと貼り重ねて調整してみてもいいかもしれません。

つなぎ目が目立っているので、「S」の色味と同じような青色を調色してみます。必要な量は少ないので、ホワイト、マゼンタ、シアン、ブラック、の4色をペーパーパレット上で適当に調色します。

デカール同士の空いた隙間に塗料を塗布して目立たなくしてみました。

上から厚めにクリアーを塗装して段差を目立たなくしておきます。

最後はつや消しトップコートで仕上げです。いい感じにできました。

ドリンクについて

ドリンクは「カップ」「レモン」「ストロー」の3パーツで構成されています。

ストローについて

キットにはストローパーツが付属していますが、ぶっちゃけ市販のプラパイプから作り直したほうが複製品より綺麗なものが作れます。

ウェーブの肉厚プラパイプ5mm程度のものをライターで加熱し、ビョーンと伸ばせばストローの出来上がりです。

レモン

レモンは果肉感と透明感を残したいですよね。

まずは果肉部分のイエローを全体にエアブラシで塗装します。

すこし見えにくいですが、果肉部分を液体マスキング材で保護しました。

これで果肉以外を塗り進めていきます。

ライトイエローで内側を塗ったあと、イエローで皮部分を筆塗りします。

液体マスキングを剥がしたらレモンの塗り分けは完了です!半艶クリアーでコートしたらより本物っぽくなりますよ。

液体表現

ストローとレモンの接着には、クリアーパーツの気泡埋めで使った「UVパテ」を使います。

これで飲み物の光沢感を演出していきます。

顔の化粧

フェイスパーツの化粧には、クレオスの「ラスキウス デコ」を使用します。

付属のブラシで塗布してもいいのです、私はゴッドハンドの「つんつん筆M」を使っています。こちらのほうがパステル付着量のコントロールがしやすいので。

ちなみに頬の斜線を描くときには、ゴッドハンドの「極面相S」を使っています。

気合の筆塗り

このキットには細かすぎる塗り分けもあるので、そういう箇所は筆塗りで対応しました。

ネイルに関しては、ツヤ感を残したかったので、肌塗装のつや消しトップコートまですべて終わった最後に行っています。エナメルの光沢ブラックをぽってり乗っけて仕上げています。

浮き輪

浮き輪に関しては元ネタがあるわけではないので自由に塗っていただければと思います。

私はクリアーホワイトとクリアーグリーンの2色で塗装したのち、ウレタンクリアーでトップコートして仕上げてみました。

ゴールド系で塗ったり、水玉模様を描いてみたりしても楽しいかもしれませんね!

完成!

そんなこんなで完成です!

ここまで色々解説してきましたが、基本的には「自由に塗っていいもの」なので、これを正解と思わず好きに楽しく作ってみてくださいね!