こんにちは。柚P(@yzphouse)です。
今回はプラモデルの塗装で使用されている「塗料皿」についてです。塗料皿と言われて、パッと思い浮かぶのは、10枚入り100円で売られている金属製の皿ですよね。
私も、今までその金属製の塗料皿をずっと使用していた一人でした。最近は、金属製の塗料皿以外にも「画材用の紙パレット」を使ってみたり、陶器の「梅皿」なんかを使ったりもしましたがコレといったものにはなかなか出会えませんでした。
画材道具として使われているパレットは、筆塗りでの作業で塗料を少量出して使用するのにはすごく適しているとは思いますが、私が塗料皿を使用する時は殆ど「エアブラシで使う塗料の調色」なので、量を多めに作る必要があります。
それなりの量の塗料が入る、ある程度の皿の深さがあり、尚且つエアブラシのカップまで塗料皿を持ち運び易いような取り回しの良さも必要になってくるわけです。
その要求を満たした上で、更に「メンテナンスが楽」という、あるようでなかった便利な塗料皿がウェーブから発売されてました。
塗料皿を購入してプラモデル製作である程度使ってみましたので、そのレビューを含めた使用感の紹介をしたいと思います。
目次
ウェーブ「白い塗料皿」
コチラ、ウェーブから販売されている「白い塗料皿」です。形状はは2種類あり、底が平たい「平底」と、底が丸い形状の「浅丸底」があります。
【特徴その1】メンテナンス性の良さ
塗料皿で調色した塗料が、こんな感じに「カッチリこびり付いた」なんて経験はありませんか?
私もコレよくやります。調色した塗料は、その色を塗装した後でもリタッチや、塗り忘れがあった時に使う時があるので、塗装中は塗料皿は洗わずにそのまま放置してることが多いんですよね。
当たり前ですが放置してたら、こんな感じに塗料が固まってしまいます。塗装していたプラモデルが完成したら調色した塗料は用済みになるので、この塗料皿は掃除をしないといけません。
塗料のこびり付いた塗料皿は、いつもならツールクリーナー:を大量に使って洗浄するところですが「白い塗料皿」ではその必要はありません。
「ポリプロピレン」で作られているので、完全に固まった塗料も「ペリッ」と簡単に剥がすことが出来るんです。
底にたまった大量に固まった濃い塗料。これ普通の塗料皿だったら洗浄作業が嫌になって投げ出してしまうところですね。
ですが、ポリプロピレンという樹脂は、塗料とかパテとかが「くっつきにくい」という性質がありますので、
ピンセットとかでちょっと引っ掻いてやると簡単に塗料を剥がすことが出来るんです。
ピンセットじゃなくても、「粘着力の強いテープ」とかを使ってもを出来ます。場合によってはそっちのほうが簡単かも。
こんな感じで、塗料の膜をペリっと剥がしてやると綺麗な塗料皿の底面が蘇ります。
残ってしまった細かい塗料の膜は、粘着テープで剥がすと楽です。そこまで酷い汚れでなければ、ツールクリーナーを含ませたティッシュとかで拭き取るのでもありですね。
フチに付いている小さい汚れも、ピンセットとかでちょっと引っ掛けてやるとすぐに剥がれてくれます。
うすめ液を使わなくても、ピンセットやテープで塗料を剥がすことによってかなりの部分は綺麗に掃除ができます。このメンテンス性の良さを経験してしまうと、もう普通の金属製の塗料皿には戻れませんね・・・
塗料が薄くついている所は、ピンセットではなく、粘着テープを使って剥がすと楽でした。
薄くまとわりついた塗料でも、気持ちいいくらい楽に剥がれてくれます。
【特徴その2】塗料の色が分かりやすい白の成型色
この塗料皿は白の成型色の樹脂で作られていています。
なので、皿に出した塗料の色がしっかりと発色してくれるので、隠蔽力の無い色でも正確な調色がしやすくなっています。
これは他の模型用塗料皿には無い特徴ですね。他メーカーのは、金属色(シルバー)や無色透明の塗料皿がほとんどだったと思います。
調色するという事を考えると、白色の塗料皿は当たり前の様に思えますが、今まで白い塗料皿が商品として無かったということは「塗料皿自体の色」という部分は意外と盲点だったのかもしれないですね。
【特徴その3】金属同士の擦れる嫌な音がしない
これは「人によっては気になる。」ってくらいのレベルの話だと思いますが、私は金属同士が擦れる音が生理的に無理な人なので、ポリプロピレンの塗料皿は嫌な擦れる音が無くてすごい助かってます。
この「白い塗料皿」なら調色スティックを使って塗料を混ぜても嫌な音が出ないので気持ちよく作業が出来ます。
ちょっと気になったところ
使ってみた中で、良い所も沢山ありましたが、少し気になる点もあったのでついでに紹介したいと思います。
樹脂製なので傷が付きやすい
←左 傷ついた皿 新品 右→
塗料皿の素材がポリプロピレン樹脂なので傷がつきやすい、という点。普段、調色をする時にタミヤの調色スティックを使ってるのですが、金属製の調色スティックなのでポリプロピレンの塗料皿の底に傷が付いちゃったんですよね。
傷が入ったからといって、「乾燥した塗料が剥がれにくくなる」ということは無かったので、ここで気になったのは単純に見栄えが悪くなるってくらいです。
重ね置きが苦手
樹脂製の塗料皿なので厚みがそれなりにあり、重ねる際に少しだけ出っ張ってしまいます。
金属製の塗料皿は綺麗に重なるのに対して、白い塗料皿は、あまり綺麗に収まってなかったのですこし気になりました。同じ6枚でも2倍くらいの高さの差が出てますね。
値段が高い
金属製塗料皿が10枚100円に対して、「白い塗料皿」は6枚入りで680円(税抜)です。正直、ちょっと高い。金属製塗料皿の10倍くらいの値段ですね。
Amazonでは6枚入りでもう少し安く販売しているので、賢く購入するならこちらで手に入れるといいでしょう。
おわりに
この塗料皿を導入してから、普段から道具の洗浄で大量に使っていたツールクリーナーの削減や、洗浄作業に費やす時間の短縮なんかにも繋がり、いいことばかりでした。
現在も模型メーカーはより良い商品の開発を進めていて新しい商品がどんどん発売されていっています。これを気に、あなたも今まで使っていた塗料皿のリフレッシュをしてみてはいかがでしょうか?
それでは。