ウレタン系透明レジンを攻略せよ!種類と性能を比較してみた。

こんにちは。柚P(@yzphouse)です。

ついこの間、クリアパーツを大量に使ったガレージキットを製作したんですけど、そのとき色んな透明レジンを大量に使ったので、ついでに比較検証してみました。

比較するレジンは4種類で

  • 日新レジン ホビーキャストNX 透明
  • 造形村 EX-CAST 透明
  • 平泉洋行 HEI-CAST(ハイキャスト)透明
  • RCベルグ 透明レジン

です。

そもそもポリウレタン系の透明レジンとは?

まず、この記事で扱う透明レジンについて簡単に説明しときます。

透明レジンにも色々あって、

  • エポキシ系透明レジン
  • UV硬化透明レジン
  • ポリウレタン系透明レジン

なんかがあります。この記事で紹介するのはポリウレタン系の透明レジンです。

ポリウレタン系の透明レジンというのは、主剤と硬化剤の2液を混ぜて硬化するタイプの透明な樹脂で、主にシリコーン型に流し込んで使用したりします。使い方としてはエポキシ系透明レジンとすこし似てますね。

ちなみに、ポリウレタン系とエポキシ系の透明レジンの大きく違うところは「硬化時間」です。

エポキシ系は12~24時間でゆっくり硬化するのに対し、ウレタン系は90~180秒で硬化します。爆速です。Amazonのレビューでも「硬化が早すぎて使い物にならない」とか言ってる阿呆がいますが、商品の特性を理解できていないだけです。それは仕様です。

ポリウレタン系の透明レジンは硬化が早いので、イベントで販売するようなガレージキットの「量産作業」なんかに向いてるとも言えます。

ただし、ポリウレタン系の透明レジンは、エポキシ系のレジンに比べて扱いが非常に難しいので、ワンオフのパーツを少数生産する場合は「エポキシ系の透明レジン」を使うことをオススメします。日新レジンのクリスタルレジンなんかがエポキシ系レジンですね。扱いやすく失敗もしにくい。

日新レジン クリスタルレジン 300gセット

日新レジン クリスタルレジン 300gセット

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この違いを理解したうえで、続きの記事をお読みください。自分の探していた情報じゃないなと思ったらブラウザバック。

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日新レジン ホビーキャストNX 透明

ホビーキャストNX 透明

ホビーキャストNX 透明

2,530円(02/14 02:10時点)
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  • 内容量 A液250g B液250g 合計500g
  • 作業時間:100秒 硬化時間:40分~
  • 値段 2500円くらい

はじめは日新レジンのホビーキャストNXです。

東急ハンズとかでも取り扱ってる、かなりポピュラーなポリウレタン系の透明レジンですね。

値段の割には入っているレジンの量が少ないですが、使いやすそうなレジンのかき混ぜ棒が付属していたり、スクリューキャップタイプのボトルなので取り扱いや保管に便利だったりしてます。

使い心地ですが、若干ですが粘度が高いという印象を受けました。なので、シリコン型のゲートはいつもより太めに作っておくと安心でしょう。

そして、こちらのホビーキャストNXは、常圧複製での成績がかなり優秀なのでも有名でして。うまいことすれば外部から加圧・真空脱泡装置で力を加えなくてもある程度のクオリティの複製が出来るらしいです。

ちなみに「うまいことすれば」というのは、

  • レジンを流すシリコン型をドライヤーなどで加熱して水気を取り除いておく
  • 型の熱でレジンの硬化促進をさせレジン自体の発泡を防ぐ
  • 大前提として気泡の入りにくいシリコン型である必要がある
  • 2液を混ぜるときに気泡を噛ませないようにする

というのです。透明レジンを使う上では当たり前の事ばかりですが・・・。ちなみにこの内容は、ホビーキャストNXに付属している取扱説明書にも書いてあります。

優秀なレジンとはいえ、かなりシビアな調整が必要になってきますので、自信の環境で何度かテストしてみて最適なやり方を見つけてみてください。

造形村 EX-CAST 透明

  • 内容量 A液100g B液100g 合計200g
  • 値段 1450円
  • 作業時間:120秒 硬化時間:40分~
  • 内容量 A液250g B液250g 合計500g
  • 値段 1950円
  • 作業時間:120秒 硬化時間:40分~
  • 内容量 A液500g B液500g 合計1000g
  • 値段 2900円
  • 作業時間:120秒 硬化時間:40分~
  • 内容量 A液1000g B液1000g 合計2000g
  • 値段 4400円くらい
  • 作業時間:120秒 硬化時間:40分~

次に、ボークス各店で取り扱っている「造形村 EX-CAST 透明」です。内容量の違うものが4種類あり、量が多くなればなるほどコスパが高くなります。

このレジンは非常に流動性が高く非常にサラサラです。真空ポンプを使った真空注型での相性も非常によく、気泡も目立たず非常に綺麗に仕上がります

ちなみに、このレジンで常圧複製をしてうまくできたという話は聞いたことありません私は。どう頑張ってもレジン自体が発泡しちゃうらしい。

コスパ、入手性、扱いやすさ、だけでいうと今回紹介するレジンの中では1番優秀なのですが、1つだけ気になることがあります。

パーツの黄ばみです。

この写真で確認出来るか分かりませんが、量産したパーツが若干黄色がかっているんですよねこれ。

時間経過で起きる黄変ではなく、始めから黄色いので、色味の無いクリアパーツを作りたい人にはあまりオススメ出来ません。レジンの扱いやすさだけで見るとかなり優秀なので残念です。

ちなみに黄ばみ対策の裏技として、A液に青紫色のトナーを微量入れることによって黄ばみが改善されるみたいです。黄色の補色(紫)を足すことで、色をグレー(無色)近づけれるらしい。

それもそのはず、次に紹介するハイキャスもA液が若干の青紫色になっています。これで色味が無くなるように調整してあるんでしょうね。

色付けには造形村で売られている「EXトナー」のパープルとかがよさそうですね。様子を見ながらA液に少しずつ色を足してみてください。

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平泉洋行 HEI-CAST

ハイキャスト クリア 1Kgセット

ハイキャスト クリア 1Kgセット

4,060円(02/14 02:10時点)
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  • 内容量 A液500g B液500g 合計1000g
  • 作業時間:90秒 硬化時間:40分~
  • 値段 2200円くらい

私も愛用している平泉洋行のハイキャストです。Amazonは値段が高いので、私はいつも里見デザインで買ってます。

入ってる量のわりには値段も安く、硬化後の色味も無色透明なので、どんなキットのパーツの量産にも使えます。

ただホビーキャストNXよりも水分に反応して発泡やすいし、造形村EX-CASTより気泡抜けもよくありません。なので、加圧脱泡や真空注型ができる環境がないと、うまく扱えないかもしれません。

私がこのレジンを使う時は、

  • 型の表面を35℃~45℃まで加熱させておく。超重要。(熱すぎると硬化が早すぎるし、冷たいと硬化が始まらずに気泡が発生しやすくなる)
  • 20秒の間で素早くレジン2液を混ぜて型にレジンを流す→30秒かけて真空にする→真空になったらゆっくり常圧にもどす。(レジンを混ぜてから1分以内にすべての作業を完結させる)

で、ほぼ100%気泡の無いパーツが作れました。といっても人によって環境は様々だと思うので、色々とテストしてみてください。

あともう1つハイキャストの好きなところがあって「ベロ」が付属しているところですね。

レジンを買うときに、注ぎ口になる「ベロ」って別で買わないといけないところが多いので、これが付属してくれているのは意外と嬉しいポイント。

RCベルグ 透明レジン

  • 内容量 A液1000g B液1000g 合計2000g
  • 作業時間:90秒 硬化時間:30分~
  • 値段 7560円

え?RCベルグって透明レジン売ってたの?って方多いと思いますが、実は売っていました。だって、自社でクリアパーツ作るとき透明レジン持ってないと作れないし。

なぜ、自社の通販サイトで透明レジンが売られていないのか聞いてみたところ、

「収縮率や黄変を少なくするため、市販のものに比べ流動性が低かったり、湿気をおびやすい素材になっていて、真空環境がないと扱いがかなり難しいから。」ということらしい。ようは素人が扱えるようなレジンじゃないから通販ページには乗せてないよって事

ただ、RCベルグの透明レジンが欲しい!それじゃなきゃやだ!という方にのみ、メールにて販売を受け付けているのだとか。

このレジンを使ってみた感想ですが、前情報でも聞いてたとおり、取り扱いが非常に面倒くさい!!笑

2kgのものを3セット(計6kg)使ってみましたが、私が使う用途だと普通に売られているレジンで十分だと感じましたね・・・ごめんなさいRCベルグさん。

まず、常温ではA液・B液の粘度がかなり高いので、使用前に40℃程度のお湯とかでレジン缶ごと温めておく必要がありました。私がRCベルグの透明レジンを使ってたのが冬の超寒い時期ということもあったので。夏は温めなくても使えるかも?

ついでにシリコン型も温めておきます。これはどの透明レジンでも一緒ですね。

温めたレジンをカップに取り出して、2液をしっかり混ぜ合わせて型に流し込みます。60秒ほどしっかりと真空にして沸騰させ脱泡します。そのあとゆっくりリークさせ常圧に戻します。

30分後にはしっかりとクリアレジンが硬化しているので取り出します。これで完了です。

使用前にA・B液を温めて粘度を落としておくというのが少し特殊でしたね、この一手間が非常に面倒くさい。レジンを入れておける保温庫とかあればいいんでしょうけど。

そしてもう1つ、この透明レジンはシリコン型に与えるダメージもすごかったです。

普通のレジンなら50回くらいは使える高級シリコーンゴムでも、15~20回で食いつきが始まってきます。うまくやって30ショット作れるかどうかって感じでしたね。

値段も高く、扱いが難しく、シリコン型へのダメージも大きいですが、黄変しにくいレジンということなので、長期的に見るととても性能の良い透明レジンなのかもしれません。

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まとめ

ひとまずこれで終わりです。私が使ったことのある透明レジンはこのくらい。

これ以外にもオススメの透明レジンなんかあれば是非教えてください!使ってみたいので。

それでは。