プラモデルのサーフェイサーの本当の使い方とは?特性を理解して上手に使いこなそう!

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  • 柚P

 

こんにちは、柚Pです。

プラモデルの下地塗装でよく使われている「サーフェイサー」ですが、みなさんはどのような場面で使っていますか?

この記事では、プラモデル製作で役に立つ「サーフェイサー」の使い方や、活用方法について詳しく紹介していきます!

サーフェイサーとは?

サーフェイサーは下地用の塗料ですので、基本的には塗装前のプラモデルに塗って使うことが多いです。

よく使われているのは、「缶スプレータイプ」のサーフェイサーですね。

エアブラシなどの特殊な機材も必要なく、気軽にパーツへ塗装することができます。

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筆やエアブラシを使って塗るタイプの「瓶入りタイプ」のサーフェイサーもあります。

エアブラシで塗装する場合は、専用の薄め液で希釈してやる必要があります。

サーフェイサーの効果

サーフェイサーを塗装することで、いくつかの効果が得られます。

  • パーツ表面についた細かいヤスリ目を消す
  • グレーの色味で、傷や形状確認が容易になる
  • 色を統一させ、パーツの透け感を無くす
  • 塗料の食いつきをよくする

逆にデメリットもあります。

  • 塗装した表面がつや消しになる
  • 塗膜が厚くなり、細かいモールドが埋まる
  • グレーの色味なので、黄色や赤色など隠蔽力の弱い色の発色が悪くなる
プラモデルのサーフェイサーとは?塗装することによって得られる効果を詳しく解説

サーフェイサー自体のキズ埋め能力を見てみよう

サーフェイサーの傷埋め効果は、比較して見ると分かりやすいです。

実感しやすいよう、400~600番の紙ヤスリで磨いたパーツを用意しました。

比較のため、右側のみサーフェイサーの塗装を実施。

今回使用したのは、タミヤのサーフェスプライマーです。

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表面を拡大して確認してみます。

サーフェイサー塗装時点で、ある程度のヤスリキズは目立たなくなっているのが分かります。

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この上から、赤色の塗料「Mr.カラー RLM23レッド」を塗装します。

表面を拡大して確認してみましょう。

サーフェイサーを塗布した右側は、表面はザラザラとしているものの、ヤスリで付い線キズは綺麗に消えています。

比べて、サーフェイサーを塗布していない左側は、ヤスリ目がそのまま残っており、見栄えが悪いです。

サーフェイサーの傷埋め効果の結果

400番のヤスリ程度なら、しっかりとキズを埋めることができました。

サーフェイサーの傷埋めの原理は、塗料自体に含まれている粒子の荒い顔料で小キズを埋めるというものです。

粒子の荒い顔料が細かい傷の上に積み重なることで、一定の傷消し効果が得られる塗料なので、塗装面は、粒子の粗い顔料の影響でつや消し状態になりがちです。

そのため、光沢感を生かしたいカーモデルや、ディティールを殺したくない飛行機などのプラモデルでは、傷消し効果がかえって邪魔になったりもするようです。

サーフェイサーを塗装すると効果的なパーツ、サーフェイサーを塗装しなくてもよいパーツがありますので、この特性を理解して上手に使いこなしましょう。

サーフェイサーのキズ埋め技術 応用編

続いてサーフェイサーを使ったパーツ表面のキズ埋めの応用編です。

前述した通り、サーフェイサーには「粒子の荒い顔料で、細かい傷の上に積み重ねられる」という特性があります。つまり「塗料を厚塗りできる」ということです。

この厚塗り出来る特性を利用して、効率的な面出し作業にチャレンジしてみましょう。

例として用意したのは、各面を240番の紙ヤスリで磨いたパーツです。

見ての通り、すべての面に粗いヤスリの深い傷が入っています。

240番で磨いたパーツに、サーフェイサーを塗装してやります。

サーフェイサーに高いキズ埋め能力があったとしても、さすがに240番のヤスリで付いたキズまでは埋められませんね。

それでは、塗装したパーツを数日かけてしっかりと完全乾燥させましょう。

サーフェイサーの塗装が乾燥したら、600番の紙ヤスリを使って表面を磨き直してやります。

本来なら240番のヤスリを使ったあとは、320番だったり400番で順番にキズを細かくしていきますが、ここではいきなり600番を使います。

一通り磨き終わりました。

ぱっと見、磨き残しが多いように見えますが・・・

拡大して表面を見てみましょう。

実は、サーフェイサーのグレーが残っているのは、240番のヤスリで付いたしまった深い傷の部分なんです。

240番で付いた深い傷はサーフェイサーが埋めてくれているので、600番のヤスリでもしっかり磨けているというわけですね。

最後に仕上げのサーフェイサーを塗装します。

塗装表面を確認してみます。

はじめは目立っていたヤスリのキズがほぼ無くなっていますね。

サーフェイサーのキズ埋め技術 応用編の結果

600番のヤスリで磨ききれない深い傷は、サーフェイサーが埋めてくれているので、パーツを余計に削らなくてもいいというわけです。

さらに、余計に削らなくていい=パーツの形状も大きく変わらない、ということにも繋がってきます。

240番面出し → 400番で磨き → 600番で仕上げ、というような、全てが削る工程だと、作業時間もかなり必要になりますし、発生する粉塵の量もすごいです。

ですので、240番でざっくり面出し → サーフェイサーで傷埋め → 600番で仕上げ という効率的な作業で楽しましょう。

サーフェイサーのプライマー効果

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一部のサーフェイサーには「プライマー効果」が備わっているものがあります。

タミヤのサーフェスプライマー、クレオスのプライマーサーフェイサーなどがそれに当たります。

プライマーサーフェイサーは、ステンレスや真鍮製といった金属製のパーツの塗装にも使うことができます。

塗装する前は、400番程度のヤスリで表面にキズを入れ「足付け」をしてやり、油脂などを綺麗に拭き取ってから塗装してやりましょう。

あとは、いつも通りにプライマーサーフェイサーを塗装してやればOKです。

しっかりと乾燥させた後、通常の塗料を重ね塗りして色をつけてやりましょう。

まとめ

サーフェイサーという特殊な名前の謎塗料ですが、言ってしまえば、顔料の粒子が荒いだけのグレーの塗料です。

この記事で紹介した使い方、サーフェイサーの特性を理解して、自分の作品づくりで活かしてみてください!

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