ガンプラで使えるウェザリング技法「サビ垂れ・雨垂れ」のやり方を解説する。

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  • 柚P

 

こんにちは。柚P(@yzphouse)です。

外に置いてあるものは、建物や重機なんかは雨や風にさらされて、そのパーツ表面には「雨垂れ」や「錆」による自然な汚れが発生しますよね。これはガンプラでも同じ事がいえます。モビルスーツも外で運用されている以上、雨やサビ、オイルとかで汚れるはずです。

『ガンプラでも「サビ垂れ・雨垂れ」の汚し塗装をしたほうがリアルになる』というわけで今回は、雨や、自然環境下で発生してしまう汚れのウェザリング技法を解説しようと思います。

ウェザリング技法の「ウォッシング」と少し似ている所がありますが、今回は狙ったところだけにサビ垂れ・雨垂れ を書き込むという方法です。

「エナメル塗料を使う方法」「マーカーで簡単に仕上げる方法」など、いくつかあるので、やり方ごとに分けて紹介していこうと思います。

リアルタッチマーカーを使用したサビ垂れ・雨垂れ塗装

始めは、リアルタッチマーカーを使用した塗装方法です。

使うのはリアルタッチマーカーはコチラ。色は、”ブラウン1”と”ぼかしペン”の2種類です。

ペンの色の選択は、どんな汚れなのかを考えて選ぶと決めやすいでしょう。

サビ垂れなら「茶色」、オイル垂れなら「黒系」雨などによる水垢なら「白系」という感じでしょうか。

リアルタッチマーカーでサビ垂れを塗装してみる

まずは、リアルタッチマーカーの「ブラウン1」を使って、サビ垂れを塗装したいパーツに線を引きます。この線は、上から下の方向に真っ直ぐ描くようにします。サビが下に流れ落ちているということを意識してください。

リアルタッチマーカーで色を乗せただけでは、”塗った感”が出てしまっているのでまだリアルなサビ垂れには見えませんね。ブラウンの色が乾燥したら、次はリアルタッチマーカーの「ぼかしペン」で輪郭を整えます。

ぼかしペンは、リアルタッチマーカーの”溶剤成分”だけが入っているペンです。つまり無色透明です。このペンだけで色を塗ることは出来ませんが、パーツ表面のリアルタッチマーカーで塗ってある塗装を溶かして「ぼかし」を入れることが出来ます。

このぼかしペンで、先程塗装したブラウンの色をサビ垂れっぽく調整していきます。サビ垂れを塗ったフチをぼかして、パーツに馴染むようにしていきます。

拭き取りすぎてサビ垂れを消してしまった時は、再度ブラウンを塗って、ぼかしペンで調整の作業をもう一回やり直しましょう。

このような感じで、簡単にサビ垂れ・雨垂れのウェザリングが出来ます。

エナメル塗料を使用したサビ垂れ・雨垂れ塗装

エナメルを既に持っている方には手が出しやすい方法ですね。リアルタッチマーカーの方法を、そのまんまエナメル塗料で行います。

用意するのは、

  • エナメル塗料
  • 細い筆(面相筆)
  • エナメル溶剤
  • 拭き取り作業用の綿棒

です。

それから、エナメル塗料を使う前に確認しておかないといけないのが「下地がラッカー塗料で塗装したパーツであるということ」が前提です。

パーツに塗ってある下地の塗料によって、使用する塗料は使い分けてください。塗料の相性については、 【【ガンプラ初心者】プラモデル用塗料の種類と相性について 】で紹介しているので参考にしてみてください。

エナメル塗料でサビ垂れを塗装する

コチラでも同じように進めていきます。面相筆を使って、パーツにエナメル塗料を塗っていきます。ここも上から下にサビが流れているのをイメージしながら線を描いていきます。

塗料が乾いたら、エナメル溶剤を含ませた綿棒を使って、塗装した部分を自然なサビ垂れになるように調整していきます。この写真で使用しているのは綿棒では無く、「空になった筆ペンにエナメル溶剤を含ませたもの」を使っています。

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「サビ垂れ・雨垂れ塗装」の完了

こんな感じでガンプラ全体にサビ垂れのウェザリングをしてみました。ペンにしてもエナメル塗料にしても、「線を描いて→ぼかす」というやり方は一緒です。

簡単なやり方だけに「やりすぎて汚くなってしまった」なんてことも少なくないです。定期的に全体的なバランスを確認しながらウェザリングを進めるようにしましょう。

まとめ

ガンプラにもこういったウェザリング塗装をすることにより、最初と比べるとそれなりにリアルな雰囲気が出たのでは無いでしょうか。

そもそも、ガンダムに使われている金属が錆びるのか?といった疑問もあると思いますが今回それは置いておきましょう。

スケールモデルでも、ガンプラにしても、本物の建築物や酷使された重機の汚れなんかを参考にすれば、よりリアルなサビ垂れ・雨垂れの塗装ができる思います。

ここで紹介したのは、あくまでも1つの方法でしかないので、自然にある色んな物を観察して、リアルな汚れどうやったら模型で再現できるか?なんかを考えてウェザリングに挑戦してみるのも楽しいかもしれませんね。

この記事が、少しでもあなたのプラモデル作りの参考になれば幸いです。

それでは。