こんにちは。柚P(@yzphouse)です。
この記事では、タミヤ製のプラモデル「1/12 レプソル Honda RC213V’14」の内部パーツの塗装を紹介していきます。
これまでの「キット購入~仮組み」の作業はこちらの記事で紹介していますので合わせて御覧ください。
▼タミヤ レプソル Honda RC213Vのすべての製作記事はこちら

バイクのプラモデルを製作!タミヤの「レプソル Honda RC213V 」をストレート組みする
目次
仮組みしたキットを塗装しやすいように分解する
せっかく組み立てたのにもったいない感じがありますが、塗装するために今一度分解します。
ここで「はじめから仮組みなんてせず、塗装しながら組み立てたほうが良いのでは?」と思われる方いるかと思いますが、それもバイク模型を組み立てる1つの方法だとは思います。
バイク模型の製作に慣れている方のなかには、仮組みをしなくてもそのままパーツの塗装に入っちゃうという方も実際に多いです。
私の作り方では、パーツ確認のために仮組みをするという方法をとってるだけですので、ブログ内の記事でもこういった作り方で紹介しています。
塗装しやすいようにパーツに持ち手をつける
そのままパーツを手で持ちながら塗装するというのは非常に難しいので、手間ではありますが1つ1つのパーツに持ち手をつけてやりましょう。
ここで使っているのはワニ口クリップで自作した「自作塗装持ち手」ですね。
持ち手については「ガンプラ塗装で役に立つ「塗装ベース」と「持ち手」を自作してみた。」の記事を参考にしてみてください。
ワニ口クリップでは掴めないような細かいパーツには「爪楊枝」を使ったりして対応しましょう。
それでも掴めないものに関しては、「割り箸に両面テープを貼り付けたもの」にパーツを直接貼り付けて固定するという手もあります。
説明書を参考に塗装していく
ではパーツを塗装していきましょう。
どんな色で塗ればいいの?
塗装を始める前に、パーツを何色で塗ればいいのかというのを確認しておきましょう。
組み立てで使用する説明書を見てみるとそのパーツを何色で塗るのか、という記載がしてあります。蛍光ペンでラインを引いてるところですね。
基本はこの指定色でパーツを塗装していきます。
説明書以外にも、タミヤのプラモデルの場合はパッケージの側面にカラーイラストがあったりもします。
直感的に色を把握することができるので、こういうところも参考にしてみるのもいいですね。
パーツに下地となる塗料を塗る
ふつう下地塗料といえば「グレーサーフェイサー」を使うのですが、今回の場合は
- ゲートやパーティングライン以外にヤスリがけをしていないので、パーツにヤスリ傷がそこまで無い
- メタリックカラーで塗装するので、光沢で黒色の下地にしておきたい
- 塗料の食付きもそこまで重要ではない
という点から、
下地の塗料にはサーフェイサーは使わずに、クレオスの「GXカラー ウィノーブラック光沢」を使っていきます。
「GXカラー ウィノーブラック光沢」は下地塗料ではない普通のラッカー塗料ですが、プラスチック相手だと十分塗料は定着してくれますし、マスキングをしても剥がれたりすることもほとんどありません。
ちなみに、ここでサーフェイサーを使ってしまうと、
- 無駄に塗膜が厚くなる
- 下地が荒れる(乾燥後にはつや消しになるので)
という、パーツの精度が下がったり、下地の上から塗装するメタリック塗料の光沢感が悪くなったりという余計な問題も出てきます。
金属表現にこだわってみる
下地塗装が終わったら、その上からメタリック塗料を塗装していきましょう。
説明書通りの指定色で塗り進めてもいいのですが、ここではあえて指定されたものとは違う塗料を使って実車パーツの質感に近づけてみましょう。
とはいえ、実車は本物の金属でできているので、メタリック塗料だけで本物の質感に近づけるのは至難の業です。実車の資料をよく見ながら使う塗料を選定してみてください。
私はこちらのサイトに公開されているバイクの写真を資料として使わせてもらいました。ありがとうございます。
ネットの写真以外にも「RACERS」とかの、1つのバイクを詳しく解説している資料本を購入して参考書にするという手もありますね。
まずはエンジンのパーツから。これはスロットルバルブのパーツですかね。
ここでは、スロットルバルブ側のパーツと、その上に取り付ける丸っこいパーツ(ファンネル?)の塗装に違いをつけてみました。
上側のファンネルは、ガイアカラーの「プレミアムミラークローム」で塗装してます。光沢感があるメッキパーツっぽく仕上がりました。
下側のスロットルバルブのパーツには、クレオスの「8番シルバー」で塗装してます。アルマイトの表面っぽい鈍い輝きのシルバーで仕上がりました。
同じシルバーでも、違う種類の塗料を使い分けることでパーツの質感を変えることができます。
クリアー塗料で色をつけて質感を変える
塗料の種類を変える以外にも、クリアー塗料で薄く色をつけてやることで質感に違いをつけてやることができます。
これはブレーキのパーツですが、実車ではもう少し茶色っぽい色をしているので、その色味に近づけてみましょう。
シルバーの上から塗装するクリアー塗料はこちら。クリアーブラウンを薄めたものです。
キャンディ塗装の要領で、シルバーで塗ったパーツの上からクリアーブラウンの塗料を薄く塗装してやります。
これで実車パーツの色味に近づきました。
ドライブチェーン周辺の塗装
バイクのプラモデルは、パーツ数が多い以上に塗り分けの必要なパーツも多いです。
パーツの形状にあった塗り分け方法で綺麗に塗り分けてやりましょう。
足回りのパーツで一番細かくて塗り分けでの多い「スプロケット」と「ドライブチェーン」の塗装をしていきます。
1パーツですが、しっかり塗り分けてやることで精密感を出してやりましょう。
まずは、ベース色となるブラックを先に塗装しておきます。
次に、スプロケットの「ボルト」を塗装していきます。
このような小さな丸のマスキングには、ハイキューパーツの「円形マスキングシール」を使うと綺麗にできますね。
外周、内周のどちらでも使える便利な円形マスキングシールで、粘着力も強くとても使いやすい商品です。
円のサイズは「S」「M」「L」の3種類あり、3種類すべて持ってるとほとんどの丸マスキングに対応できます。
ボルトのマスキングができたら、上からボルトの色を塗ってやります。
色はメタリックブルーですね。
マスキングを剥がしてみました。綺麗に塗り分けできてますね。
続いて、スプロケット部分をマスキングして「ドライブチェーン」を塗っていきます。
このような大きい丸のマスキングには「コンパスカッター」を使いましょう。
コンパスの先端にカッターの刃が付いている道具で、マスキングテープを任意のサイズの円形にカットすることができます。
マスキングしたら、ドライブチェーンにゴールドを塗装をします。
次に、ドライブチェーンのコマの塗り分けをしていきましょう。
ドライブチェーンのコマの表面は非常に細かく、マスキングテープでマスキングするのは非常に困難です。
ですので、ここでは「マスキングゾル」という液体のマスキング剤を使って塗装を保護していきます。
爪楊枝を使ってコマの表面に「マスキングゾル」を塗布します。
塗ったマスキングゾルがゴム質の膜になるまで、2~3時間ほど乾燥させましょう。
マスキングゾルが完全に乾燥したら、ドライブチェーンの2色目となる「ガンメタル」を塗装します。
ガンメタルの塗装が乾いたら、先程塗ったマスキングゾルを剥がしていきます。
これでコマの表面・裏面の塗り分けが出来ました。
次に、塗りきれなかったコマの側面を面相筆を使って塗り分けていきます。
細かい塗り分けにオススメの面相筆については「【絶対に失敗しない!】プラモデルで使える「面相筆」のオススメ!7選」の記事を参考にしてみてください。
コマの側面のリタッチができました。
最後に、コマ同士を接続している「ピン」をガンメタルで塗りましょう。ここも面相筆で地道に塗り分けていきます。
これにてドライブチェーン・スプロケの塗装は完了です。
塗装による塗り分けだけで、1パーツとは思えないような精密感が出せたのではないしょうか。
その他パーツの塗装
他のパーツもどんどん塗装していきましょう。
使われている素材の違いで色も変わってくるので、実車の写真を見ながらその質感に近い塗装をしていきます。
- フレームには、クレオスの「スーパークロームシルバー2」
- エンジンには、ガイアの「フレームメタリック1」
などなど、色々なメタリック系の塗料を使い分けていきます。
パーツに墨入れをする
ラジエーターなどの細かいフィンのようなパーツには、エナメル塗料で「スミ入れ」をしてやるとモールドが浮き上がっていい感じになります。
スミ入れはガンプラでやってる方法と一緒です。エナメル塗料を溶剤でシャバシャバに溶いたものをモールドに流し込みます。
詳しくは「ガンプラ初心者でもできる!エナメル塗料を使ったスミ入れのやり方を徹底解説!!」を参考にしてください。
薄く溶いたエナメル塗料を、ラジエーターのフィンのモールドに流し込みます。
スミ入れをすることで、パーツに奥行きが出て本物っぽくなりました。
クリアーパーツの塗装
なかにはクリアー塗料で塗装をしないといけないパーツもあります。
こちらはバイクのメンテナンススタンドのタイヤですね、これも実物どおりにクリアーグレーで塗装していきます。
はじめにも言いましたが、プラスチック相手ですと下地塗料は使わなくてもラッカー塗料は定着します。ですので直接「クリアースモーク」を塗装していきます。
それでも塗料の定着に不安だという場合は、800番程度のヤスリでパーツ表面を荒らしてやると塗料の定着力を上げてやることもできます。
コンパスカッターで円形のマスキングテープを作りパーツをマスキングします。
その上から、ホイールのガンメタルを塗装します。
これでクリアーパーツの塗装は終わりです。なんてことはないですね。
シートの塗装
実車のバイクのシートは滑りにくいゴム?スポンジ?で作られていますので、プラモデルのパーツもそれっぽくなるように塗装してやりましょう。
今回はクレオスの「タイヤブラック」を塗装した上から、クレオスの「スーパークリアーつや消し182番」を塗装して質感を再現してみました。
実車と同じようなマットな質感になってるのではないでしょうか。
内部フレームの塗装完了
そんなこんなで、内部フレームの塗装が終わりました。
この記事で紹介したパーツ以外にも「マフラー」「カウル」「カーボンパーツ」の塗装もありますが、そちらは長くなりそうなのでまた別の記事で紹介していきます。
次回は「マフラー」の塗装を紹介します。
それでは。