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【自作フィギュアの作りかた】フィギュアで使える小物「傘」の作りかた。

こんにちは。柚P(@Nitori_cucumber)です。

この記事ではフィギュアの「傘」の製作について紹介していきます。

傘の大きさを検討する

まずは、いきなり傘を作り始める前に大まかなサイズから決めてきましょう。

今回は自作フィギュアに持たせるための傘なので、実際に製作しているフィギュアと合わせながらサイズを決めていきます。

丸く切ったコピー用紙を軽く丸めて円錐っぽいパーツのを作って、どのくらいのサイズがちょうどいいか検討していきます。

大体の大きさを決めます。

直径は12cmくらいで、高さは4cmくらいの傘を作っていきましょう。

ここから傘を作るための「治具」を作っていくわけですが、その基準となる図面を引いていきましょう。

先程決めたサイズの【12cmの底辺と4cmの高さの二等辺三角形の頂点3つにつながっている円弧】を書く必要があります。

図面の書き方は簡単です。

底辺12cm高さ4cmの三角形を書き、片側の斜辺の中心から直角に線を引いてやります。

そして三角形の高さ4cmのラインの延長線と交わる点が円の中心点となる、という具合です。

私はコンパスを使って作りました。小学校でやった算数の応用ですね。

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プラバンを加工して傘のパーツを作る治具を製作する

さっきの図面を元にプラバンをカットしてみました。使用したのはタミヤの1.0mm厚です。

底のプラバン(直径12cm)と、底辺12cm高さ4cmの半円のパーツ数枚を用意しました。

半円のパーツが、のちの「傘の骨」の部分になります。このパーツが多ければ多いほど傘の骨の数が多くなります。

プラバンを丸くカットするときはコンパスカッターを使うと綺麗な円が切れますね。

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今回は大型パーツの切り出しをしたので、オルファの大型コンパスカッター(ラチェット付き)を購入して使ってみました。

が、イマイチ使いづらい。ラチェットの回転方向も変えれないし、カッター刃の向きも変えれない・・・。

サークルカッターでプラバンを切るとき、私はカッター刃を逆向きにつけてPカッターのようにしてプラバンをカットする使い方をするのでこの商品はイマイチでした。

そんなこんなで、傘の治具を組み立てて完成です。

はじめはプラ用の接着剤だけで組み立てていきましたが、強度に不安があったので後からエポパテを盛り付けてプラバン同士を強力に固定しました。

見た目は汚くなりましたが、このパーツ自体が傘になるわけではないので問題ないです。

製作した治具を使って傘の生地を作る

それでは、先程製作した治具を使って傘の生地のパーツを作っていきましょう。

傘の生地は、熱したプラバンを治具に押し付けて整形する「ヒートプレス」で製作していきます。

同じような技法で「バキュームフォーム」というのもありますが、今回のはポンプを使って吸引しないのでそれとは違います、ただのヒートプレスです。

まず、ヒートプレスをするにあたってプラバンを固定しておく「枠」を作ります。木が加工しやすくてオススメ。

それから木枠の固定についてですが、接着剤を使ってもいいのですがプラバンを温める工程でかなりの熱にさらされると思ったので「タッカー」という工具をつかって固定をしました。

※接着剤には耐熱温度というのがあり、一定の温度を超えると接着力が弱くなるものがある。

タッカーというのは、超パワーアップさせたホッチキスみたいな道具です。すごい勢いでホッチキスの芯を飛ばすことで対象の相手を固定することができます。

そしてホッチキスとは違い「芯の受け」が無いので、コの字の芯はそのまま木に突き刺さるというわけです。

空中に向かってタッカーを打ったら、目に見えない速度で芯を飛ばすことも出来ます。エアガンみたいですね。危ないのでやっちゃいけませんが。

そしたらタッカーで固定した木枠(2つ)でプラバンを挟み込みます。

プラバンと木枠の固定はダイソーで購入した両面テープを使っています。ちなみにこの両面テープも熱でやられてダメになりました。パーツ製作は1個だけだったので問題はありませんでしたが・・・。

ここで挟み込んでいるプラバンはタミヤ透明プラバン1.7mmです。

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プラバンが準備できたら、早速温めていきましょう。

プラバンの温めかたは「オーブントースター」「ストーブ」「電気コンロ」など色々あると思いますが、私は「ホットプレート」を使ってみました。

いかんせんプラバンのサイズが大きいので、オーブントースターに入らなかったんですよね。

それから「プラバンはどのくらいまで温めたらいいの?」って方もいると思いましたので、どんな家庭にも1つはあるであろう「放射温度計」で簡単に表面温度を測ってみました。

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プラバンの表面が140~150度くらいになったらちょうどいい感じでした。

プラバンが十分に温まったら、冷めないうちにすばやくヒートプレスをしていきます。

先程製作した治具の下側にガムテープを挟んで少しだけ高さを増やしておき、その上にプラバンをかぶせます。

これで傘の「生地」となる原型が完成しました。

アウトラインをカットして整形していきましょう。

実際に製作したパーツでサイズを確認してみます。少しだけ大きすぎたかな?

ここからさらにアウトラインを整えていくので、もう少し小さくなって丁度いいサイズなるかな?とも思いますが。

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傘の生地のカットラインを整える

はい、ちょっと問題が発生しました。

さっき生地の製作で使ったタミヤ1.7mmプラバンですが、ヒートプレスした後のパーツの厚みを測ってみたところ一番薄い部分が0.7mmに減っていました。

0.7mmの薄さだと、ちょっとレジンで複製するときに不安なので、タミヤ2.0mmプラバンで作り直しまして。

タミヤ2.0mmで製作しなおしたら、一番薄いところで1.3mm厚くらいにできました。OKです。

あと、プラスチックの素材自体も透明プラバンに比べると柔らかくヒートプレスもしやすいように感じましたね。

さてさて、パーツはまるまる別のものに変わりましたが、同じようにヒートプレスしてアウトラインをカットしてみました。

このままだとプラバンの厚みがかなり残ってるので、紙やすりで削ってフチを薄くしてやります。

ペンで黒く塗ってる部分がフチの断面ですね。

このくらいまで薄くしてみました。

薄く削った部分も、なるべく違和感の出ないようにRをつけながら自然なラインに繋げます。

これで傘の生地のアウトラインは仕上がりました。

露先(つゆさき)の製作

傘の骨と生地をつないでる部分を「露先」と呼ぶらしいです。しらなかった。

そこを作っていきます。

まずは、傘の骨が入る先をコの字に切り欠きます。

切り欠いた部分に適当なプラ棒を差し込みます。たしかΦ1.0mmのプラ棒を使ったと思います。

接着はシアノンですね。万能瞬間接着剤です。

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プラ棒は適当な長さにカットして先端を丸く削ってやります。接着剤で固定した根本は、傘の生地と露先に段差をつけるようにしてヤスリで仕上げます。

これで露先の完成です。

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傘の骨を作る

続いて、傘の製作で一番の鬼門となる「骨」の製作です。

まずはじめは、すべての骨が接続されている「中棒」とうパーツから作っていきます。いちばん中心の棒のことですね。

電動ドリルを使ってプラパイプを旋盤加工しながら「下ろくろ」という部分を作ります。

この加工は、電動ドリルとナイフとタガネがあったら簡単にできます。円筒形のパーツをスクラッチするときに便利な技です。

安物の電動ドリルは3つ爪チャックの精度がイマイチなので芯が出てないものが多いです。そもそも電動ドリルでそんな精度求められるような工作は想定されてないんでしょうけど。

正直2000~8000円くらいならチャックの精度はどれも同じくらいに思えます。私が使ってるのも高儀の安物ですが、値段と精度はどうであれ、私的にはバッテリー式のものが取り回ししやすくてオススメですね。

作業を続きです、下ろくろが出来たら「バネ」を作ります。

私が製作の参考にしている傘が「ジャンプ傘」なんですよね。ワンタッチで開くやつ。このバネは傘をワンタッチで開くための動力源です。

バネは0.5mmの真鍮線をプラ棒に巻きつけて作ります。

プラパイプで製作した「下ろくろ」と真鍮線で製作した「バネ+プラ棒」を組み合わせます。

傘っぽくなってきました。

続いて、傘の骨を作っていきます。ちなみにここの骨を「受骨(うけぼね)」と呼ぶらしいです。

骨の数は合計で8本なので、プラ角棒を任意のサイズに8本切り出します。

チョッパーとか持ってたらプラ棒を切り出すのに便利ですよね。

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切り出した8つの受骨は「中骨」に接着していきます。

そのまま接着してしまうと細いパーツで貧弱ですぐ壊れてしまいそうだったので、強度を持たせるため0.3mmの真鍮線で接続しています。

中棒の下側にはU字の持ち手(手元という名称らしい)を作っておきます。

U字の持ち手は、タミヤ3mmプラ棒を適当に熱して曲げて作ってます。

それから、下ろくろに1.8mmの真鍮パイプを接続して棒を延長してたりします。

これで中棒と骨の完成です。

生地の骨(親骨)の製作

一番面倒くさいところを乗り越えたので後は簡単です。

ヒートプレスで製作した生地のパーツに骨を貼り付けていきましょう。

まずは受骨の先が当たる部分に、受けとなる「タボ」を作っていきます。

ここではエバーグリーン社の「チャンネル」というコの字のプラ棒を使いました。たしか一番小さいサイズ。261番だったかな?

あとは、ヒートプレスでできた溝に1.0mmの角棒を接着してしまえば親骨の完成です。簡単です。

骨同士がエバグリの角棒の溝にはまって固定されるという仕組みです。

忘れてた先っぽ

紹介するのを忘れてました。傘の先っぽも作りました。「石突(いしづき)」という名称のパーツらしいです。

子供の頃に傘をひきずって帰ってたら、気がついたら石突が削れて無くなってるってのをよくやってました。

そんな石突ですが、これも電動ドリルを使用した旋盤加工にて製作しております。

うまいことデザインナイフを当てて削ればテーパー上のプラ棒も簡単に作れます。

傘完成

これにて傘の製作は終わりです。

今回は傘の製作を「自作フィギュアの製作の一部」として紹介しましたが、ドール、美少女系プラモデルの小物としても使えるアイテムだと思うので、気になった方は是非真似してチャレンジしてみてはどうでしょうか。

それでは。