こんにちは。柚P(@yzphouse)です。
プラモデルの改造やフィギュア造形を行う時、「デザインナイフ」や「ニッパー」、「ヤスリ」だけではなにかと不便な時ってありますよね。
そこで役に立つのがタガネや彫刻刀などの道具です。平刀、丸刀、三角刀、などなど様々な形状があるので、パーツに合った物を使い分けて造形の幅を広げましょう。
この記事ではそんな「彫刻刀」についての種類をいくつか紹介していきます。
目次
三木章 パワーグリップ
ホームセンター、模型店、東急ハンズ、と比較的どこでも手に入る彫刻刀のシリーズ、三木章刃物 の「パワーグリップ」です。
彫刻刀なんて小学校で使ってたやつで十分でしょ?なんて思って昔持ってたやつを大切に使い続けている方も多いと思います。それはそれで、使い慣れた工具を愛用しててとても良い事だと思います。
なぜ、わざわざパワーグリップを紹介するのかというと、一番はその「種類の多さ」にあります。パワーグリップには、彫刻刀の単品売りもあって、自分に必要な形をピンポイントに買うこともできます。
5本組のセット売りもあるのですが、本来の彫刻刀は木を彫る工具なので、刃のサイズが比較的大きいものが多いです。なのでプラモデルで使うにはあまりオススメできません。
模型やフィギュアの工作で使う形は結構限られているので、使う分だけ単品で買い揃えましょう。私が愛用しているオススメの形状も紹介します。
パワーグリップ彫刻刀 丸
刃先が丸の形状になっている彫刻刀です。デザインナイフやタガネでは作れないような緩いRを彫ることが出来ます。
大きさにも沢山バリエーションがあります。彫刻刀でないと、緩い逆Rを彫ることは難しいので丸刀を沢山持ってても損はしないでしょう。それか必要になったサイズから順番に揃えていくというのも手ですね。
パワーグリップ彫刻刀 平
刃先が平たい形状になっている彫刻刀です。四角い段落ちモールドを彫ったり、パーツの中をほじくったりすることが出来ます。
ガンプラなんかの無機物の加工なんかにはかなり汎用的に使える形です。コチラも何種類か揃えておくと便利に使えるでしょう。
特に、6mmなんかの広い幅は模型用の彫刻刀としてのラインナップは殆ど無いので、その穴を埋めるようなかたちで揃えるのも手ですね。
大きいもので刃の幅が6mmの彫刻刀もあります。そして一番小さいのでは刃幅1.5mmの小さいものもあります。
パワーグリップ彫刻刀 三角
V字の溝を彫ることが出来る彫刻刀です。ガンプラなんかではあまり使うことは無いですが、私の場合は、フィギュアでの髪の造形なんかでよく使います。
Vを彫るだけならデザインナイフとかでも出来るので、三角刀の出番どうしても少なくなってしまいまが、緩いRのV字の溝や、溝の抜けを綺麗に作ることも出来るので、1本持っていると何かと使える場面はあります。
模型ユーズで買うなら、出来るだけ小さいサイズを買うのがオススメです。
ちなみに、写真の三角刀は使いやすいように加工して形を変えています。私が三角刀を買ったお店には大きいサイズしか売っていなかったので、仕方なくそれを購入して、グラインダーで先端を小さく加工して使っています・・・
スジボリ堂 BMCタガネ
模型用で販売されている、「スジボリ堂 BMCタガネ」です。彫刻刀の平刀のような形をしている道具です。
彫刻刀として使うのは出来るだけ幅の広いタガネが良いと思います。BMCタガネは、非常に硬い金属「タングステン」で作られていて、刃先の精度もかなり高いので耐久性も抜群に高いです。
ガンプラにモールドを追加するような細工や、パテを深く彫り込んだりするところでも活躍してくれます。幅のバリエーションが豊富で一番大きい幅で4.0mmまでラインナップられています。
私は彫刻刀として使う用のBMCタガネは、0.5mm、1.0mm、1.5mm、2.0mm、3.0mmの幅を持っています。
ファンテック スジ彫りカーバイト
コチラも名前通り、スジ彫り用の道具として販売されている、ファンテックの「スジ彫りカーバイト」です。
本来この道具は、スジボリに使う工具なのですが、刃先がタガネの様な形になっているので、コチラも彫刻刀の平刀のような使い方が出来ます。
使用する時は、スジ彫りカーバイト単体では使いづらいので、専用のホルダーやピンバイスを別途購入してグリップを作ってやる必要があります。
ゴッドハンド スピンブレード・ビットブレード平・丸
アルティメットニッパーで有名なゴッドハンドから販売されている「スピンブレード」です。本来の用途としては「ドリルで開けた穴の底を平らに仕上げる」という工具になります。
穴の底を削れるという事は、スピンブレードにも刃がついていますので、この刃先を使ってパーツを彫るという使い方をします。
スピンブレードの素材はスチールが含まれている合金で作られているので、刃先の強度は、BMCタガネ・スジ彫りカーバイトには劣ると思います。
ですが、素材に使われている金属に粘りがあるので、「刃先が欠る」「軸が折れる」という事は起こりにくそうです。
1mm~3mmの5本セットで購入すれば、定価2700円で幅広い種類を易く揃える事ができます。
また、マイナスドライバーの様な形状なので、刃先の裏表も無いので、場合によっては彫刻刀やタガネより、コチラの方が使いやすい場面もあると思います。
ただ、この商品は彫刻刀として使えるような「刃付け」をされていないないので、パーツに刃が食い込みにくく使いにくいです。現在は彫刻刀として使える専用の「ゴッドハンド ビットブレード」が販売されているのでそちらを選びましょう。
最近になって、ちゃんと彫刻刀として使える「ビットブレード」という商品も発売されました。
ビットブレードには種類が2つあり、「平刀タイプ」と「丸刀タイプ」があります。
どちらも5本セットで3000円という低価格で販売されています。1本あたり600円という計算になりますので、BMCタガネやスジ彫りカーバイトの半額程度で購入できますね。
どちらも、Φ3mmの棒状の金属から削り出して形を出して作られているので、別売りでピンバイスなどの「グリップ」を用意してやる必要があります。
コチラも スピンブレードと同じ材質なのか、使っていると結構錆びます。
まとめ
普通にプラモデルを作るだけなら彫刻刀やタガネなんかは使うことは無いと思います。
改造やフィギュア造形を始めると、彫刻刀などの特殊な工具が必要になってくるので、何を選んだらいいのか分からない、とりあえずオススメを知りたいという方のお役に立てれば幸いです。
それでは。