こんにちは。柚P(@yzphouse)です。
プラモデルを綺麗に塗装するのに使われている「コンプレッサー」ですが、皆様はどんなものをお使いでしょうか?
今回は、初めてコンプレッサーを導入したいという方や、今のコンプレッサーでは性能に不満があるという方にむけて、私が個人的に良いと思ったコンプレッサーを紹介していこうと思います。
目次
個人的にオススメのコンプレッサーを選ぶ基準は?
正直、「クレオスのリニアコンプレッサーL5買っておけば間違えないよ」なんてのは聞き飽きました。良い機種なのには間違いないのですが、L5ももう数年前の型落ちコンプレッサーですからね。
この記事でオススメしていく機種は、それ以外のメーカーでもっとリーズナブルで手の出しやすい価格帯のコンプレッサーなんかを中心にピックアップしてみました。
初心者におすすめコスパ最強「高儀 ミニホビーコンプレッサー」
高儀といえば、グラインダーやインパクトドライバーといったDIYで活躍する電動工具を販売しているメーカーですね。
どの商品も、最低限の性能を保証していて、尚且つ値段が安いのが特徴でもあります。
そんな「高儀」のミニホビーコンプレッサーの紹介です。
コスパ最強と書いてある通り、この商品には、「コンプレッサー」「エアブラシ」「ホース」「レギュレーター」が全てセットになっていて、Amazonにて¥6000という破格の値段で買えちゃいます。
コンプレッサーの性能はコチラ。
空気吐出量:約10.5L/min
動作音量 50db
自動OFFスイッチ付き
サイズ W110xD55xT120min
動作音が50dbと気持ち大きめですが、最大圧力、空気吐出量は、どちらも模型用としては十分な数値を出しています。
それと、この価格帯で「圧力スイッチ」が付いていることもオススメできるポイントの一つです。
エアブラシを使用していない(空気を出していない)状態だと、コンプレッサー内の圧力スイッチが作動して自動でスイッチを切ってくれます。
先程、「動作音が大きい」と書きましたが、作業中にだけコンプレッサーが作動するので、大きな動作音もそこまで気にならないでしょう。
実際の動作音については、YouTubeで参考動画を撮ってくれている方が複数いらっしゃるので、そちらを見てみるのもいいですね。
気になるところがあるとすれば、水抜きをする「レギュレーター」が無いというところでしょうか。
塗装中に水を吹いてしまったりが多い場合は、別途レギュレーターを購入する必要がありますね。
付属しているエアブラシも、0.3mmノズルのダブルアクション式の本格的なものなので安心です。ただし、パーツ精度が少し悪く品質が低いので、お金に余裕があるなら別のものを用意したほうがいいかもしれません。
ですが、私もむかしはこのエアブラシをずっと愛用していました。使えないわけではないです。基本的な動作を覚えたりするぶんには十分使えるスペックです。
外部バッテリーでベランダ塗装「エアテックス スピカ」
模型を始め、エアブラシイラストや、ネイル塗装をターゲットにエアブラシ&コンプレッサーを販売している会社、エアテックスの「スピカ」というコンプレッサーです。
値段は本体だけでAmazonにて¥13000ほどです。バッテリーが付いているぶん少し高いのでしょうか。
付属のACアダプタを電源として使用するか、バッテリーを接続して使用する2種類の運用方法が選べます。
部屋で普段使いする時はACアダプタで。外出時、出張先などでエアブラシを使いたい時はバッテリーで。という特殊な環境にも対応することができますね。
コンプレッサーの性能はコチラ。
空気吐出量:約11.5L/min
動作音量 40db
定格時間 30分
サイズ W115xD116xT60
こちらも模型用としては十分な性能です。
動作音は40dbと小さめです。問題なく夜間使用ができる音量ですね。
ただしこの「スピカ」には圧力スイッチは付いていないので、コンプレッサーが稼働している状態でずっと作業する必要があります。
それから、コチラも水抜き用のレギュレーターが付属していません。水を吹く場合は別途購入して対応しましょう。
圧倒的静音性「エアテックス Air-K」
エアテックス社から「Air-K」というコンプレッサーです。Amazonにて¥17000程度です。
本来は、エアテックス社の「minimo-DC」というコンプレッサーを紹介したかったのですが、こちらのモデルが現在は生産終了になったみたいなので、代替え機の「Air-K」の紹介になりました。
現在販売されているコンプレッサーの殆どが、1気筒シリンダーで空気を送り込んでいるのに対して、「Air-K」はなんと4気筒ものシリンダーを搭載しています。バイクみたいですね。
今までのコンプレッサーで問題になっていた空気を送りだと時に出る「脈動」が非常に出にくい仕組みになっているというわけです。
音量も「45db以下」と記載されていますが、実際の音量は非常に小さく、エアブラシから出るエアーの音の方が大きいと感じるレベルだと思います。
マンションやアパートの隣人だけでなく、一緒に暮らしている家族にも迷惑をかけずにコンプレッサーを使用することが出来ます。
空気吐出量:4ℓ/min
動作音量 45dB以下
定格時間 30分
自動OFFスイッチ有り
サイズ W130×D90×H50
最大空気圧力は0.1Mpa、空気吐出量が4ℓと控えめなので、カーモデルのような大きな面積を一気に塗装するという使い方は苦手かもしれません。
しかし実際のところ、空気圧は0.7Mpaあればガンプラくらいの塗装は全然できてしまいます。
模型で使用する最低限の能力を確保しつつ、動作音と空気の脈動を少なくした洗礼されたモデルと言えるでしょう。
おしゃれにキメたいタミヤ製「スプレーワークパワーコンプレッサー」
大手模型メーカータミヤが販売している本格派コンプレッサー「スプレーワークパワーコンプレッサー」。定価は38000円と少しお高めです。
タミヤ製ということもあり、デザインも優秀で各パーツの高級感も十分にあります。
空気吐出量:9/12L/min(50/60Hz、0.2MPa)
動作音量 48dB
エアブラシハンガースイッチ有り
サイズ W24×D14.5×H20
性能もプラモデル用途では十分すぎるくらいのスペックがあります。
ON・OFFのスイッチを兼ねたエアブラシハンガーも付属しており、エアブラシでの作業中だけコンプレッサーが動作するという優れた機能も付いています。
唯一気になる点があるとすれば「適正圧力を保つための圧力開放バルブ」でしょうか。コンプレッサーの動作音はそんなに大きくはないのですが、動作中に圧力開放バルブから空気が出続けるのその音が気になるって方は多いかも。
コンプレッサー本体の動作音については、専用の防振マットを用意しておくとかなり抑えることができるみたいです。
この防振マット、タミヤのコンプレッサーに限らす効果はありそうなので動作音が気になるという方は一緒に買っておくといいかもですね。
耐久性の鬼「クレオス Mr.リニアコンプレッサーL7」
模型メーカークレオスが販売するロングセラーモデルMr.リニアコンプレッサーの「L7」です。20年使っても壊れない超堅牢なコンプレッサーとしても有名ですね。
Mr.リニアコンプレッサーにはいくつか種類があり、エントリーモデルのL5、中級者モデルのL7、上級者モデルのL10、お手軽なプチコン、などがあります。
ここでオススメするのは中級者モデルのL7という機種です。
空気吐出量:7.0リットル/min.0.05MPa
動作音量 55dB
自動OFFスイッチ無し
サイズ W14.2×D17×H18.5
同シリーズのL5の最大圧力0.12Mpaにくらべ、最大圧力が少しだけ上がった0.15Mpaという性能があります。それに比例して空気吐出量も若干上がっています。
下位モデルのL5と比べたら微妙な差しかありませんが、この差が結構大きいです。
ガンプラやキャラクターモデルといった比較的小さなパーツを塗装するときの違いは殆ど無いですが、1/24スケールのカーモデルや、1/35スケールのミリタリーモデルといった大きなパーツを塗装するときに違いを大きく感じることが出来ます。
0.5mm径のエアブラシをL5で使おうとしても若干のパワー不足感がありますが、L7を使えばストレスなく0.5mm径のエアブラシを扱うことが出来ます。
もちろん、ガンプラオンリーのモデラーさんがL7を買ってもオーバースペックにもなりうるので、そういう場合はL5を選んでも大丈夫です。自分のスタイルに合ったものを選んでください。
最強パワーと高コスパ「ツールズアイランド オイルレスコンプレッサー3Lタンク付き」
模型用コンプレッサーとしてAmazonで評価の高いので有名なツールズアイランドの「オイルレスコンプレッサー3Lタンク付き」です。
ただ、輸入販売している業者なのか、自社製造なのかは不明でした。
このコンプレッサーには、上部にはピストン式のコンプレッサーが付いており、下部には3Lのエアータンクが付いています。
エアータンクには空気の入れ過ぎの防止として安全弁「セーフティバルブ」が付いており、エアー圧力の調整も出来る「レギュレーター」、使用していない時には自動で電源がオフになる「圧力スイッチ」、という欲しいものがすべて付いたセットになっています。
値段はAmazonにて¥10000ほどです。付属品と性能を考えたら破格ですね。
コンプレッサーの性能はコチラ。
空気吐出量:20~23ℓ/min
動作音量 47dB
定格時間 20分以内
自動OFFスイッチ有り
サイズ W120×D310×H310
動作音が47dbと大きめです。ピストン式のコンプレッサーなので音以外にも振動も大きいので、静かなコンプレッサーをお探しの方にはあまりお薦めはできません。
空気吐出量、最大圧力に関しては、オーバースペックといっていいほどの高い性能ですね。
このレベルの空気吐出量があれば、コンプレッサーを使用した「エアーダスター」のような使い方も出来ますね。
プラモデルのパーツに付いているホコリを強力なエアーで飛ばしてから塗装作業に入る、なんて使い方もできます。
シリコンを使った複製作業をする方にも、シリコンを流した後の気泡抜き作業にも使えます。
このように、高性能なコンプレッサーを持っておけば、エアーを使用したパソコンの掃除、シリコンを使った複製作業、その他塗装以外の色々なところで便利に使うことが出来ます。
エアブラシを持っていないという方には、ハンドピースが付属したセットの商品もあるようです。
値段は¥2000ほどしか変わらないので、ハンドピースをまだ持っていない方は、コチラのセットのほうが断然お買い得です。