こんにちは、柚Pです。
この記事ではGSIクレオスより発売された新商品のスミ入れペン「ミスターホビーマーカー スミ入れ極細筆先タイプ」の使用レビューをしてきます!
目次
ミスターホビーマーカー スミ入れ極細筆先タイプ
2024年12月に発売を開始した「ミスターホビーマーカー スミ入れ極細筆先タイプ」は、名前の通り、ペン先が極細の筆先タイプのスミ入れペンです。

これまで販売されていたスミ入れペンの「マーカータイプ」「筆ペンタイプ」「流し込みタイプ」とは違い、「筆先タイプ」は本物の筆と同じような作りをしています。
毛先のコントロールが容易なので「細い線」「太い線」のかき分けもしやすく、いままでのスミ入れペンには無かった使い心地の良さがありますね。
実際に使ってみた
というわけで早速スミ入れペンを使ってみました。扱い自体はとても簡単にできました。
私がはじめて筆先タイプを見たときは、インク自体はサラサラで、スジボリ部に流し込みができるようなタイプだとイメージしていたんですよね。
しかし、実際に使ってみたところ、インクがけっこう濃いめで、スジボリを直接なぞってスミ入れをする使い方をするのがよさそうだと感じました。
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毛細管現象でインクを効率的に流し込みたい派は、「流し込みタイプ」のスミ入れペンも併用して作業すると捗るでしょう。
このスミ入れペンもインクの成分は「アルコール系」になりますので、はみ出しの修正には「消しペン」が使えます。
作業を続けていると消しペンが汚れてきますので、随時、ティッシュペーパーに汚れたインクを吸わせて筆先のクリーニングをしてやりましょう。
大きな範囲を一気に拭き取りたい場合は、薬局などで取り扱っている「消毒用アルコール」を使ってみるのもいいでしょう。
綿棒や小さく折りたたんだティッシュペーパーに消毒用アルコールを適量染み込ませれば、スミ入れペンではみ出した箇所の拭き取りができます。
フェイスパーツのスミ入れが完了しました。
成形色が白のパーツだったので「グレー」の色でスミ入れしてみましたがいかがでしょうか。
モールドの掘り直しなどパーツ本体には一切手を加えていないのに、これだけはっきりとしたスミ入れができた事に驚きです。
奥まったモールドと浅いモールド
次は、既存のスミ入れペンでは苦手とされていた「奥まったモールド」と「浅いモールド」に対してのスミ入れに挑戦してみます。
奥まったモールド
これはもう楽勝ですね。筆先タイプの1番得意な箇所です。
ペン先が非常に細く、しなやかに動かせるので、奥まったモールドの内部も容易に塗り込めます。
ラフにざざーっと塗って、はみ出した箇所は消しペンで修正、これで完成です。
浅いモールド
続いて浅いモールドです。一定幅の線が引きやすい「マーカータイプ」が得意なスミ入れ箇所ですね。
筆先タイプのスミ入れペンでは、インクが濃いおかげもあり、上手に筆先を扱えれば、プラに弾かれることなく細い線を描くことができます。
写真のように多少オーバーランしてもあとから修正できるので、まずは「まっすぐ均一な線」を引く意識で描いてみてください。
インクが乾燥したら、オーバーランしてしまった余計な線を消しペンで修正してあげます。
これで深いモールド、浅いモールド、どちらのスミ入れも完了しました。
「筆先タイプ」は、筆ペンタイプ、マーカータイプの両方の良さを併せ持っている”ハイブリッド”なスミ入れペンと言えるでしょう。
ペンの色について
現在発売されているペンの色は
- ブラック
- グレー
- ブラウン
の3色です。
この3色があれば大抵のプラモデルのスミ入れには対応できるでしょう。
ペンの色は成形色に合わせて選びます。
色の濃い、黒、青、グレー、といった成形色パーツには、「ブラック」のスミ入れペンを使い、
白、赤、ライトグレーには「グレー」のスミ入れペン、
黄色、茶色、などには「ブラウン」のスミ入れペンが似合うでしょう。
トップコートでの注意
アルコール系のプラモデル用マーカー全般に言えることですが、最終仕上げで「トップコート」を使う場合、注意しておくことがいくつかあります。
水性トップコートを使用すること
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絶対に水性トップコートを使用するようにしましょう。
ラッカー系のトップコートを使ってしまうと、アルコール系のインクは簡単に溶けてしまい、せっかくスミ入れした箇所が滲んでしまう恐れがあります。
水性トップコートとラッカー系トップコートの違いが分からない時は、お店にいるプラモデルに詳しい店員さんを見つけて教えてもらいましょう。
トップコートを一度で塗りきらない
水性トップコートを使ったとしても、一度に厚吹きしてしまうと、アルコール系塗料は溶けてしまいます。
時間がかかってもいいので、複数回に分けて薄く重ねて吹き付けましょう。
HGガンプラ1体まるごとスミ入れしてみた
というわけでパチ組して満足していたガンダムプロトーネを引っ張り出してきて全体のスミ入れしてみました。
パチ組にスミ入れするだけでも、モールドにメリハリが出て一気にカッコよくなりますね。かなり満足度高いです。
作業時間はざっと1時間程度です。
息抜き程度でパチ組みしたプラモデルを引っ張り出してきて、サクッとスミ入れだけして仕上げるというのも楽しいですね。
まとめ
というわけで「ミスターホビーマーカー スミ入れ極細筆先タイプ」のレビューでした。
今回の記事の内容では、パチ組み~簡単フィニッシュのユーザーに向けた内容になっていますが、実は私個人の感想としては「ガチのプラモデル製作でも十分に使えそうだな」とも感じています。
エナメル塗料を使ったスミ入れ作業でも、拭き取りすぎてしまった箇所のリタッチに使いやすそうですし、モールドが浅すぎてそもそもスミが流れない箇所とかにも有効に使えそうです。
どのモデラー層にも刺さりそうな新商品ですので、気になった方は試しに1本買ってみてはいかがでしょう。かなりハマると思います。
それでは。
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