こんにちは。柚P(@yzphouse)です。
ジオラマのベースやプラモデルを飾るための展示台には、作品名などが記載された「作品プレート」が取り付けられているのをよく見ますよね。
作品プレートをつけることによって、ベース自体ののっぺり感を無くしたり、作品全体の高級感を高められたりもします。
この記事では、そんな「作品プレートの作り方」をいくつか紹介していこうと思います。
目次
作品プレートの作り方とは
今回紹介する作り方は3種類です。
- 塩ビプレート+水転写デカール(レーザープリント使用)
- 100均アイテム+透明フィルム(インクジェットプリント使用)
- 塩ビプレート+カッティングフィルム(カッティングマシン使用)
「本物の金属プレートを用意してレーザー刻印する」というのは個人レベルでの製作はかなり難しいと思いますので、今回製作する作品プレートの素材は「アルミっぽい塩ビプレート」や「100均で仕入れた適当なアイテム」を使っていきます。
【塩ビプレート+水転写デカール】で製作する
まず始めはデータ作りからです。
データはドロー系ソフトを使って製作します。
私のはAdobeのIllustratorです。ネットで探せば無料のソフトも沢山あるので自分の使いやすいドロー系ソフトを探してみてください。
そして、作品プレートを作るにあたって「作品プレートで相手に何を伝えたいのか」を考えておく必要があります。
基本的なところを挙げれば
- 作品名
- 使ったプラモデル(メーカーなど)
- 製作者
とかですね。
私の場合は、使用したプラモデルのメーカー名、スケール、作品名、その作品に関連したなにか(バイクならライダー名とか)、自分の名前、なんかを入れたりしてます。
高級感を出したいなら「明朝体」、メカ物なんかのカッコよさ重視なら「ゴシック体」を選んでみたりして、フォントも上手く使い分けたりして作ってみましょう。
個人的に多用してるカッコいい作品プレートをデザインするポイントとしては『無駄に英語を使う』『作品名と製作者の間に横棒を入れて区切る』です。これは私が作品プレートを作る時に多用してるテンプレートみたいなもんなんですが・・・。
データが完成したら、水転写デカールに印刷してみます。
ここで使用したのは、ハイキューパーツで販売されている「クリアデカールTH」です。レーザープリンタ専用のものなので購入する際は注意してください。
私はまだ使ったことはありませんが、同じくハイキューパーツから「家庭用インクジェットプリンターデカール用紙」というのも販売されてたりします。
インクジェットプリンターしか持ってない場合はこっちを使ってみてもいいかもですね。
デカールを貼り付ける素材はコチラ。
東急ハンズで購入した、金属っぽいヘアラインの入った「塩ビ板」です。
塩ビ素材なのでカッターやハサミなどで簡単に加工出来ます。
そしたらデカールを貼り付けていきましょう。
水転写デカールがしっかり貼れたら、スケールとナイフを使用してカットしていきます。
こんな感じに仕上がりました。
なんだかデカールがシルバリングしてて少し汚いですね、もう少し綺麗に貼りたかった。
原因は塩ビ板自体にあった「ヘアライン加工の凹凸」でしょう。事前にクリアーを塗装して凹凸を埋めて光沢面にしてから作業すればシルバリングは回避できたかも。
それから、もう2点気になるところがあって「デカールの印刷が剥がれないか心配」と「表面の光沢&シルバーの反射で肝心の文字が見えにくい」という点。
なので、上から印刷保護を目的とした「つや消しトップコート」を塗装してみました。
使ったのはクレオスの「スーパークリアーUVカット」です。
つや消しトップコートを塗装したら、かなり文字が見やすくなりました。光沢感が無くなったぶん高級感は少し薄れたけど。
最後は裏面に両面テープを貼り付け、展示台に貼り付ければ完成となります。
【100均アイテム+透明フィルム】で製作する
つづいて、格安で作品プレートを製作する方法です。
まずは先ほどと同じようにデータ作りからです。
このように作品の世界観に合った「作品プレート」を作っても面白いですね。※少女終末旅行の作品内で使われている文字のフォントで製作
ここではインクジェットプリンタでも使用できる、エレコムの「高光沢 透明タイプ ラベルシール」を使用しました。
インクジェット用の透明フィルムくらいなら、探せば100円ショップに売ってたりするかもですね。
印刷できました。そしたら次に、このシールを貼り付けるベースを製作します。
用意するのは「透明プラバン」と「アルミテープ」です。どちらも100円ショップのダイソーで購入してきました。
この2つを組み合わせて、「似非アルミ板」を作ります。アルミテープを貼り付ける時は、透明プラバンとの間に空気が入らないように丁寧に貼り付けましょう。
そこに先程印刷したラベルシールを貼り付けます。ここもプラバンとラベルシールの間に空気が入らないように。
後はアウトラインを綺麗にカットしたら完成です。
裏面に両面テープを貼って
作品のベースに貼り付ければ完成です。
【塩ビプレート+カッティングフィルム】で製作する
最後はオマケみたいなもんですが「カッティングマシン」を使用した製作方法も紹介してみます。
ベースは、先程と同じく東急ハンズで購入した「塩ビ板」を使用します。
四隅にメッキが施されている金具を取り付けてアクセントを加えても面白いですね。使用したのは革細工などで使用されているボタンの部品です。
そしてカッティングマシンでカッティングシートを自動で切ってもらいます。
ちなみに私が所有しているのは「シルエットカメオ2」という機種です。その他にもローランドの「ステカ」とかブラザーの「スキャンカット」とかの家庭用機種があったりしますね。
カッティングマシンで切り出したら、カッティングシートを貼り付けます。これで完成です。
カッテイングシートで作品プレートを作るメリット・デメリットは
■メリット
シールなので文字がくっきりしてて綺麗
ミスしたとき剥がしやすいのでやり直しがしやすい
■デメリット
カッティングマシンが高い
機種によっては小さい文字をカットするのが難しい
個人的には、輪郭もくっきり出てカッティングシートの厚み分文字も浮き上がっている用に見えるので、私は結構好きなんですけどね。
まとめ
パソコンでデーターさえ作ってしまえば、誰でも簡単に「作品プレート」を自作できるという記事でした。
最近ではパソコンだけでなく、スマートフォンもプリンターと接続して印刷ができる時代です。頑張ればスマートフォンだけで「作品プレート」のデータ製作から印刷までの工程ができると思います。
ていうか、この記事を見れているということは、パソコンかスマートフォンはそれなりのレベルで扱えている方だと思います。
「パソコン・プリンタを持ってない」という方には少し難しい内容にはなってしまいましたが、是非この記事を参考に自作作品プレートの製作にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
それでは。