こんにちは。柚P(@yzphouse)です。
この記事では「車のプラモデルの作り方とは?ボディの『研ぎ出し』の方法を徹底解説してみた。」で塗装したパーツの最終仕上げをしていく記事です。
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車のプラモデルを製作してみた!ハセガワ『ワーゲンバス タイプ2』の製作記事【まとめ】
目次
水転写デカールを貼り付ける
塗装したパーツに水転写デカールを貼り付けていきましょう。
水転写デカールの取扱いは「もう失敗しない!ガンプラ初心者でも出来る「水転写デカール」の上手な貼り方とは」の記事を参考にしてみてください。
このキットでは「運転席のスピードメーター」、「ナンバープレート」、「ハンドルのホーン」なんかのパーツにデカールを貼りつけました。
付属デカールを使わずに仕上げる
ワーゲンバスのエンブレムやメッキモールもデカールで再現するように指示されていますが、それでは質感がイマイチなので、あえて付属デカールを使わずに、市販の「フィニッシュシート」を使ってパーツの質感を高めて仕上げていく方法の紹介です。
エンブレムの仕上げ
車の正面にある「VW(Volkswagen)」のマークですが、説明書には「付属のデカールを貼り付けて仕上げろ」と書いてあります。
しかし、付属のデカールを確認してみるもイマイチ質感が悪い。ただのグレーで印刷されたデカールです。
実車のエンブレムはメッキパーツで作られているっぽいので、それに近い質感で仕上げてみましょう。
ここで使うのはハセガワの「ミラーフィニッシュ」というアイテム。極薄で柔軟性のある粘着フィルムですね。
対象物に貼り付けるだけで、手軽にメッキ感のあるパーツに仕上げることが出来ます。
今回は、それと一緒にハセガワの「フィニッシュ軟化剤」も使っていきます。フィニッシュシートを軟化させて、複雑なモールドにも密着させやすくできるというアイテム。
フィニッシュシートを貼り付ける前に、軟化剤をパーツに直接塗っておきます。
エンブレムの凹部分にもシッカリと塗り込んでいきます。
その上から大きめにカットしたミラーフィニッシュを乗せます。
軟化剤が塗ってあり、このままではシールがしっかり定着しませんので、綿棒を転がしながらミラーフィニッシュとパーツの間にある余分な軟化剤を取り除いていきます。
ある程度密着させたら、フィニッシュ軟化剤が完全に乾くまで数日乾燥させます。
フィニッシュ軟化剤完全に乾いて、ミラーフィニッシュとパーツが完全に定着していたら、はみ出した余分をナイフでカットして取り除けば貼り付け完了です。
このようにミラーフィニッシュを使えば、塗装では再現しにくいメッキ感でパーツを仕上げることができます。
バンパーのメッキパーツ
ミラーフィニッシュは、フィニッシュ軟化剤を使わなくてもある程度の柔軟性のあるフィルムなので、丁寧に伸ばして貼ればこれくらいの曲面なら普通に貼り付けることも出来ます。
大きめにカットしたミラーフィニッシュを指で伸ばしながらパーツに密着させます。
パーツにしっかり貼り付けたらアウトラインをナイフでカットして、余分をピンセットで取り除けば作業完了です。
バンパーのメッキ部分の仕上げができました。
内装にフェルトを使って布地の表現
内装の床部分には、薄手のフェルトを貼り付けてやって「布感」を再現してやりましょう。
写真のはダイソーで買ってきた「粘着シールフェルト」ですね、いろんな色がありますが、今回はグレーを使います。
薄手と言っても、厚みが1mmくらいあるのでフェルトを使うのは床とかの貼っても厚みが目立たないような部分だけにします。
ボディのメッキモールの再現
ワーゲンバスのボディの側面には「メッキモール」が貼り付けてあります。それを「カッティングシート」を使って再現していきましょう。
先程のエンブレム同様に、メッキモールを再現するためのデカールも付属しているのですが、デカールの写真を見たら分かる通り「赤色のメッキモール」になってます。このデカール、「赤色のボディ用のメッキモール」なんですよね。
製作しているワーゲンバスのボディカラーは「青色」に変更してしまっているので「青色用のメッキモール」を自作する必要があります。
という事ですので、付属のデカールをスキャナでパソコンに取り込み、そのデータを元に「カッティングプロッタ用のデータ製作」→「切り出し」にてシールを作ってみました。
切り出したカッティングシートの厚みは0.1mmくらいあるので、メッキモールのモールドとしても映えそうです。
カットしたカッティングシートをボディに貼り付けます。
このままではメッキモールに色がないので、モールの隙間にエナメル塗料で作った青色を流し込んで塗装していきます。
ボディ色より少し濃い目の青色を塗りました。塗料がはみ出てますが気にしない。
エナメル塗料が乾いたら、溶剤を染み込ませた綿棒ではみ出た塗料を拭き取ります。
モール内に綺麗に色が塗れたらメッキモールの再現は完了です。
クリアーパーツの処理
パーツをコンパウンドで磨く
窓にはめ込むクリアーパーツの処理についてです。
そのままでも使えますが、コンパウンドで1度磨いてやることで小傷が消え透明度が増し綺麗に仕上げることが出来ます。
写真で使ってるのは、研ぎ出しの工程でも使用した「ハセガワ セラミックコンパウンド」ですね。
クリアーパーツの接着
手軽な方法ですが、小さいクリアーパーツの接着には「水性アクリル光沢クリアー」の塗料が使えたりします。パーツの接着面に塗布したり、パーツの隙間に流し込んだりして使います。
塗料がはみ出た場合は、水を含ませた綿棒で拭き取って綺麗にしてあげましょう。
ただし、水性塗料を接着剤として使うのには
- 接着強度があまり無く、接着面積が大きいパーツにしか使えない
- 塗料が乾くのに時間がかかるので、パーツの保持が難しい
というデメリットもあります。お財布に余裕がある方は専用の接着剤を買ったほうがいい場合もありますね。
クリアパーツの接着に適した専用の接着剤もありますので、こういうのを使ってもいいですね。
「模型用接着剤ハイグレード」も、接着剤のはみ出た部分は水を含ませた綿棒で拭き取ることができます。水性塗料の上位互換のような性能ですね。
ワーゲンバス タイプ2完成
これにてワーゲンバスタイプ2の作業は終わりです。最後までご覧いただきありがとうございました。
それでは。