こんにちは。柚P(@yzphouse)です。
エアブラシや缶スプレーを使った塗装作業は、「シンナー臭」や「塗装ミスト」が大量に発生してしまうため室内で作業することは非常に難しいです。
換気の良いベランダ(野外)で塗装を行うこともできますが、野外では、細かいゴミや虫が飛んで来ることもあり、綺麗な塗装環境とはいい難いです。さらに、風が強い日、雨の日、雪の日、といった天候に左右されることも多いです。
こういったとき「専用の塗装ブース」を持っていれば、どんなに天気が悪くても室内で塗装が出来るのようになります。
塗装ブースの仕組みは意外と簡単で、塗料のミストを吸い込むためのファンと、吸い込んだミストを野外へ排出するダクトで構成されています。
商品によって性能や特徴があります。というわけで今回は、各模型メーカーが販売している「塗装ブース」の比較していきたいと思います。
目次
GSIクレオス「Mr.スーパーブース」
- 値段 15000円程度
- サイズ:約 幅620×高さ370×奥行330mm
- 作動音 : 57dB
現在はMr.スーパーブースは生産終了しており、Mr.スーパーブース コンパクトのみのラインナップとなっているようです。
この塗装ブースは「GSIクレオス」が販売していることもあり多くのモデラーさんが愛用しています。
シロッコファン搭載の薄型で塗装ブースて、作業可能な面積もかなり広いです。また、塗料のミストの吹き返しも少なくなるように、前面はハニカムフィルターがびっしりと装着されています。
「塗装ブースのフードの剛性」「ホースの接続が緩い」など、気になる点は多いモデルですが、エアブラシを使うための最低限の性能はあるので、はじめの一台にはおすすめです。
吸引するファンは「シングルタイプ」なので、吸引力はそこまで強くはありません。エアブラシの使用なら問題なく運用できますが、缶スプレーなどの大量に塗料のミストが発生してしまうような作業では吹き返しなどが起こってしまいます。
消耗品も単体で売られているので、メンテナンスも比較的簡単に行えます。
オプションとして窓を開くのを最小限にできる「排気口アタッチメント」「延長ホース」「塗装ブース用ペーパーフィルター」なども販売されています。
Mr.スーパーブースコンパクト
「Mr.スーパブース コンパクト」が発売されました。
従来のMr.スーパーブースとくらべて、ハニカムフィルターのついている吸入面が大幅に小さくなり、エアブラシでのコンパクトな作業に特化したと言えます。
排気ホースの取り付け位置も「側面(左側)」だったものが「上面」へ変更になりました。
上面に変更になったおかげで、右側に排気ホースを取り回ししたいという方にも対応出来るようになりました。
既に、「Mr.スーパーブース」を持っているというユーザーにも、「交換フードセット」を使えば、コンパクトサイズへ変更させることが可能です。
「交換フードセット」は3500円程度とかなり手の出しやすい値段なのも嬉しいですね。
タミヤ スプレーワーク ペインティングブースII ツインファン
- 定価 24800円
- サイズ(展開時):約 幅400×高さ300×奥行530mm
- サイズ(収納時):約 幅400×高さ300×奥行330mm
- 消費電力48W (24W×2台)
タミヤから販売されている塗装ブースです。「シングルファン」と「ツインファン」の2種類をラインナップしています。
ここで紹介するのは背面に2つファンの付いているツインファンのモデルになります。
排気用のファンが2つ付いているぶん、他のモデルと比べて排気能力が高いです。缶スプレーでの塗装をしたい方や、有機溶剤の匂いをできるだけ少なくしたい方にはオススメの塗装ブースといえます。
塗料のミストをキャッチするフィルターも専用のスポンジを採用しており、スポンジを取り外して洗剤で洗うことにより再利用することも出来ます。使用しない時はコンパクト収納することも出来ます。
気になる点としては、ファンが2つあるので駆動音が大きい、ツインファンで使用する時は排気ホースを2本窓に接続しないといけない、電源のコンセントを2つ用意しないといけない、などがあります。
エアーブラシ用塗装ブース マジカルサクション
- 値段:約 20000円
- サイズ(展開時):約 幅420×高さ340×奥行590mm
- サイズ(収納時):約 幅420×高さ240×奥行260mm
- 重量:3.1kg
- 駆動音60db
- ダクト長:450~1450(mm)
アネスト岩田から販売されているマジカルサクションという塗装ブース。他のメーカーからも同じような形の塗装ブースが販売されていますね。
- サンコー BRUSHBT4
- エアテックス レッドサイクロン
- 高儀 EARTH MAN スプレーブースセット
色や細かい付属品は違うものの、この数種類もほぼ同じ物のようです。
メーカーによって、塗装ブースに取り付けられるLEDが同梱されていたり、別売りのオプションだったりしています。
ボディはプラスチック製で「シングルタイプのシロッコファン」を搭載しています。吸引力に関してはシングルファンにしては強力な方で、缶スプレーを使用した塗装もそれなりに出来るようです。
ただし、吸引力が強いぶん駆動音は大きいので、マンションやアパート暮らしの方は注意が必要かもしれません。
こちらもタミヤと同じように、使用しない時はボディをコンパクトに収納することが出来ます。持ち手もあるので、塗装ブースを移動させたりするときにも便利です。
プロクソン「スプレーブース」
- 定価 11000円
- サイズ:約 幅590×高さ370×奥行375mm
- 消費電力:20W
プロクソンから発売されている塗装ブースです。
形状はクレオスのスーパーブースと似ていますね。こちらの塗装ブースはシロッコファンとダンボール製のボディで構成されています。
ダンボール製なので、「強度」「質感」「作り」の全てが安っぽいでが、その代わりに他のメーカーの塗装ブースに比べると値段が安いです。
ダンボール製の本体が汚れてダメになっても、2500円で本体だけ交換することもできます。
吸引力はイマイチなので、エアブラシでの塗装専用にしたほうがいいです。缶スプレー等の大きな塗装作業には向いていません。
ガットワークス「NB-03 ネロブース」
- 値段:63800円~
- サイズ:約 幅500×高さ1500×奥行500mm
- 駆動音50db前後
ガットワークスが販売している「ネロブース」です。プロのモデラーやフィニッシャーがよく使っていますね。
「家族もいるので塗装の換気問題はしっかりしておきたい」「仕事で使う道具なので妥協したくない」という人におすすめな塗装ブースです。
オーダーサイズも可能で「もっとコンパクトにしてほしい」「ラジコンの塗装もしたいのでもっと大型にしたい」というカスタムも承っているようです。
ネロブースの詳しい購入方法や、使用感については別の記事で紹介しているのでこちらの記事を参考にしてみてください。
巷で噂の最強の塗装ブース「ネロブース」を導入したので早速レビューしてみる。巷で噂の最強の塗装ブース「ネロブース」を導入したので早速レビューしてみる。
この記事で紹介した塗装ブースの中では「静音性」「吸引力」「耐久性」どれをとっても最強です。
有機溶剤のガスや塗料の粉塵というのは人体に悪影響をおよぼします。お金で健康を買えると考えたら5万円は意外と安いのかもしれませんね。
購入はGATTO WORKS SHOPから行えます。
ガットワークス「NB-02 ネロブースmini」
- 値段:53900円~
- サイズ:約 幅450×高さ670×奥行400mm
- 駆動音47db前後
ネロブースのコンパクトモデル「ネロブースmini」もあります。
通常モデルよりも小型化された当モデルですが、強力な吸引力と静音性をもっているためプロユースでも十分に使える能力をもっています。
さらにネロブースminiはコンパクトになったお陰なのか、一般の模型店舗への流通もされており、ヨドバシカメラやイエローサブマリンなどで直接購入することもできます。
もし私が「塗装ブース何を買うか?」と聞かれたら、間違いなくこのモデルを選ぶと思います。
互換屋「互換ブース」
- 値段:30800円~
- サイズ:約 幅450×高さ450×奥行450mm
- 駆動音67db前後
互換屋が販売している互換ブースは、金属フレームとプラダンで組み立てるタイプの塗装ブースです。
無段階変速の吸気ファンが搭載されており、エアブラシ塗装やスプレー缶塗装など、用途に合わせがパワー調整が可能です。
また、追加の金属フレームパーツを購入することで塗装ブース自体の拡大もできたりるすようです。
購入は互換屋の公式HPで行えます。
まとめ
本格的にプラモデルを始めたい方、今までベランダで塗装を続けていて不便をしてた方、塗装ブースの購入を検討している人は沢山いると思います。
もし興味があれあ、これを気に自分に合った塗装ブースを検討して導入してみるのはいかがでしょうか。
それでは。
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