こんにちは。柚P(@yzphouse)です。
この記事では、ハセガワ製のプラモデル「1/24 フォルクスワーゲン タイプ2 マイクロバス」の組み立てまでを紹介していきます。
それでは続きからどうぞ。
目次
キットの中身を確認する
今回製作していくのはハセガワのワーゲンバスです。おしゃれで可愛いので完成した後はインテリアの1つとしても使えそうですね。
キットを購入したらまずは、説明書とパーツの確認をしていきます。
カーモデルはガンプラとは違い、「接着剤」を使った組み立てが必須となります。
しかし、いきなり接着剤を使って組み立てはじめててしまうと、パーツの塗装がむずかしくなります。
ですので、おおまかな製作の流れとしては『説明書を読み込んで、仮組みをしてパーツの位置や形状を確認する→パーツを塗装→組み立て』という工程で進めていきましょう。
説明書を見ても分かる通り、組み立てていくパーツ全てに「色」の番号がふってありますよね。
この指定してある色に塗りながら、プラモデルを組み立てていく流れになります。
ちなみに、説明書に色番号の詳細も書いてあります。ハセガワのキットの場合はクレオスの「Mr.カラー」で指定されていますね。
キットを購入するのと一緒に、塗料も揃えておけば作業がスムーズに進められるでしょう。
説明書を見ながらキットを組み立てていく
大まかな説明書の内容とパーツの確認とができたら、早速組み立てていきましょう。
パーツを洗浄する
まずはパーツの洗浄から。
買ったばかりのプラモデルのパーツには「離型剤」という汚れが付いていることがあります。離型剤というのは、プラモデルのパーツが「金型」からスムーズに外れるように塗布されている薬品ですね。
最近のプラモデルにはあまり付いていませんが、昔のプラモデルなんかは離型剤でツルツルになってることもあるので、ここでしっかり洗浄しておきましょう。
「絶対にパーツ洗浄をやらないといけない」とは言い切れないですが、離型剤は目で確認できるようなものではないので、私はたとえ離型剤が付着して無くても一度洗剤で洗うことにしてます。
ちなみに私が愛用している洗浄用の洗剤は、スプレータイプの「激泡キッチンクリーナー」です。
ランナーに直接吹き付けることで、歯ブラシなんかで磨かなくても洗浄ができるスグレモノ。
洗剤を吹き付けて数分ほど放置して、泡が落ち着いてきたら水で綺麗に洗い流しましょう。
パーツを切り出しながら組み立てていく
洗浄の終わったパーツを乾燥させたら、パーツをニッパーで切り出しながら仮組みをしていきましょう。
ここで注意する点がいくつかありまして
- 仮組み工程で色分けが必要なパーツは接着しない
- 目立つパーティングライン、ゲート跡は、デザインナイフやヤスリで整えておく
- ドリルで穴を開ける必要のあるパーツがあるので説明書をよく見ながら製作する
です。
仮組み工程で色分けが必要なパーツは接着しない
スケールモデルは接着剤を使って組み立てをしないといけないので、一度接着しながら組み立てをしてしまうと2度とパーツが分解できなくなります。
塗り分けが必要なパーツまで接着して組み立ててしまうと、塗装が大変になりますよね?
なら、どうやってパーツの仮組みをしていくかといいますと、後からでも簡単にパーツを分解できるように「マスキングテープ」を活用してパーツを仮固定していきましょう。
マスキングテープで仮固定しながら組み立てていくことで、塗装工程のときにパーツを分解することが出来るようになります。
もちろん、「テープで接着できないような細かいパーツ」も出てきます。
そういうパーツは、仮固定はせずに小さな容器などに入れでおき、塗装の時までパーツをなくさないように保管しておきましょう。
目立つパーティングライン、ゲート跡は、デザインナイフやヤスリで整えておく
プラモデルのパーツには、金型の隙間から発生する「ゲート」や「パーティングライン」、「バリ」があったりします。
ゲート、パーティングライン、バリとは?→ガンプラ初心者なら覚えておきたい!「ガンプラ用語集」完全保存版!
本来のパーツには必要ない部分なので、デザインナイフやヤスリを使って綺麗に整えてやりましょう。
大きなバリは、デザインナイフで切り取ってやります。
切った部分は表面が荒れているので、ヤスリで表面を整えてやります。
平面には「当て木に貼り付けたヤスリ」、曲面には「スポンジヤスリ」というかんじで、パーツの形状に合わせて使い分けましょう。
ドリルで穴を開ける必要のあるパーツがあるので、説明書をよく見ながら製作する
スケールモデルを作っている中で、まれに「パーツを接続する穴が空いていないもの」があります。
例として、このパーツを見てみましょう。
これは車の床部分にあたるパーツなのですが、穴一つ無い綺麗なフラット面であることが確認できます。
しかし、説明書を確認してみると床パーツに座席パーツを2つ接続できるように書かれています。
座席パーツには凸のダボがあるのですが、その凸ダボを差し込む穴は床パーツにはありません。
これは一体どういうことなのかというと、
実は、床パーツの裏側、つまり車のフレーム側に「ユーザー側がドリルを使って穴を開ける必要がある」のです。
説明書にも「穴を開けてください」と書いてあるので、組み立てのときに注意書きを見逃してなければちゃんと見つけられるはずです。
説明書に指定されたとおりにドリルで穴を開けたら、座席パーツの接続ができるようになりました。
ゴムパーツの処理
タイヤのパーツは本物のゴムで作られています。そのままのパーツでも完成度も高いですが、さらに綺麗に仕上げるために一手間かけてやりましょう。
タイヤのパーツをよく見ると、大きなバリが出ています。
実車のタイヤにこのようなバリは無いので、ヤスリで削って綺麗にしてやりましょう。
ゴムパーツには、240番~400番程度の粗めのヤスリをつかってバリを除去していきます。
写真ではプロクソンの「ペンサンダー」をつかってます。これがあるとめっちゃ作業が楽に進められます。
ゴムパーツのバリが完全に消えたら作業完了です。
ちなみに、ヤスリをかけた面が白っぽくなりあらが目立つ場合は、タミヤのモデリングワックスを塗り込んでやると表面が落ち着いたかんじに戻せます。
仮組み終了
車体のフレーム側、内装はこんな感じ。塗り分けが必要なパーツはマスキングテープで貼り付けてあるか、接着はせず外したままになってます。
ボディ側はこんな感じ。
細かいパーツも切り離しておいて、いつでも塗装できるようにしておきます。
ボティパーツの表面処理・加工
仮組みが終わり、各パーツの組み立てる位置が理解できたら、パーツの塗装工程に入っていきます。
と、そのまえに一体成型で作られた「ボディパーツ」の表面処理を終わらせておきましょう。
ヒケの処理
カーモデルで一番の見どころと言っても過言ではない「ボディ」ですが、ここの仕上がりがイマイチだったら、いくら綺麗に塗装してもしまりません。
そして、金型から一発で整形されているパーツすべてに言えることですが、このボディパーツにも派手な「パーテイングライン」や「ヒケ」が結構あります。
ですので、塗装前にパーツの粗を綺麗に磨いて消しておきましょう。
見やすいようにヤスリで削る箇所にグレーの塗料を塗ってから、パーツの表面を軽く削ってみました。
パーツがヒケている(凹んでる)部分の塗料だけ残っていまるのが分かりますでしょうか。これが「ヒケ」ですね、完全になくなるまでボディパーツをヤスリで削り込んでいきましょう。
最終的には800番程度の細かいヤスリで表面を仕上げてやるといいでしょう。
ドアの隙間の処理
このキットの特徴でもありますが、「乗り口を開いた状態で作ることができる」という仕様がありまして、そのせいでボディ側面の扉に深い溝が切ってあったりします。
今回は扉を閉じた状態で仕上げるつもりなので、この大きな隙間はパテで埋めて綺麗にしておきましょう。
ここで使用するパテは、タミヤの「イージーサンディング」という瞬間接着剤です。切削性がとてもよく、色自体も無色透明なのでボディの成型色にもよく馴染みます。
タミヤのイージーサンディングを隙間に流し込んでいきます。この瞬間接着剤はゼリー状なので任意の箇所に盛り付けることも容易に出来ます。
瞬間接着剤を盛り付けたら、硬化促進剤を吹き付けて強制効果させてやります。
硬化促進剤とは→瞬間接着剤を使うなら絶対に持っておきたい「硬化促進剤」の種類を徹底比較!
はみ出た瞬間接着剤を削っていきます。
瞬間接着剤自体が無色透明で見えにくいので、グレーの塗料を上から塗装して見やすくしておきます。
はみ出た瞬間接着剤をヤスリで整えてやり、消えたドアのラインをスジボリし直したら作業完了です。
スジボリについては『ガンプラを改造しよう!タガネや針を使用した「スジボリ」を入れる方法を徹底解説!』の記事を参考にしてみてください。
まとめ
最後はボディ全体に下地塗料の「サーフェイサー」を塗装して、細かい傷を埋めて綺麗にしてやれば塗装前の作業はすべて完了です。
さて、次の記事では組み立てた各パーツを「塗装」してワーゲンバスを完成させましょう。

カーモデルの作り方!ハセガワの『ワーゲンバス タイプ2』の製作【塗装編】
それでは。