こんにちは。柚P(@yzphouse)です。
バイクのプラモデルを製作するとき、「もっと精密感が欲しい」「実写の再現度を高めたい」なんて思ったことありませんか?
そんな時は、各模型メーカーから発売されている「ディティールアップパーツ」などを使ったり、どこにでも売られている細い針金などを使ったディテールアップがおすすめです!
市販品では、タミヤ、ハセガワ、といった国内のメーカーのものや、Top Studio などの海外のメーカーから発売されているものまで数多くあります。
今回はそんな「バイクのディテールアップ」について詳しく解説していきたいと思います。
▼タミヤ レプソル Honda RC213Vのすべての製作記事はこちら
タミヤ製バイクのプラモデルを製作!「レプソル Honda RC213V 」を作ってみよう【記事まとめ】バイクのプラモデルを製作!タミヤの「レプソル Honda RC213V 」をストレート組みする
目次
メーカー製アフターパーツ
一番身近なアフターパーツとして、自社で販売しているプラモデルに対応するディティールアップパーツを、そのメーカー自身を販売しているというものがあります。
写真のものは、タミヤが発売している公式のディテールアップパーツですね。
タミヤ 1/12 ディテールアップパーツシリーズ No.67 ホンダ RC213V 2014 フロントフォーク プラモデル用パ...
タミヤ製のディティールアップパーツは、値段もかなり安く品質も高いので初心者にも非常にオススメできます。
挽物の金属パーツなので、既存のパーツとは比べ物にならないくらい質感をリアルにすることが出来ます。
金属パーツの組み立てには、プラスチック用の溶剤系接着剤ではなく瞬間接着剤を使いましょう。
カーボンデカール
別売りのカーボン柄のデカールを使えば、塗装では再現できない「本物のようなカーボン柄」を再現することが出来ます。
こちらはタミヤの「カーボンスライドマーク」という商品。カーボン柄の水転写デカールですね、デカールソフターを使ってフィルムを柔らかくしながらパーツに貼り付けて使用します。
柄のパータンは「」「平織り」の2種類あり、更にパターンの大きさの種類に「細目」「極細」の2種類があります。
スケールモデルで使用する場合は、実写のカーボンパーツが何折りで作られているのかをよく観察して、それに似た模様をチョイスしてみましょう。
▲こちら、市松模様のように交互に編みめ模様が入っているのが「平織り」です。
▲一番右側のパーツは「綾織り」です。こちらは、縦にシマシマしてるカーボン柄ですね。
デカールを上手に貼れれば、このようなリアルなカーボンパーツ簡単に再現できます。
パイピングケーブル
バイクのプラモデルには、「ブレーキワイヤー」「クラッチワイヤー」「アクセルワイヤー」などの基本的なパイピングケーブルは付属していますが、それ以外のケーブル類は省略されていることが多いです。
そういった省略されているケーブル類を再現するときに使えるのが、この「パイピングケーブル」です。
このパイピングケーブルは、エンジン周りやハンドルの「実写では存在するケーブル」に取り付けます。真鍮線で新しい軸を作ったり、パーツにチューブが差し込める穴を開けたりしてチューブを固定して使いましょう。
他にも、クリアーのケーブルを上手に使えば、スパイラスチューブを製作することも可能です。
螺旋状にカッターで切り込みを入れたクリアーチューブに、青色のカラーケーブルを差し込めば
実車の雰囲気に近いのプラグコードが再現できました。これをするだけでも、精密感や実写のレーサーっぽさが増しました。
汎用品を使ったディティールアップ
針金を使ったディティールアップ
0.2mmほどの細い針金を使えば、レースマシンでよく見かける「ハンドルグリップを固定してる針金バンド」が再現することができます。
やり方は簡単で、グリップの両端に針金を一周くくりつけて固定するだけです。
細かい作業になると思うので、ピンセットなどで針金を摘んで撚ってやると簡単にできます。
最後は、撚ってやった部分に瞬間接着剤を少しだけ染み込ませて固定し、余分をニッパーでカットしてやれば完成です。
針金を巻くだけの簡単なディティールアップですが、ハンドル周りに細いシルバーのラインが足され情報量も増え更にかっこよくなりました。
アルミテープを使ったディテールアップ
アルミテープを使うことで、「断熱処理されたカウルパーツ」なんかを再現することも出来ます。
バイクの種類にもよりますが、エキゾーストパイプ周辺のカウルパーツには、熱からカウルを守るために金属テープみたいなもので断熱処理されていることがあります。それをアルミテープで再現してみましょう。
使用するアルミテープは肉厚が薄いものがオススメです。ダイソーで売られているアルミテープが手に入れやすく薄手なのでオススメです。
アルミテープを適当に貼っただけですがそれっぽく仕上げられました。
貼り付ける際に、爪楊枝などを使ってわざとシワやスジを付けて表情をつけてやると、よりリアルになるでしょう。
金網を使ったディティールアップ
バイクのプラモデルでは、メッシュの部分がクリアーパーツになっていることがたまにあります。
このクリアーパーツをそのまま使うのもいいですが、せっかくなので市販の金網を使って同じ形状のメッシュパーツを自作してやりましょう。
使用するのはウェーブのCメッシュです。
このメッシュの編み目の細かさにもいくつか種類があります。お店などで実物を確認してから購入すれば間違えはないかと。
まずは金網を加工するための「メス型」を作ってやります。
白色ワセリンを塗って離型処理したクリアーパーツをポリパテで埋めてメス型を作ります。これで元のパーツ形状をトレースした型が作れました。
ポリパテが完全に硬化したら、適度な大きさにカットした金網を型に添わせて変形させます。
筆の柄の反対側とかで少しずつ押さえながらメッシュを変形させます。
メッシュを変形させたら、型からはみ出ている余分をカットして形を整えます。
最後は、全周に四角く整えた1mmの真鍮線をぐるっと巻きつけて接着したら完成です。
これでメッシュパーツを自作することが出来ました。
市販のエッチングパーツを使う
エッチングパーツは、金属の板が加工されたディテールアップパーツの1つで、プラスチックのパーツとは比べ物にならないほどの「精密度」と「金属特有の質感」が手軽に手に入れられるという特徴があります。
▲こちらは、TopStudioという海外メーカーのエッチングパーツです。NSR500のキットに対応したものですね。
エッチングパーツは手軽に本格的なディテールアップができる反面、パーツの大きさの割に値段が高いという問題もあります。
パーツセットなんかはプラモデル本体の値段の3~4倍になることも・・・。
パーツ単体の値段は高いですが、エッチングパーツはプラキットでは再現できないほどの質感の高さと情報量があります。
クラッチだけで2000円もするパーツですが、見てわかる通りパーツ取り付け後の完成度は圧倒的なものがあります。
クラッチ以外にも「ドライブチェーン」のエッチングパーツもあったりします。
チェーンも単体で5000円以上とかなり値段が高いですが、こちらも組み立て後は値段以上の完成度があります。
しかしチェーンの組み立てはかなり大変で、ベースとなるエッチングパーツにコマを1つづつ取り付けるという地獄のような作業になります。
かなり難しい作業になるので、腕に自信がない方は手を出さない方がいいかもしれませんね。もしチャレンジする場合は、絶対にピンセットは用意しておきましょう。手だけでは絶対に出来ないので。
ちなみに、私が愛用しているピンセットはこちら【極小パーツを確実に掴むために開発された「高級ピンセット」おすすめ4選!】で紹介しています。
中央のコマと、両サイドのコマをすべて接着出来たら完成です。
エッチングパーツのチェーンを使えば、本物と見間違えてしまうほどリアルな情報量が手に入れられます!
まとめ
バイク模型は、そのまま組み立てるだけでもかなりリアルに仕上がりますが、今回紹介したディテールアップをすることでより本物のような模型に近づけることも出来ます。
上手なバイクモデラーの中には、本物と区別がつかないレベルでリアルな模型を作る方もいらっしゃいます。キット素組みの完成度では満足出来ないという方は、今回紹介したディテールアップ含め、色々なことに挑戦してよりリアルなバイクの製作にチャレンジしてみてください!
それでは。