こんにちは。柚P(@yzphouse)です。
たくさんの模型メーカーからサーフェイサーを販売している現在、実際にどんなサーフェイサーがあり、何がどう違うのか、使ったことがない人は全くわからないですよね。
基本的な用途は同じですが、メーカーごとに特性や使い心地が微妙に違います。
「プライマーが入っているかどうか」「色」「キメの細かさ」「削り心地」「隠蔽力の強さ」など、違いは様々です。
というわけで、この記事ではメーカーごとに販売している「サーフェイサー」の種類と特性の違いについて詳しくまとめてみました。
目次
クレオス
Mr.サーフェイサー
ラッカー系のサーフェイサーです。
Mr.サーフェイサーのシリーズには、「缶スプレー」のタイプと、希釈してエアブラシなどでしようできる「瓶タイプ」の2種類があります。
模型店でも手に入りやすく、最も馴染みのあるサーフェイサーですね。
そのほか、番手の種類もいくつかあり、大きい傷が埋められる「500」から、更にキメの細かい、「1000」「1200」「1500」のラインナップがあります。
色のバリエーションも豊富で、「ライトグレー■」「ホワイト□」「ブラック■」「オキサイドレッド■」「マホガニー■」があります。
個人的に感じている特性としましては、
- 通常のMr.サーフェイサーは削る時は粘っこくヤスリ目が詰まりやすい。
- ライトグレーの隠蔽力は他のメーカーに比べて少し低め。
- Mr.フィニッシングサーフェイサー1500は隠蔽力も高く塗装面も綺麗なので使いやすい。
という感じです。
値段も他のサーフェイサーに比べて安いので、初めてサーフェイサーを買う人にも手が出しやすくていいですね。
Mr.プライマーサーフェイサー
コチラも同じくラッカー系のサーフェイサーです。
通常のタイプとは違い、「プライマー入り」なので、エッチングパーツなどの金属パーツを始め、レジンキット、パテ、など様々な素材で使える万能タイプのサーフェイサーです。
缶スプレータイプと、瓶タイプがあります。私は瓶のものしか使ったことがありません。このサフで感じた特徴としては、塗料の乾燥後、塗膜がパリッと固まるので表面処理のときの削り心地が良い。があります。
タミヤ
ファインサーフェイサー
タミヤから販売されているサーフェイサーです。コチラも缶スプレーと瓶のタイプがあります。
ファインサーフェイサーという名前が付いていますが、使った感じは塗料のキメがすごく細かいという感じでは無さそうです。感覚的にはクレオスのサーフェイサー1000と同じくらい。
それから、「塗料の乾燥が気持ち早いかな」とも感じました。サフが乾いたあとの表面はツヤ消しになってました。
色のバリエーションには、「ライトグレー■」「ホワイト□」「ピンク■」「オキサイドレッド■」があります。
ファインサーフェイサーもプライマー入りなので、レジンキャスト・エッチングパーツの塗装にも使えます。
スーパーサーフェイサー
タミヤが販売しているもう1つのサーフェイサーです。名前にスーパーなんて付いていますが、こちらも普通のプライマー入りのサーフェイサーですね。
ファインサーフェイサーとどのような違いがあるのか、未だによく分かってません。ただ、名前からしてキメの細かさが【ファインサーフェイサー>>スーパーサーフェイサー】って感じになってるのでしょう。
金属やレジン、パテのパーツを相手にしても、それなりに定着してくれます。もちろん、プラスチック相手にも普通に使うことができます。
ガイアノーツ
サーフェイサーエヴォ
ガイアノーツが販売しているのは、瓶タイプでラッカー系のサーフェイサーです。
色のバリエーションは、「ライトグレー■」「ホワイト□」「ブラック■」「オキサイドレッド■」「フレッシュ■」「シルバー■」があります。
サーフェイサーエヴォの特徴は、
- 乾燥した塗膜はパリッとしているので表面処理のときに削りやすい
- どのカラーも隠蔽力が非常に高い
- 50mlの大きな瓶に入っているので、なんとなくお得感がある。
があります。
瓶タイプ以外にも、スプレー缶のサーフェイサーエヴォもあります。
スプレー缶タイプの方は、カラーラインナップが非常に豊富で、
- グレー■
- ホワイト□
- ブラック■
- ピンク■
- ライトブルー■
- クリームイエロー■
- フレッシュ■
- ダークグレー■
の8種類があります。
ライトブルーやクリームイエローの色のサーフェイサーはかなり珍しいですね。使う場面は少ないかもしれませんが、ピンポイントでこの色がほしい方にはありがたいですね。
容量は200mlで、値段が1200円と少しお高めです。
NAZCAメカサフ・ピンクサフ
これもガイアノーツが販売しているサーフェイサーの一つです。
原型製作や模型誌でのプロライターとして活躍している「NAOKI」氏がプロデュースしている「NAZCA」というブランドの商品です。
メカサフのコンセプトは、『サフの色をそのまま使えるサーフェイサー』として開発されています。例えば、ガンプラの関節などのメカ部分の塗装を、今までなら
表面処理→サーフェイサー(ライトグレー)→基本色(グレー)
だったのを、メカサフを使えば、
表面処理→サーフェイサー(グレー)
という感じでサーフェイサーの色を関節色にそのまま使えるので工程が少なく済む、という荒業を出来るようにしたのがこのメカサフです。
ライトグレーの特性(キズや形状の確認)を無くす代わりに、ガンプラなどのキャラクターメカに使いやすいようなカラーにしてある。
もちろん、色は違えど、成分はサーフェイサーと変わりないので、キズ埋めで塗膜を均等にする効果や、プライマー入りなので塗料の剥がれ・擦れにも強い、という特性もそのまま使えます。
色のバリエーションには、グレーが何種類かあり、「ライト■」「ヘヴィ■」「スーパーヘヴィ■」があります。
他にも「NAZCA」ブランドの中には、「ピンクサフ■」もあります。
こちらはメカサフみたいな用途での使用方法ではないです。
赤や黄色といった、隠蔽力の弱い塗料を綺麗に発色させるための専用の下地塗料です。
まとめ
私も、色々なサーフェイサーを使いましたが、「これが一番」というのは無く、それぞれに特化した部分が必ずあります。
その中で、自分がいちばん汎用的に使いやすいサーフェイサーを見つけて、それをメインとして使っていくという感じで運用しています。
自分の使いやすいサーフェイサーを見つけるのに、この記事が少しでも参考になれば幸いです。
それでは。