こんにちは。柚P(@yzphouse)です。
プラモデルの塗装で一番良く使われている「ラッカー塗料」ですが、Mr.カラー、ガイアカラー意外にも種類があることをご存知でしょうか?
Mr.カラー、ガイアカラー以外にも、「フィニッシャーズ」「FOKアクセルS」という塗料もあったりします。
今回はそんな、プラモデル製作で最も使われている「ラッカー塗料」について、比較してみたいと思います。
目次
GSIクレオス 「Mr.カラー」
どこの模型店でも取り扱っている最もポピュラーなラッカー塗料ですね。
色ごとに番号が振り分けられていていて、「ハセガワ」「アオシマ」「コトブキヤ」「ピットロード」といった、ほとんどの模型メーカーの説明書で、Mr.カラーの番号で色指定がされています。
筆塗りをする時の、塗料の伸びが少し悪く、乾燥も早いです。なので筆塗りをする際は「リターダー」という添加剤を入れたりして対応しましょう。
そのほか、通常のMr.カラーより、発色・隠蔽力・塗膜の強さ、を向上させた「Mr.カラー GX」というシリーズも発売されています。
現在はそこまで色のバリエーションはありませんが、「隠蔽力」「発色」「扱いやすさ」の性能がとても高く、模型用の塗料の中ではかなり優秀な塗料なのでオススメです。
塗料を薄めたり、洗浄したりする時は専用の薄め液を使用します。
また、使用して汚れた薄め液は、流し台に捨てたりせず、ティッシュや新聞紙に染み込ませるなどして「可燃ごみ」として処理しましょう。
ガイアノーツ 「ガイアカラー」
ガイアノーツから販売されている塗料です。基本的な性能としては上記のMr.カラーと殆ど同じですね。
感覚的には、ガイアカラーの方が「塗料に含まれている顔料」が多いような気がします。つまり、濃度の濃い塗料=隠蔽力・発色に優れている ということですね。
それもそのはず、ガイアカラーは「隠蔽力」「発色の良さ」を謳い文句として発売された塗料です。現在は、「Mr.カラーGXシリーズ」の発表もあり、他メーカーとそこまでの差は無くなりましたけど。
同じラッカー塗料なので、Mr.カラーとの混色も可能です。
そしてガイアカラーのもう一つの特徴として、メタリックカラーや専用カラーのバラエティーの多さもあります。メタリックカラー、クリアーカラー、偏光パールカラー、など調色では再現できないような特殊な塗料の種類も多いです。
メタリックカラー以外にも、いろいろな作品とコラボしていて、
- 「バーチャロンカラー」
- 「ボトムズカラー」
- 「蒼き鋼のアルペジオカラー」
- 「エヴァンゲリオンカラー」
- 「フレームアームズ・ガールカラー」
- 「カーモデル・バイクモデル用の高品質顔料カラー」
などの色も出しています。
薄め液も専用の物が販売されています。内容量が多く、値段も安いです。
クレオスのMr.カラーを薄める時にもガイアカラーの薄め液を使用することも可能です。
フィニッシャーズ 「Finisher`s color」
「有限会社フィニッシャーズ」のカーモデルやバイクモデルでよく使われているラッカー塗料です。スケールモデルに強い専門的な模型店とかではない限り、取り扱っているお店は少ないですね。
近くに「Finisher`s color」を扱っているお店が無ければ、ネット通販を利用して入手するのも手ですね。
塗料の特徴としましては、中に入っている顔料の量が多いのか、他の塗料に比べると非常にドロっとしています。
なので、色を塗った時の発色の良さがあるようです。ファンデーションホワイトなんかも隠蔽力の高さでかなり有名です。
薄い塗膜で鮮やかな発色が必要となるスケールモデラーに愛用されているのは、そういう理由があるからかもしれませんね。
「Finisher`s color」にはピュアシンナーという専用のうすめ液があります。値段は他の模型メーカーが販売しているうすめ液に比べてかなり高めの設定されています。
ですが、フィニッシャーズの塗料をガイアカラーやMr.カラーの薄め液で希釈することも可能らしいのですが、塗料が綺麗に溶けてくれなくて少し相性が悪い。という話も聞きます。
ピュアシンナーは、他のメーカーのうすめ液とは違い、「純度の高いシンナーが使われている」とか「トルエンが含まれている」という噂もあるので、その違いなのかもしれませんね。
藤倉応用化工 「アクセルS」
この塗料を初めて聞いたという方も多いと思います。FOK-藤倉応用化工株式会社というところで販売しています。
公式HPの通販サイトから購入できます。
アクセルSを模型店で取り扱っているという話は今まで一度も聞いたことないので、通販のみでの流通だと思います。
この塗料も普通のプラモデル用のラッカー塗料になります。
塗料のカラーバリエーションは非常に少ないです。しかしアクセルSを作っている藤倉応用化工という会社は「ガイアカラー」「フィニッシャーズ」の塗料のOEM元という話も聞いたことがあります。
ガイアカラーやフィニッシャーズの塗料は、藤倉応用化工が、各メーカーから色指定を受けて塗料を製造してんじゃないかって事です。
ガイアカラーやMr.カラーに比較的似ていて扱いやすく値段も700円と高く感じるかもしれませんが、内容量が70mlもあるので他メーカーの塗料とそこまで変わりません。
アクセルS専用のうすめ液も取り扱っています。
公式通販サイトにて「アクセルS35シンナー」という名前で販売してあります。種類は2つあり、一つは「500ccで900円」、もうひとつが「3kgで2500円」があります。
圧倒的に3Kgを¥2500で購入するほうがコストパフォマンス的にもかなり良いですね。普通に使うだけなら1年は持ちます。
このうすめ液もトルエンが含まれているらしく、モデラー界隈で「フィニッシャーズのピュアシンナーのOEMなのでは?」という噂もあります。
終わりに
同じラッカー塗料だけかなり沢山の種類があります。
メーカー別に細かい違いがあるので、この特徴を掴んでガンプラの塗装をはじめ、スケールモデルなどのプラモデルの塗装に活かしてみてください。
それでは。