ワンダーフェスティバルのディーラー参加組は必見!登録からイベント本番までの流れを詳しく紹介

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  • 柚P

 

こんにちは。柚P(@yzphouse)です。

この記事では、世界最大級のフィギュア・ガレージキットのイベントでもある『ワンダーフェスティバル』でのディーラー参加する流れついて紹介していきます。

はじめに言っておきますが、『ディーラー参加をするための解説』ではなく、『ディーラー参加する流れの紹介』を書いていきます。

私がこれまで参加した経験を紹介するだけなので、今後開催される予定のワンダーフェスティバル2020秋以降のルールや方針までカバーしておりませんので、その点はご了承ください。基本的には、その時期のワンダーフェスティバルの方針・ルールに沿って参加してくださいね。

ディーラー参加とは?

ワンダーフェスティバル(以下:WF)でいう「ディーラー」というのは、展示・販売を目的とした出店する側のことをさします。

フィギュアなどの造形物以外にも、中古フィギュアや、工具メーカーも、ディーラーとして参加してることもありますね。

今回はそのなかから、版権モノのフィギュア(ガレージキット)を販売することを目的としたディーラー参加について紹介していきます。

ディーラー登録する

ディーラー参加するために、まずはWF公式HP(https://wonfes.jp/)より『ディーラー登録』をしましょう。

ディーラー登録や各種手続きをするときは、WF公式HPよりダウンロードできるPDFファイルの『参加マニュアル』をよく理解した上で手続きを進めていきましょう。

ディーラー登録には、メールアドレス、パスワード、ディーラー名、などが必要です。

ちなみに『ディーラー名』は1度登録すると変更することはできなくなりますので、後悔の無いようしっかり考えて決めてくださいね。恥ずかしい名前にすると一生そのディーラー名がつきまとってきます・・・。

登録が終われば、メインメニューが表示できるようになります。

今後の手続きは、すべて「メインメニュー」から行います。

メインメニュー

メインメニューはこんな感じ。いろんなカテゴリがあり、ここで各種手続きをしていきます。

親切なことに、カテゴリの横に「どんな手続をいつまでにしないといけないか」が書いてあるので、それまでに各種手続きを済ませていきましょう。

手続きには

  • 参加申し込み
  • 参加費の入金
  • 版権申請
  • PRカードの登録

などがあります。

基本的な流れはWF運営が用意している『参加マニュアル』に全て書いてありますので、それに従って進めていきましょう。

PRカードの登録

PRカードというのは、WFのガイドブック内の自分のディーラー欄に掲載するための画像ですね。コミケで言うところのサークルカットと同じ。

「いやうちはPRカードなんて必要ないわ」なんて人もいるかも知れませんが、PRカードを登録してなかったせいでWF当選発表で落ちた。なんて噂もあるので、しっかり登録しておきましょう。

PRカードに書く内容はなんでもいいと思います。ディーラー名でも、販売・展示するアイテム名でも、好きなことを書きましょう。たまに絵(イラスト)だけのサークルカットもあります。

版権申請

『版権申請』の欄では、版権物のアイテムを販売するときに必要になってくる手続きができます。

版権モノというのは、漫画やアニメなどの、どこかの会社が版権を所有しているキャラクターのことですね。

例えば「アイドルマスターのキャラクターフィギュアを作って売りたい」という場合は、アイドルマスターの版権を持っている『バンダイナムコエンターテインメント』から許可を得る必要があります。

こういった版元のメーカーから許可を得る手続きですが、すべてWF運営が代行してくれるので、個人でメーカー側へ連絡する必要はありません。

WF公式HPのディーラー参加システムのメインメニューの『版権申請』から、自分の作りたいキャラクター、版権元などを入力して申請手続きをしてみましょう。

版権申請ができたらこんなベージになります。

この段階では、まだ仮申請の状態ですので『絶対に作らないといけない』というわけではありません。

ここでは、作りたいキャラクターや、気になるキャラクターを1卓で5アイテムまで申請することができます。

当選発表

WFのディーラー登録が終わったら、その数週間後にWF『当選発表』があります。

ここでようやく自分のディーラーがWFに参加できるかどうかが決まるわけです。この当選発表後から原型を作り始めるって人も多いですよね。

ここから本格的にガレージキットの原型の製作をしていきます。

当選発表があった後は、版権申請していたアイテムの『予備申請』が始まります。

合格すればステータスが『予備申請許諾』となり、許諾されたアイテムは、次の『本申請』に進むことができます。

本申請

本申請では、完成したフィギュアの原型の写真を使って最後の手続きをしていきます。

ここでは

  • 商品名を決める
  • 価格を決める
  • 販売個数を決める
  • 監修用の写真提出

などをしていきます。

本申請が済んだ後は、商品名・価格・販売個数の変更は出来なくなるので慎重に決めてください。

この本申請ですが基本的には、WF本番の2~3ヶ月前くらいにあります。ということは、WF本番の2~3ヶ月前には原型を完成させておかないといけません。これが地味に大変。

※2020年秋と2021年冬のワンフェスはスケジュールが今までと違うのでこの限りじゃないよ。

ちなみに、この時点で完成していなくて、本申請をすすめることが出来ないという場合は、アイテムの『取り下げ』をすることも出来ます。

本申請を進めて必要なデータを入力して登録すると、版権アイテムのステータス欄は『本申請回答待ち』となります。これで本申請の手続きは完了です。ここから本申請の審査が始まります。

本申請の審査の回答のタイミングは企業によって様々です。早いものだと申請後1ヶ月後、遅いものだとWF本番の2週間前とか・・・。気長に待ちましょう。

この審査に受かり、アイテムのステータスが『許諾』になれば、晴れてそのアイテムを堂々と販売できるようになるわけです。

ステータスが許諾になると、版権料の支払いや、契約書の提出などの手続きも追加で発生します。これも忘れずにやっておきましょう。

キットの量産作業

本申請の許諾も降り、キットを売ってもいいという許可が出たので、次はガレージキットの量産作業に入ります。

時間とお金に余裕がある場合は複製業者に委託したりもできますが、私はいつもギリギリで作業してるので自家複製です。

シリコーンゴムで型を作って、そこにレジン(ポリウレタン樹脂)を流し込み、パーツを成形していきます。

自分で複製する場合はこちらの記事を参考にしてみてください。

フィギュア複製を徹底解説!ガレキの原型パーツを粘土埋めしてみよう! フィギュア複製を徹底解説!シリコンを使ってレジンを流す型を作ってみよう! フィギュア複製を徹底解説!シリコン型にレジンを流してパーツ量産してみよう!

パーツを梱包する

複製したパーツは、ファスナー付きの袋などに入れて梱包します。

1つの型からパーツを外すごとに、1つの袋でまとめておくと、入れ忘れが少なくなるのでオススメです。

取扱説明書を作る

説明書も準備します。

説明書には最低でも、

  • 不足パーツがあったときの対応ができる連絡先
  • パーツリスト
  • 組立説明

を書いておきましょう。私は『Illustrator』というソフトを使って説明書を作っています。フリーソフトだと『GIMP』とかでもいいのかな?

パソコンで説明書を作るスキルが無くても、手書きで用意した説明書をコンビニでコピーして作るという方法もあります。

パーツリストも、分解したパーツをカメラで撮影し、印刷したものにパーツ番号を書き込んで、再度コンビニでコピーすれば作れます。

最近は、版権キットを売るときは、必ず「取扱説明書」を同梱するように。というルールも出来てたりするので、説明書は忘れずに作りましょう。

パッケージを用意する

パーツと説明書が出来たら、それが入る『箱』を用意します。

ガレージキットを入れる箱の正解は無いですが、ポピュラーなのは『組み立て式の小型のダンボール箱』でしょうか。1箱100円くらいで安いです。

ナチュラルボックス Z-2 10枚入り

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写真で使っているのは、『ナチュラルボックスZ-2』という商品。10枚入りで1000円くらいです。

私が箱を選ぶときは、近所にあるパッケージプラザというパッケージ用品専門店に行きます。チェーン店なので全国にぽつぽつあるので探してみて。そこでサイズ、質感、値段などを見て購入しています。

実際に複製したキットを店舗に持っていき、店舗内においてある「組み立て済みのサンプルボックス」を使ってパーツがすべて入るかどうかを試してから購入してますね。

※キットパーツが入るかどうかの確認を店舗内でやる場合は、ちゃんと店員さんに許可を得てからしましょう。

箱が用意できたら、パッケージも作ります。

パッケージには

  • 商品名
  • 版権元のコピーライト(©なんとか~みたいなやつ)
  • 作った人の名前

なんかを入れます。

それ以外にもイラストや、フィギュアの完成写真なんかをパッケージに入れるのもいいですね。パッケージが華やかだと、買ったお客さんが喜びます。あと買ってくれた方がSNSなどで戦利品報告をしてくれた時にも目立てます。

塗装見本を製作する

時間に余裕があれば塗装見本も作ってみましょう。

WFでは、ガレージキットを売るだけではなく、塗装済みのガレージキットを見に来る方も大勢いらっしゃいます。

自分の製作したガレージキットをたくさんの人に見てもらって積極的に承認欲求を満たしていきましょう。

最終案内

本番の1ヶ月前くらいになると運営から『最終案内』なるものが届きます。

最終案内には、

  • WFへの詳しい参加方法
  • 駐車場の案内
  • 会場へのアクセスのしかた
  • マップ
  • ディーラーパス・椅子引き換えチケット
  • 宅配便利用案内

などなど、重要な書類が沢山はいっています。

中身をしっかり確認して、当日忘れずに持っていきましょう。

荷物を宅配便で送る

WFの会場が近所にある、荷物が手で持っていける量、車で搬入できる、という人以外は「宅配サービス」の利用がオススメです。

事前に、指定された場所に荷物を送っておけば、WF前日に会場へ荷物を届けてくれるサービスです。

詳しいことは、最終案内の書類をご確認ください。

私がこの段階で送る荷物は

  • 組み立て式の展示台
  • 販売するガレージキット
  • 展示するガレージキット
  • 値札などの小物
  • ペン・ハサミ・カッター
  • お土産(WFに参加している友人にあげる用)
  • 次の日の着替え(梱包材代わり)

などです。

大きな荷物を事前に送っておけば、WF会場へ行く道中の荷物が少なくできるので非常に楽です。

ここで間違っても最終案内などの重要な書類は送らないように!入場のときに必要になるので、必ず自分で持っていきましょう。

そうそう、荷物を送るときの小ネタですが、当日会場で自分の荷物だとひと目で分かるようなカスタムをしておけば見つけやすくなります。

梱包用のラップでぐるぐるまきにしたうえで、オレンジ色のテープを貼ってみました。

会場内の荷物受け渡しスペースには、同じようなダンボールでごった返っています。この中から自分の荷物を探すのは大変ですが、目立つようにカスタムした箱だとすぐ見つけられます。

とはいえ、この小ネタをみんながやりだしたら、それはそれでわかりにくくなるんだろうけどね・・・。

告知を忘れずに

WFの準備も落ち着つき塗装見本も完成したら、最後にSNSやブログ、各種コミュニティサイトで積極的に告知をしていきましょう。

ガレージキットイベントで買い物をする参加者の殆どは、事前に買うものをチェックしてきます。そういう方に事前にチェックしてもらえるよう、しつこいくらいに告知しましょう。

いざWF会場へ!

ディーラー登録もして、版権申請手続きも終え、キットの量産もして、荷物も送って・・・

ついにWF本番です!!

といいたいところですが、まだ本番ではありません。WFというイベントには『前日搬入』というのがあります。

名前の通り、WFの前日に会場内へ入って搬入ができます。時間はいつも17時~19時くらいの間でやってます。準備が大掛かりで大変なディーラーさんがよく参加してますね。

前日搬入はやりたい人だけ行けばいいやつなので、前日搬入が必要ないと思えば参加しなくてもいいです。人が少なく会場内での各種手続きが楽というのもあるので、私は前日搬入には毎回参加してますが。

卓の準備

卓の準備をしていきます。

まず、会場に入ったら、運営ブースに行き、ティーラー受付の手続きをします。

ここで、

  • ガイドブック
  • 各種案内
  • 追加椅子
  • 版権アイテムの証紙
  • 提出物の書類
  • 売上報告書
  • ゴミ袋

なんかがもらえます。これを持って自分の卓へ移動しましょう。

自分の卓へ到着したら、宅配で送った荷物を取りに行き、展示の準備をしていきます。

展示台としてよく利用されている100円ショップの『マルチパネル』を組み立てていきます。

布なんかをかぶせて綺麗にします。

ちなみに、卓で布を使用する場合は必ず『防炎布の表記があるもの』を選びましょう。

その上に販売するガレージキットの塗装見本を展示します。カメラで撮影した時にいい感じに映る角度で飾ってやりましょう。

展示台以外にも、当日版権アイテムを取り扱っているディーラーには「当日版権取得ディーラー証」という用紙と、「ディーラー名の書かれた用紙」も、見えるところに貼っておく必要があります。

これで一通りの準備は完了です。

前日搬入から帰るときは、貴重品は忘れないように持ち帰りましょうね。最終案内とかディーラーパスとかお釣りとか。誰かに取られちゃまずいので。

当日

WF本番です。

あたりまえですが、ディーラー参加する人は一般の開場時間よりも1時間前までには会場入りして準備しておかないといけません。がんばって早起きしましょう。

前日搬入で卓の準備をしてない方は、時間に余裕を持って行ったほうがいいですね。当日は人も多く、ディーラー受付(めっちゃ並ぶ)、荷物の受け取り(人が多くて大変)、卓の準備(1時間くらい)、で大変なので、3時間前くらいには会場入りしておきたいところ。

卓の準備が出来たら、椅子に座って開場までゆっくり待っておきます。トイレは先に行っとくように。

開場後は、店番をするなり、見に来てくれた方とおしゃべりしたり、買い物をしたり・・・存分にWFを楽しみましょう!

あと版権アイテムを売るときは『証紙』を貼るのを忘れずに。証紙が無いと海賊版扱いされちゃうぞ!

片付け

17:00になるとイベントが一旦終わります。一般参加が帰る時間ですね。

ディーラーの我々は、これから片付けに入ります。

片付けでは

  • 荷物をまとめる
  • 荷物を送る
  • 売上報告などの手続きをする
  • ゴミを捨てる
  • 椅子をたたむ

なんかの作業があります。

『売上報告』はディーラー受付でできます。どんなキットを何個売って何円の売上だったかかを書いたりします。それと一緒に余った証紙なんかも返却します。

『荷物を送る』については、WF会場には、ヤマト運輸・佐川急便のブースがあるので、会場から自宅へ荷物を送ることが出来ます。便利。

ただし、イベントが終了してから30分もすれば、宅配ブースに行列ができてくるので注意が必要です。タイミングが悪いと荷物持ったまま30分くらい並ばされます。

私は宅配ブースで並ぶのが嫌なので、イベント終了の30分前に卓の片付けを始めちゃいますね・・・。荷物を持っていくのは17:10分とかですが、この時点ではまだ行列は出来てないので楽。

ゴミ袋を使った場合は、各ホールのトイレの横らへんにゴミを捨てるステーションがあるので、そこにまとめて捨てます。

最後は、使った椅子をたたんで、机の上に置いて片付け作業終了です。

お疲れさまでした。

まとめ

WFが終わったあとは自由です。

半年ものあいだフィギュアを作り続け、無事にイベントに参加できたあとは、自分へのご褒美として打ち上げに行って美味しいものを食べるなりしてリフレッシュしましょう!

それでは良いワンフェスライフを。