水転写デカールで失敗してしまった時の対処法とは!?原因と対策を理解し脱デカール初心者!

モデラー

  • 柚P

 

こんにちは、柚Pです。

扱いの難しさからたびたびモデラーを悩ませている「水転写デカール」、未だに苦手意識を持っているというモデラーも多いのではないでしょうか?

今回は、そんな水転写デカールで起こりがちな失敗の事例と、そのリカバリー方法についていくつか紹介していきたいと思います。

デカールから白い模様が浮き出てきた(シルバリング)

デカールを貼り付けて水分が乾燥した後に「白い模様」が浮かび上がってくる事がたまにあります。

この現象は「シルバリング」と呼ばれています。

シルバリングとは、パーツとデカールの間に空気が入り込むことによって、透明部分が白く濁ったように見えてしまう現象です。

主な原因としては

  • パーツの表面が荒い(つや消し状態に近い)
  • デカールの糊不足
  • デカール軟化剤の塗布不足

などが挙げられます。

対策方法1 下地を光沢で仕上げておく

一番手軽な対策方法としては、デカールを貼り付けるパーツ表面を光沢で仕上げておくということです。

元々のパーツ表面がつや消しだった場合は、上から光沢クリアーを吹き付けることで、デカールを貼り付ける下地を平滑に整えることができます。

この上からデカールを貼り付けてみましょう。

光沢面に貼り付けることで、パーツとデカールの密着性が上がり、シルバリングが起こりにくくなります。

対策方法2 マークセッターを活用する

▲マークセッターとは、デカールを軟化させる成分と定着を強める糊の成分が含まれている液剤です。

シルバリングを起こしているデカールの上から、クレオスのマークセッターを塗布します。

シルバリングを起こして白くなっている箇所(空気の層)を、デザインナイフの先端で突いて、マークセッターの液を深くまで浸透しやすくしてやります。

マークセッターが染み込むまで1分ほど放置したのち、綿棒を使って余計な水分を綺麗に拭き取ってやりましょう。

これでシルバリングが無くなりました。

注意
マークセッターやマークソフターは、水性アクリル塗料の塗膜を溶かす恐れがあるので注意しましょう。

対策方法3 マークフィット(スーパーハード)を活用する

タミヤのマークフィット(スーパーハード)を使用することで、シルバリングを解決することもできます。


▲左側のみマークフィット塗布

やり方はとてもシンプル。

シルバリングしている箇所にマークフィットを塗り数分放置したのち、綿棒で余計な水分を拭き取るだけです。デカール表面にナイフで穴を開ける必要もありません。

注意
この方法は、非常に強い溶剤を使ってデカールを軟化させるため、失敗してしまうリスクも含んでいるため慎重に作業しましょう。

デカール糊の拭き取り残しによる「シミ」問題

デカール台紙や、マークセッターの中には「糊」の成分が含まれています。

糊の成分があるおかげで、パーツとデカールの定着を強める効果が見込めたり、シルバリングの予防もできたりします。

しかし、時にはパーツに悪影響を与えることもあります。

ノリ成分を綺麗に拭き取らず、そのまま乾燥させてしまうと「シミ」が残ってしまいます。

このシミは水やマークソフターで再溶解させることが難しいため、あとから拭き取ることも困難です。さらに、シミに気づかずトップコートを塗装してしまったら完全な修復は不可能になります。

ですので、ノリ成分が含まれる液剤を使った際は、余分な水分や液剤を丁寧に拭き取ることを心がけるようにしましょう。

ちなみに、タミヤのマークフィット(スーパーハード)を使えばシミを拭き取ることはできました。

古いデカールがバラバラに砕ける問題

昔に生産されてデッドストックになっていたようなプラモデルを購入すると、高確率で水転写デカールが死んでいます。

このように、ぱっとみでは使えそうだったデカールも、水に漬けて台紙から剥離させるとバラバラに砕け散っていきます。

このような古いデカールには「リキッドデカールフィルム」を使って修復しましょう。

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デカールを水に浸す前に、デカール表面に液剤を塗布することで薄い塗膜を成形し、バラけるのを防いでくれる便利なアイテムです。

トップコートでデカールが縮れる問題

デカール表面の縮れは、強めのラッカー溶剤を塗布したときに起こりがちです。特に箔押しされたデカールで起こりやすいですね。

対策としては

  • トップコートには水性塗料を使用する
  • 1度に厚吹きせず、薄い塗膜を何度も重ねる
  • 揮発の早い溶剤を使用する
  • 溶剤分を飛ばした塗料を吹き付ける「砂拭き」を活用する

などが挙げられます。

一度縮れてしまったデカールは修復不可能なので、このようなトラブルが起こらないよう作業することが大切です。

デカール内部が膨れる問題

デカール内部が膨れてしまうこの現象は、デカールとパーツの間に水分が残ったまま温度の高い「塗装乾燥ブース」に入れてしまうことで起こってしまうトラブルです。

完全に乾燥させていないデカールを高温の乾燥ブースに移してしまうと、内部に残っている水分や空気が一気に蒸発して体積が増えます。

その結果、デカールとパーツの間で気泡のように膨らむ現象が起こってしまいます。

対策としては

  • そもそも乾燥機を使わない
  • デカール貼付け後は半日程度自然乾燥させた上で乾燥機を使う

などが挙げられます。

まとめ

デカール貼り付け作業というのは、プラモデルの最終仕上げに違い工程です。

ここで取り返しのつかない失敗を起こしてしまうと今までの作業が水の泡になります。

しかし、どんなトラブルがどういう原因で起こるのかを事前に知っておくことで、失敗のリスクをぐっと下げることができます。

この記事を参考に脱水転写デカール初心者を目指してみてくださいね!

それでは

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