カッターの下敷き!ゴッドハンドのガラス製の「カッターマット」を使ってみた。

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  • 柚P

 

こんにちは。柚P(@yzphouse)です。

つい最近発売となったゴッドハンドのちょっと特殊なカッターマット「ガラスカッターマット」の紹介です。

話題のカッターマットですが、まだ購入してない人や気になっている人も沢山いると思うので、今回は「ガラスの上でカッター使えるの?」などの疑問の解説を含むガラスカッターマットを使用したレビューをしていきたいと思います。

ゴッドハンド「ガラスカッターマット」

ゴッドハンド(GodHand) ガラスカッターマット(ブルー) GH-GCM-B5-B

ゴッドハンド(GodHand) ガラスカッターマット(ブルー) GH-GCM-B5-B

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コチラがパッケージ正面です。

値段は税込みで1,944円です。店頭販売もしている商品なので通販以外にも各模型店でも手に入れることができます。私は広島ボークスにて入手しました。

まずはパッケージから見ていきましょう。

正面にはガラス製というのを確認できる窓が空いています。店舗で売られているものだったら色んな人にめっちゃ触られてそうですねここ。

ですが、ちゃんと表面は保護フィルムが張ってあるので触るくらいではキズとかは入らないでしょう。たとえ爪で引っかかれたとしてもガラス製なのでびくともしないと思います。

ここもデザインのポイントの一つでしょうか。

ゴッドハンドのイメージキャラクターの「ニパ子」のリボンの部分をイメージしてるんでしょう。

しかし、色が青なのでリボンよりもニパ子のツインテール説のほうが有力のような気がします。ツインテールだったとしたらめっちゃ逆立ってますね。怒ってるのかしら。(リボンです)

それでは早速箱を開けていきましょう。

裏側にはガラスカッターマットの「特徴」とか「詳細説明」が書いてあります。その上に箱を開けるフタがあります。

フタは可愛らしい「ニパ子シール」で固定されていますね。本来なら捨ててしまって使わないようなパッケージでも「魅せる」というのを欠かさないゴッドハンド社。ニパ子の可愛さを全力でだしてきています。

遠慮なく「ズバッ」と箱を開けます。

中身を出してみた

とりあえず、メインとなる「ガラスカッターマット」だけ出してみました。右下にキラリと光る「MADE IN CHINA」の文字。

そうしたら表面に付いた「保護フィルム」を剥がします。表面に貼ってあった「MADE IN CHINA」もこの保護フィルムと一緒に剥がれます。

これで使用準備万端!かと思いきや・・・

まだありました。

ガラスカッターマットの裏面に貼る「ゴムシール」です。つまり滑り止めの足ですね。

6つ付属しているので6箇所に貼り付けましょう。余っても無駄になるので全部貼ります。

裏面はこんな感じでした。真っ白です。

ガラスカッターマットを実際に使用してみた

早速、使ってみます。

プラモデルでカッターマットを使うといったら「マスキングテープ」を切る作業ですよね。

とりあえずマスキングテープを切ってみました。

使用感はなんとも不思議な感じ。

使い始めは「すごく滑る」という印象でした。それもそのはず、ナイフの刃はガラスには刺さらないので、ナイフの抵抗はマスキングテープを切る抵抗のみとなっているからです。

これをよく言えば「余計な力が掛からないので思い通りのラインでマスキングテープを切れる」と言えます。

逆に悪く言えば「カッターマットに刃が刺さらないので、抵抗が少なすぎて安定感が得られない」とも言えます。

この「安定感の無さ」は、使い続けた私の感想として「時間がたてば慣れる」というものです。むしろモノを切るのに余計な力を使わなくてよくなるので、慣れてしまえば今までの作業よりも楽に感じられました。

ガラスカッターマットで回転カッターを使ってみた

驚いたのがコチラの工具を使った時の使用感です。

この「回転カッター」を使うことでガラスカッターマットの本領を発揮させることができます。

回転カッターとは、ペン型のグリップの先端に進行方向に自在に回転するカッターの刃が付いた工具です。ウェーブやハセガワから販売されていますね。

さっきも言いましたが”カッターマットにナイフの刃が刺さって切る抵抗になる”ということがないので、マスキングテープの抵抗だけでスルスルと切れます。

もう自由自在です。今まで回転カッターを上手く使いこなせなかったので、買ってからずっと引き出しの中に封印してましたが、このガラスカッターマットの上だと自在に扱えそう。

こんな迷路みたいな模様だって簡単に切れちゃいます。

戦車とかの「迷彩柄」のマスキングテープを作るのにも活用できそうです。それ以外でもフィギュアの曲面に対応するマスキングテープなんかも得意そうですね。活用できそうな使い方は他にも色々ありそうです。

その他、使い心地とか感じた事。

ここからは文章だけで「その他のシチュェーションでの使い心地」やら「使っていて感じた事」とかを書いていきます。

まずデメリットから。

見て分かる通り、このカッターマットはガラス製なので「プラ板とかプラパーツとかを切る時には不向き」だと思いました。

プラ板はカッターマットの上で滑るし、切り終わりの抜けの部分では、プラ板の段差から落ちたナイフの刃がガラス面とぶつかった衝撃で先端が欠けたりします。(ナイフの刃が負けます)

そもそも公式がオススメしている使い方として「薄手のシールのカット・ホットナイフや超音波カッターが使える」と書いてあるので、本来、プラ板を切ったりプラパーツを切る時の下敷きとしては使うことは想定されてないのでしょう。

他には「超音波カッターを使ったらガラス面にキズが付いた」というのもあります。

商品の説明文に「超音波カッターのカッターマットとしても使用することができます。」と書いてあったのに傷が付いたのでちょっとビックリでした。

見た感じはナイフの金属が摩耗してガラス面に引っ付いたのかな?と思ったんですが、引っ掻いても落ちなかったので、ここでは「傷」と書かせてもらいました。

ワンダーフェスティバルのイベント内で、ゴッドハンドの工具開発さんと話せる機会があったので、今回のことを聞いてみると「出力の高い超音波カッターだとガラス面が欠ける恐れがある」ということでした。

私が持っている超音波カッターは「USW-334」というのを使っているのですが、もしかしたら後期モデルの低出力に対応した「ZO-41」なら使えるのかもしれません。

ということで超音波カッターを使う時は注意してくださいね。傷が入っても目立たない端っことかで試してみるといいかもです。

以上デメリットは、この2点だけでした。続いてメリットを書いていきます。

まず「マスキングテープを剥がす時にピンセットの刃がカッターマットに刺さらない」という点。これ意外と重要なポイントです。

以前の柔らかいカッターマットだと、マスキングテープをすくう時にピンセットの先端が刺さるのがずごく気になってたんです。引っかかるし、マスキングテープ綺麗にすくえないし腹が立つくらいです。

これがガラスカッターマットになることで、マスキングテープだけを確実にすくえるようになり、結果的に作業効率のアップにも繋がりました。

カッターマットにピンセットが刺さって悩んでる方には絶対オススメです。

それから「A5程度の丁度いい大きさ」もとても良いです。模型でのマスキングテープを切ったりする作業なんてたかが知れてるので、カッターマットのサイズが馬鹿みたいに大きくある必要はありません。

机の中央にちょこっとあるくらいの、この大きさが丁度いい。最高です。

最後に「付着した塗料や接着剤が落とせる」という点です。基本的にカッターマットというのは、目盛りがマットの表面に印刷されているものがほとんどです。

模型作業では接着剤やら塗料なんかを使うので、それらの液が付着してしまうことも多いです。そのため接着剤や塗料を落とすために、一緒にカッターマットの目盛りまで落としてしまう。ということもしばしば。

その点このガラスカッターマットでは、目盛りがガラスの裏側に印刷されてるので「目盛りが消える」ということは絶対にありません。最悪、ガラス面がちょっと傷つくだけです。

強力な塗料が付いたらツールクリーナーで拭き取ることもできるし、接着剤が付いたら金属製のスクレーパーを使って強引にこそぎ落とすこともできます。

マスキングテープのカット作業と並行して、塗装の作業台としても使える高耐久なカッターマットと言えます。

まとめ

すべて読んでもらうと、なんとなくガラスカッターマットの使い所が分かると思います。そうです。マスキングテープのカット用ですね(笑)

と言っても、あくまでも私の作業のやり方だったら「マスキングテープカット用」となっただけなので、他にも色んな使い方があると思います。自分に合った別の使い方を模索してみるのも面白いと思います。

とても面白い工具で上手く使いこなせるようになれれば、とても頼りになる相棒になること間違いないでしょう。

それでは。