こんにちは。柚P(@yzphouse)です。
プラモデルの作業で汚れる廃シンナー、みなさまはどのような方法で処理をしていますでしょうか。
古新聞に染み込ませて捨てるとか、廃塗料の凝固剤で固めてすてるとか、色々な方法があると思います。
しかし、汚れたシンナーとはいえそのまま捨てるのはもったいない。というわけで、この記事では『廃シンナーの再利用』についての方法を紹介していきます。
昔からある、かなり有名な方法ですので、知ってる方も多いかも。
目次
シンナー再利用で必要なも
廃シンナー
なにをはじめるにも、まずは再利用する『廃シンナー』を用意しましょう。
この記事では、『パーツの持ち手』などを洗浄したときに出る廃シンナーを用意しました。
2~3個ほどプラモデルを塗装して汚れた持ち手を毎回掃除するので、かなりの頻度で廃シンナーがでます。
とのこ
続いて『とのこ』です。
木材の目止め剤として使用されている粉ですね、ホームセンターの塗料コーナーで購入することができます。
価格は300円前後とかなり安いです。とのこを使ってシンナーの再利用ができれば、新しいシンナーを買うよりもコスパが高く運用できます。
この『とのこ』を使って廃シンナーのリサイクルをしていきます。
廃シンナーととのこを混ぜる
では、シンナーととのこを混ぜていきましょう。
有機溶剤を保管する容器としては、あまり最適とは言えませんが、今回はペットボトル(1.5L)を廃シンナーととのこを混ぜる容器として使用します。
まずは『とのこ』を入れます。
適量がどのくらいかわかりませんが、私は入れるシンナーの総量に対し1/5くらいの量を入れてみました。
続いて、廃シンナーを入れていきます。
漏斗を使ってごぼさないよう慎重に入れていきます。
このくらいまでシンナーを入れました、とのこが入っているので茶色い泥のようになっていますね。
最後は、とのこと廃シンナーが馴染むよう、よく振って撹拌しておきます。
数日放置します
この状態で数日放置しておくと、シンナーに混ざっていた『塗料の顔料』をとのこが吸って綺麗になってきます。
とのこは、時間が経つにつれ沈殿してくるので、綺麗になった廃シンナーが上澄みに溜まっていきます。
10日ほど放置したのものがコチラ。
シンナーととのこが完全に分離しました。ここから上澄みだけ取り出していきましょう。
シンナーを取り出す
ペットボトルを傾けて取り出そうとすると、せっかく分離したとのことシンナーが混ざってしまいます。
ですので、スポイトなどをつかって上澄みだけを少しずつ取り出しましょう。
私は、『サイフォンの原理』を使って、廃シンナーを取り出してみました。高い位置から低い位置に液体が流れるアレです。
ゴムチューブとシリンジがあれば簡単にできるのでオススメ。
このこのくらいまで攻めてみました。量が少なくなってくると、シンナーにとのこが混ざってくるので注意です。
気になる方は、漏斗にコーヒー用のペーパーフィルターと噛ませて、シンナーを濾しながら取り出しましょう。
廃シンナー再利用2回目はできる?
廃シンナー再利用で使った使用済みの『とのこ』は、野外で残りの溶剤を揮発させた後、可燃ごみに出せば処理することが出来ます。
しかし、これを捨てるのももったいない。取っておけば2回目のシンナー再利用でも使えるのでは?
というわけでやってみました。
手順は一緒なので、省略します。
2回目は『ガイアのツールクリーナー』『クレオスの薄め液』『ネットで買ったよく分からないラッカー溶剤』などを、混ぜたものを入れてみました。
初回よりもシンナーの量は少ないですが、結果は『成功』です。見事に廃シンナーが綺麗になりました。
初回に比べ、若干ですがシンナーが赤色になっています。
しかし、これには利用がありまして
混合したものの中に、赤色の成型色を脱色したときに使ったいシンナーがあったんですよね、つまりシンナーに赤の『染料』が混ざっていたということです。
とのこを使ったシンナーリサイクル方法では、『顔料』は綺麗にすることが出来ますが、『染料』にはあまり効果がないということが分かりました。染料系の塗料(蛍光塗料とか染料系のクリアー塗料とか)を再利用するときは気をつけましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
この廃シンナー再利用の方法は、プラモデルのパーツのドボン、塗装道具の洗浄などで廃シンナーが大量にでる、というモデラーさんにはかなりオススメな方法ですので是非実践してみてください。
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