こんにちは、柚Pです。
この記事ではSDガンダムEXスタンダードのライジングフリーダムを題材にして、
- 肉抜き穴埋め
- 各部のシャープ化
- モールドのスジボリ
といった追加工作について詳しく紹介していきます!
▼ EXスタンダードライジングフリーダム全記事まとめ「SDガンダム」を作ってみよう!EXスタンダード ライジングフリーダム
目次
肉抜き穴を埋めてみよう
これはSDガンダムシリーズ全般に言えることですが、キットの正面から見えないパーツの裏側には大きな肉抜き穴が設けてあったりします。
もちろん何もせずにそのまま組み立ててもよいのですが、今回はパテを使って「肉抜き穴埋め」に挑戦してみましょう。
肉抜き穴を埋めるパーツを確認してみる
ひとまず、大きな肉抜き穴があるパーツを並べてみました。
意外とありましたね、これは手ごわそうです。
使用する材料「タミヤ エポキシ造形パテ 速硬化タイプ」
今回は、粘土のように扱えるタミヤの「エポキシパテ」を使って埋めていきます。
タミヤのエポキシパテは非常にキメが細かく、プラパーツへの食いつきも良いのでSDガンダムシリーズの肉抜き穴埋め作業にはピッタリです。
プラモデルで使える「エポキシパテ」の種類を徹底比較してみた。プラモデルで使える「エポキシパテ」の種類を徹底比較してみた。
その他、プラモデルで使えるエポキシパテについて知りたい方は、こちらの記事を参考にしてみてください。
エポキシパテで肉抜き穴を埋めていく
エポキシパテは付属の2剤を同量混ぜ合わせることで、ゆっくり硬化反応が始まります。
混合させたエポキシパテが用意できたら、米粒大くらいの大きさに取り分け、肉抜き穴に押し込んでいきましょう。
パテを押し込む際、指だけで作業するのはとても難しいと思いますので、爪楊枝やスパチュラを用意しておくと便利に使えますね!
肉抜き穴周辺のパーツのフチは、はみ出た余分なパテを削るときの「ガイド」にもなるので、パテを盛りすぎて覆い隠さないよう慎重に肉抜き穴を埋めていきます。
肉抜き穴にエポキシパテが充填できました。
それではパテで完全に硬化するまで12時間ほど待ちましょう!
デザインナイフで大まかに形を整えよう
エポキシパテが硬化したら、デザインナイフを使ってはみ出たパテを大まかに削り取ります。
続いて、粗め(120~240番)程度のヤスリを使って、形状をさらに整えていきます。
このときパテの表面以外にも、プラスチックのパーツとパテの境目が綺麗に繋がるよう磨いておきましょう。
さらに細かいモールドを彫り込んでいく
ふくらはぎに元パーツから続いているスジボリラインがありましたので、肉抜きで埋めた箇所にも追加しておきましょう。
エポキシパテにスジボリを追加する場合は、ヤスリ系のスジボリツールがあると有効に使えますね。
ここではアルゴファイルのダイヤフィニッシュというヤスリツールを使ってスジボリを追加してみました。
ある程度の形状が整えられたら、さらに細部を作り込んでいきましょう。
鉛筆で、ふくらはぎ部にある「格納式の羽のモールド」と「膝裏関節」の下書きを入れてみました。
まずは膝裏関節から作り込んでみましょう。
単純な形状なので、デザインナイフを上手いこと使い彫り込みだけで加工してみました。
ちなみに膝裏の形状も、親切にも元パーツのほうにガイドが付いてましたので、それを参考にしながら彫り進めていきました。
掘り進めていくと元パーツのガイド(白の四角いやつ)が表に見えてきましたね。
ナイフで加工した面はそのままだと粗いので、スジボリで使用したアルゴファイルのダイヤフィニッシュを使って表面を磨いておきましょう。
続いてふくらはぎの格納式の羽のモールドを彫ってみましょう。
まずは1.5mmのタガネ(平ノミ)を使って、凹状のモールドを彫っていきます。
0.3mmのタガネ(平ノミ)を使ってスジボリを追加してさらに情報量を増やしていきます。
肉抜き穴も綺麗に埋まり、なおかつ、情報量も適度に増やせたましたね。
もう後ろから見られても恥ずかしくはないでしょう!
足のパーツ同様、他の肉抜き穴も処理していきましょう。
デザインナイフで荒削り→ヤスリで表面を整える→細かい箇所はダイヤフィニッシュで磨く、の工程を繰り返して全パーツ仕上げてみました。
各部のシャープ化
SDガンダムシリーズは対象年齢の低さから、各パーツが安全に設計されていたりします。
例えば背中に背負っている羽は、手に刺さらないよう先端が丸く整形されていますね。
他にも頭部のアンテナ、つま先、肩アーマー、ビームサーベル・・・探しはじめたらキリがありません。
先端をプラ板で置換してシャープ化
接着代が広く取れそうなパーツには「プラ板」を使った置換でシャープ化をしていきましょう。
まずは先端数ミリを斜めにカット。
カットした断面に適度な厚みのあるプラ板を貼り付けます。
このときパーツをプラ板の接着には「溶剤系の接着剤」を使ってしっかり固定してやれば強度が出せます。
接着剤が完全に乾燥したら、ニッパーを使って大まかにアウトラインを整えて、
最後に当て板がついた平面用のヤスリを使って、元パーツと馴染むよう形状を整えてやりましょう。
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頭部アンテナをシャープ化
頭部アンテナのような、接着代の小さい面積のパーツには、接着力の強い「シアノンDW」と「硬化促進スプレー」を活用してシャープ化をしてみましょう。
先端にシアノンを盛り付け→硬化促進スプレーを吹き付け、を数回繰り返すことで肉厚を確保しまして
ある程度の厚みまでシアノンが盛れたら、当て板付きのヤスリで慎重に形を整えてやりましょう。
これにてアンテナのシャープ化も完了です。
瞬間接着剤だけでは強度に不安があるという場合は、アンテナの先端に0.5mmの真鍮線を事前に仕込んで瞬間接着剤を同じように盛ると強度が確保できていいかもしれませんね。
モールドのスジボリを彫り直してみよう!
SDガンダムには、足や胴体などの「一体で成形されているパーツ」がいくつかありますよね。
しかしこのようなパーツは、金型の抜きの都合からモールドのスジボリが浅いところが多かったりするんですよね。
甘いモールドをノータッチのまま仕上げてもいいのですが、今回は、しっかりスジボリを彫り直すひと手間を加えてやることで、塗装工程での「塗り分け」と「スミ入れ」の作業が綺麗に行えるようにしておきましょう。
そしてモールドの彫り直し作業は、SDガンダム以外でも使うことの多い重要な技なので、苦手な方も練習だと思ってチャレンジしてみて欲しいですね!
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ここでのスジボリには「BMCタガネ」と「ダイヤフィニッシュ600」を使用しています。
既存のモールドをなぞるようにしてスジボリを追加していきましょう。
足のパーツも同じようにスジボリを追加します。
スミ入れ時に塗料が流れ難そうなモールドにも忘れずスジボリの彫り直しをしておきましょう!
次回 全塗装で仕上げる!
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