「レジン」ってなに?プラモデルやフィギュアで使われている色々なレジンの種類について解説!

モデラー

  • 柚P

 

 

こんにちは、柚Pです。

プラモデルやフィギュア製作の趣味をしていると「レジン」という言葉を耳にすることが多々あると思います。

そして模型で使われている「レジン」にも色々な種類があるのをご存知でしょうか?

今回はそんな「レジンの種類」について解説していきます!

レジンとは?

レジン(resin)という言葉は「樹脂」という意味を持っています。

レジンが樹脂ならプラスチックは?という疑問もあるでしょう。調べてみたところ、どちらも同じ意味を持った言葉みたいです。実に紛らわしい。

本来の意味合いでは、合成樹脂とかも全部ひっくるめた総称として「レジン(resin)」と呼ぶため、ポリスチレンもポリピロピレンもABS樹脂ももれなくレジンの仲間ということになります。

それでは余計分かりにくいので、この記事では、プラモデル・模型の業界で使われている「レジン」に絞って解説していこうと思います。

無発泡ポリウレタン樹脂

複製で使えるレジンキャストの種類を比較!使いやすいオススメのレジンはどれ?

模型趣味をしているモデラーが「レジン」と言われて一番に思い浮かべるのが、この「ウレタン樹脂」でしょう。

「レジン」や「キャスト」「ウレタン樹脂」なんて名前で呼ばれてることが多いですね。

A液とB液を1:1で混ぜることで硬化する、非常にシンプルな使い心地のレジンです。

ウレタン樹脂の特徴

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  • 粘性はほぼ無くサラサラ
  • 硬化が早い(作業時間120秒~ 脱型可能時間5~10分)
  • 硬化させる前は湿気に弱い
  • 臭いがきつい
  • 硬化後の物性が良い(模型向き)

個人が製作したフィギュア(ガレージキット)の量産にも使われるレジンで、強度・靭性・切削性、どれをとっても模型向きなバランスの良い樹脂といえます。

3Dプリンター用 光造形レジン

光造形3Dプリンターで扱う樹脂も「光造形レジン」と呼ばれていたりします。

このレジンは紫外線(UV)の光をきっかけに硬化を始めます。光で硬化する原理は、ポリマーとオリゴマーの重合反応が~・・・とか、まぁ難しいことが色々起こってるみたいなんですよ。詳しくは各自で調べてみてください。

ちなみに光造形レジンは、405nmの波長で効率的に硬化するよう作られていることが多いです。

光造形レジンの特徴

  • 紫外線(UV)の照射で硬化する
  • 完全硬化後でも溶剤や水などで侵されやすい
  • レジンの銘柄によって物性の差が大きい
  • 臭いがきつい

最近では、ガレージキットに光造形レジンの出力品を使っているという商品も増えてきました。光造形レジンは前述したウレタン樹脂とは全く別物のレジンなので、特性の違いを理解して慎重に取り扱いましょう。

UVレジン(紫外線硬化樹脂)

紫外線(UV)で硬化する樹脂を「UVレジン」と呼んだりします。

模型以外では、ネイル用品やアクセサリー素材として活用されているレジンでもありますね。

硬化する原理は光造形レジンとほぼ同じで、光をきっかけとした重合反応で硬化します。

一般的なUVレジンは、3Dプリンター用の光造形レジンに比べて粘度が高く、パテのように使えるものが多いですね。

UVレジンにも色々種類があり、切削性に特化したもの、透明度に特化したもの、接着性に特化したもの・・・などなど、添加剤を調整することで色々な特性を持たせた面白い商品がたくさん存在しています。

UVレジンの特徴

  • たくさんの種類がある
  • 紫外線(UV)で硬化する
  • 光が届かない箇所の硬化はできない

エポキシレジン

主剤と硬化剤の2液を混合することによって硬化するタイプの樹脂です。

使い方はウレタン樹脂と似ていますが、エポキシレジンでは「エポキシ樹脂」がベースに使われています。

エポキシレジンは主に「高透明な樹脂」として扱われていることが多いです。

ジオラマで、海・湖・川、といった水表現をしたい場合は、エポキシレジンを使うのが有効でしょう。

模型以外では、樹脂の透明感を活かした「アクセサリー」に活用されたり、天然木無垢材と一緒に「レジンテーブル」として使われていたりしますね。

エポキシレジンの特徴

  • 粘度低いものが多い
  • 硬化がゆっくりなものが多い(数時間~)
  • 紫外線に弱い(黄変する)
  • 透明度が高い
  • 気泡が発生しにくい

エポキシ樹脂は、粘度が低い物以外にも

  • エポキシレジン
  • エポキシ接着剤
  • エポキシパテ

など、添加剤によって色々な使い分けができる便利な樹脂でもあります。