こんにちは。柚P(@yzphouse)です。
この記事では、特殊な液剤を使って『プラモデルの製作で汚れた工具』の大掃除について紹介していきたいと思います。
目次
汚れた工具の大掃除
今回は2種類の液剤を使って工具の掃除をしていきます。
1つ目は、リュータービットの刃に詰まった削り粉を取り除く『スーパーナノクリーナー』
工具をつけ置きしておけば、自然に削り粉を落としてくれるというスグレモノ。
2つ目は、鉄工具のサビを落としてくれる『さびとるん』。
錆びた鉄工具をつけておけば、表面に発生したサビを溶かしてくれます。
サビとるんは、ニッパーのメンテナンス記事『ニッパーを長く使い続けるためにメンテナンスをしてみよう。』でも紹介していますね。
スーパーナノクリーナーで表面の汚れを除去する
早速、スーパーナノクリーナーを使ってみましょう。
使い方はパッケージ裏側に記載されています。『原液を水で約5倍にうすめて使用してください』とのこと。
『40~45℃で使用するのが望ましい』とも書いてありますので、50℃程度のお湯で液剤を希釈すれば、より高い効果が見込めるのではないでしょうか。
液剤に漬け込む
まずはじめは、フィギュア製作で使用しているスパチュラから掃除していきましょう。
グリップ部分がパテやら接着剤やらでガッチガチにコーティングされてます。これは厄介そうです。
汚れたスパチュラは、金属製のバットに入れ、そこに薄めたスーパーナノクリーナーを注ぎます。
すぐには反応しないみたいだったので、このまま1日放置してみましょう。
1日後
1日経過しました。すべての汚れは剥がれませんでしたが、細い溝に入り込んでいるような小さな汚れは、自然に浮いてきて落ちているのが確認できます。
一応は効果出ているみたいなので、もう数日置いて様子を見ていきましょう。
効果が確認出来たので、スパチュラ以外にも色々と入れてみました。鉄ヤスリやリュータービットも追加です。
2日後
数日たちましたので結果発表です。最終的にはこのレベルまで綺麗にできました。
と、言いたいところでしたが・・・実は、このあと数日漬け込んでみるも、表面についたパテがこれ以上自然に落ちることはありませんでした。
ですので、最後は真鍮ブラシやデザインナイフを使って汚れを落としてやりましょう。
表面にしつこく残っていたパテも、スーパーナノクリーナーが浸透しているので、簡単に落とすことが出来ます。
ちなみに、金属ヤスリにこびり付いていた削り粉も取れていませんでした。時間が経過してガチガチに固まった削り粉には効果が薄いのか・・・?金属ブラシで擦っても、ヤスリ目にブラシが入っていかず完全に取りきることが出来ず断念。
サビとるん
続いて『サビとるん』です。表面が錆びてしまった工具を綺麗にしましょう。
まずは、ゴッドハンドの『スピンブレード』から。
私はドリルチャックに取り付けず、直接指で持って使用しているので根本がすぐサビてきます。
ついでに金属ヤスリのサビも落としましょう。手で握るグリップ部分が特に錆びやすいです。
サビとるんに漬け込む
サビとるんは原液のまま使用します。
100円ショップで購入してきた『平底試験管』にスピンブレードを入れ、サビとるんを注ぎます。
説明には『製品は30分以内に取り出してください』という指示があるので、30分のタイマーをセットして漬け込んでみます。
金属ヤスリは長いので、上下の2回に分けて漬け込んでいきます。
30分後
スピンブレードのサビ取りが終わりました。もともと赤錆だった箇所が黒く変色しています。
パッケージの説明には『高炭素鋼・工具鋼の場合、炭素が表面で皮膜を形成し表面が黒くなる場合があります』ともありますので、黒く変色するという変化は不具合ではないようです。
美観上の問題がない場合はそのまま使用してください、気になる方はポリッシュして表面を磨け。とのことです。
金属ヤスリは、黒く変色することもなく綺麗にサビだけが落ちていました。
使用する工具の材質によって効果の出方が違うみたいなので、気になる方は事前にテストしておきましょう。
防錆処理
最後は、綺麗にした工具に防錆処理をしてやりましょう。
私が使用したのはゴッドハンドのニッパーメンテナンス油セットに付属していた『防錆油』です。
ちなみに、現在のニッパーメンテナンス油は製品改良されたみたいで、防錆と潤滑どちらの効果もある1液タイプで販売されています。
この記事で使っている油以外にも、ホームセンターで売られているような『刃物用の椿油』の防錆油なんかもあります。
手で持って使用する工具に使うので、塗布後ベトベトになるようなものは避け、サラサラな防錆油をつかいましょう。
まとめ
これにて工具の大掃除は終了です。
普段から綺麗に使用するように心がけていれば、ここまで大掛かりな掃除をすることはないんですけどもね・・・。しかし、ものを作ってるときはどうしても作業に集中しちゃって工具の掃除も怠りがちになってしまうものです。
これを気に、みなさんも長期の使用で汚くなってしまった工具の大掃除をしてみてはいかがでしょうか。
それでは。
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