こんにちは。柚P(@yzphouse)です。
うちにある3Dプリンタ(phrozen shuffle XL)の稼働時間も増えてきて、FEPフィルムもだいぶ摩耗してきたので交換してみたいと思います。
それでは続きからどうぞ。
目次
FEPフィルムの交換時期について
FEPフィルムというのは、レジンが入るバットの底面に張られている剥離フィルムの事ですね。
FEPフィルムは3Dプリンタを運用していくなかで、傷が付いたり、劣化して白濁してきて透明度が落ちてきたりして摩耗してきます。
交換のタイミングとしては
- 出力に影響が出るような致命的な傷が付いている
- フィルムの白濁が進み上手く出力できなくなってきた
- フィルムに小キズが増え剥離抵抗が大きくなってきた
なんかが挙げられますね。
他にも、新しい高性能FEPフィルムに交換したい、という方も自分で交換する必要が出てきます。
今回私が交換するのは、この傷が原因ですね。
もう少しでフィルムが破れるんじゃないかってくらい大きな傷が入っちゃってます。
フィルムに穴が開いてしまうと、未硬化の液体レジンが漏れ、LCD周りの破損につながる恐れもあります。こういう場合は早めにFEPフィルムの交換をしてやりましょう。
用意するもの
交換作業で使う道具です
- ナイフ
- フィルム穴あけ用の針
- 六角レンチ
3Dプリンタを購入してるような人なら必ず持ってるような道具ですね。
それから新品のFEPも購入しておきましょう。
私はPhrozenの純正フィルムを購入しました。サイズはA4です。
FEPフィルムを交換してみよう
それでは早速フィルムの交換をしていきます。
フィルムを取り外す前に、バットをアルコールなどで綺麗に洗浄しておきましょう。
フィルムの固定金具を取り外す
バットを裏返しにして、裏側にあるフィルム固定ネジを六角レンチですべて外していきます。
外れました。ネジを無くさないよう注意して作業してください。
今まで使っていたFEPフィルムを取り外します。
圧着されてたのでフィルムが変形してますね。もう要らないので捨てましょう。
新品のフィルムを用意する
新しいFEPフィルムを貼る前に説明書を読んでおきます。このフィルムは両面に保護フィルムがあるっぽいですね。
捲ったら保護フィルムがありました。忘れず両面剥がしておきます。
FEPフィルムをバットに合わせて仮置きします。
バットの大きさによっては、1枚のA4のフィルムから2回分とれたりする場合もあるので、そのへんは各自で臨機応変に対応してください。
Phrozen shuffle XLのバットは大きめなのでA4サイズで1回分しかとれませんでした。
フィルムに穴を開けネジで仮固定する
位置が決まったら、針を使ってネジを通すための穴を開けていきます。
まずはバットの四隅だけ先に穴を開けましょう。
穴を開けたらネジを仮固定していきます。ここでのネジは完全に締め込まず、軽く効かせる程度でいいです。
四隅のネジの取り付けが出来たら、ネジ同士の中心位置にもネジを取り付けていきます。
というのを繰り返しながら、全体にネジを取り付けます。
まだネジは完全に締めきってない状態です。
全部のネジが取り付けられた状態になったら、本締めをしていきましょう。
ネジを締めるときは「対角締め」をしていきます。車のホイールナットを星を書く順番で締めるアレです。
それから1つのネジを一気に締め込むのもあまり良くないような気がします。1箇所にテンションがかかりずぎないよう、全体のネジを少しずつ締め込んでいきます。
「対角締め」と「全体のネジを少しずつ締める」ということだけ気をつければ、フィルム全体が均等な力で押さえられた綺麗なバットに仕上げることができます。
余分なフィルムをカット
はみ出したフィルムは不要なのでカットしておきましょう。
間違っても内側のフィルムをカットしないようにね。
FEPフィルムは比較的柔らかいので切り離すのも楽ですね。
これにてFEPフィルムの交換作業は完了です。
ちゃんと張れてるか気になる方は、仮でレジンを入れてみて漏れがないかの確認をしてみるのもいいでしょう。ちなみに私は本番でそのまま使いました。
まとめ
光造形機の種類によってFEPフィルムの交換方法は細かく違ってきますが、基本的には今回紹介したやり方とほぼ同じものが多いです。
最近は剥離性能の高い高性能フィルムも多く出回っているので、これを気にFEPフィルムの交換をしてみてはいかがでしょうか。
それでは。
記事に関連するキーワード