【YZP月間webマガジン】今月は「マスキング作業のノウハウ」について解説しました!▶▶

エアブラシを長く使い続けるための徹底分解メンテナンスをしてみた。

こんにちは。柚P(@Nitori_cucumber)です。

皆さんは自分の持っているエアブラシ、どこまで分解したことがありますか?

この記事では、以前書いたエアブラシの洗浄方法!「うがい洗浄」から「分解洗浄」のやり方を徹底解説!の内容より、さらに細かくエアブラシを分解してメンテナンスをしていきます。

エアブラシを分解するにあたって

この記事で分解するエアブラシはこちら。

エアテックスの「エボリューションA」です。ちなみに写真のは自分仕様にちょっとだけカスタムされてます。

もちろん、エアブラシの構造はメーカーと種類によって様々なので、全部が全部この記事のように分解できるとは限りません。自分のエアブラシに対応した分解図なんかを見ながら作業してください。

私が使用しているエアテックスさんのエアブラシだと、メーカーのHPから分解図を入手することも出来ます。

http://www.airbrush.co.jp/dismantle/

そして今回、徹底的に分解するにあたって、せっかくなので摩耗しやすいゴムの「パッキン類」も一緒に交換してきましょう。

消耗品などはメーカーHPなどで単品注文しておきましょう。

私が購入したのは、「ノズルキャップ用Oリング」、「ニードルテフロンOリング」、「絵の具カップ15cc」、の3つです。それ以外のゴムパーツはまだまだ使えそうでした。

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エアブラシを分解メンテナンスしていく

というわけで、分解していきましょう。ここまでなら手だけで分解できますね。

ちなみに、エアブラシの種類によってはノズルの取り外しに「付属のレンチ」が必要になるものもあります。

専用のレンチを無くそちゃってたら、こういうメンテナンスセットを買いましょう。エアブラシのレンチも付属しています。

「分解洗浄」で紹介したのはここまでですよね、ここから更に細かく分解していきましょう。

ニードルOリングの分解

「ニードルのOリング」は塗料が流れている道と、トリガーとニードルのある可動部分の中間にあるパッキンですね。

エアブラシからニードルを抜いた部分の奥を覗くとあります。

真鍮製のマイナスネジがそれです。このニードルOリングを取り除くためには、このマイナスネジを取り外す必要があります。

そこで登場するのが「精密マイナスドライバー」です。

ニードルOリングのネジを取り外すドライバーは、できるだけ細くてそれなりに長さがあり、先端がストレートな形状になっているものが適しています。

意外と自分が持っている適当なマイナスドライバーは使えなかったりするんですよね、この作業では。

私のオススメはベッセルの『マイナス-3×100』です。

マイナスドライバーを使用してニードルOリングを締めているネジを取り外しましょう。

ネジの素材が真鍮製で柔らかいので、無理な力を加えてネジ頭を舐めさせないよう注意しながら作業しましょう。

とれました。

この裏側に、目的の「ニードルOリング」が付いています。ピンセットで取り外してみます。

右側が「新品のOリング」、左側が「今まで使用していたOリング」です。

長年の使用で、塗料の色が染み込んで、なんだか変形もしているようにも見えます。新品のOリングはもっと肉厚なのに。

このOリングは真鍮製のネジに差し込んであるだけなので、交換も簡単ですね。

新品のOリングを差し込んで、最後は元の場所に真鍮のネジを締め込んでいきましょう。

最後に注意する事が1つあるのですが、このニードルOリングのネジは締めすぎるとOリングが潰れすぎてニードルの動きが悪くなります。

はじめはネジを軽い力で締めてから、ニードルが無理のない力で動くかどうかをを確認しながら、少しずつネジを締め込んで調整をしてみてください。

エアーバルブの分解

「エアーボタンの動きが悪い・・・」「エアーを出そうとすると引っかかりがある」などのトラブルがあったときは、まずはこのエアーバルブをメンテナンスしてみてください。

エアーバルブは簡単に言うと、コンプレッサーから流れてくる空気のON-OFFを切り替えるスイッチですね。ほとんどの場合はエアブラシのトリガーの真下にあります。

エアーバルブもマイナスドライバーを使えば分解できます。

ちなみに、エアブラシの種類によっては専用工具がないと分解できないものもあるのでそういう場合は、自身で無理に分解しようとせずにメーカー修理に出しましょう。

まずはじめのパーツが取れました。

これはエアーボタンのテンションを調整するためのバネパーツですね。大切なパーツなのでなくさないように塗料皿に入れておきましょう。

さらに奥を覗くと、バルブ本体があります。

ただし、こちらの方向からはピンセットを突っ込んでも取れないので、エアブラシ上部のトリガー側から飛び出しているバルブのピンを押し出して外します。

先程のバネパーツが無いので、バルブのピンを押すとスルスルと奥へ落ちていきます。

そんなこんなで、取れたバルブがこちら。

エアーを止めるためのOリングと、テーパー状になった真鍮パーツの2つで構成されていました。

エアー漏れがある場合は「Oリング」の劣化が考えられます、エアーボタンの動きが悪いなら「バルブパーツ」が塗料などのゴミで汚れているという可能性が考えられます。

分解して各パーツを綺麗に掃除したら、可動部分にグリスを塗って組み立てていきます。

メンテナンスには「エアーブラシ用クリーニングセット」がオススメ。

ノズルを掃除しやすいブラシや、ノズルレンチ、専用のグリス、液体ガスケットがセットになった商品です。

ここでも組み立て時の注意点です。

エアーバルブのバネパーツが付いていたこちらのネジは「エアーボタンの反発の強さ」を調整する部分です。最後まで締めすぎないように注意してください。

ちなみにネジを締め付けると「エアーボタンが固くなる」、ネジを緩めると「エアーボタンが柔らかくなる」という調整が出来ます。自分にあった硬さに調整しましょう。

ノズルキャップパッキンの交換

続きまして、分解する頻度の高い「ノズルキャップ」のOリングの交換です。

このノズル周辺のOリングが摩耗していくと、「エアーブラシからのエアー漏れ」や、「塗料カップの中にエアーが逆流する」といったトラブルに繋がります。

エアーを出しただけで、塗料カップ空気が逆流してくるエアーブラシをだましだまし使用している方も多いのではないでしょうか?正常に動作しないエアブラシを使うのはストレスが溜まるので、早々に修理してやりましょう。

このパーツは交換も簡単ですね。古いOリングをピンセットで取り除きます。

右が古いOリング、左が新品のOリングです。

もう一目瞭然ですね。今まで使ってたやつはボロボロです。これならエアー漏れも起こるのも納得。

新品のOリングをノズルキャップの溝に差し込んでやれば終わり。

塗料カップの交換

エボリューションAというエアブラシは、塗料カップの取り外しができるモデルです。

なので、塗料カップが摩耗してきたら新品を購入してきて交換することが出来ます。

エアブラシのカップ内は、塗料を交換するごとに洗浄するので、内側のメッキが摩耗して剥がれてくることがあります。(写真右側)

ここまで汚くなってきたら新品に交換がいいですね。カップ自体は数千円で購入できるので、新しいエアブラシを買うより断然安いです。

終わりに

いかがでしたでしょうか。

長年エアブラシを使用している人でも、ここまで分解してメンテナンスをしたことがある人は少ないのではないでしょうか。

エアブラシは、壊れやすい電子パーツや素人には理解できない複雑な構造があったりするような道具ではありません。分解してみると意外と簡単な作りをしています。

ちゃんとしたメーカーで購入したエアブラシなら、アフターパーツも充実していますので、今回の記事のようにメンテナンスしてやれば、数年~数十年と長く使い続けることが出来ます。

みなさんも「長年使い続けているエアブラシ」や「調子が悪くなって使わなくなったエアブラシ」があれば、この記事を参考に徹底分解してメンテナンスしてみてはいかがでしょうか。

それでは。