ガンプラの表面処理で「エッジ出し」や「面出し」というのを聞いたことがあるでしょうか?
「エッジ出し(面出し)」とは、プラモデルの表面をヤスリで整える作業の中で、パーツの”角”を立てることでパーツ単体のスケール感を増す技術のことを指します。
目次
エッジ出しとはどういう作業?
エッジ出しとは、名前の通りの作業で、パーツの「角」をヤスリを使用して出し直す作業です。
特に、バンダイが製造するガンプラパーツは、安全面の理由からパーツの角が丸くなっていたり、「バンダイエッジ」と呼ばれる、わざと角が立たせてない特殊な面構成になっていたりします。
エッジが丸いままだと、パーツ自体のメリハリが失われて、ガンプラ全体が丸ぽくオモチャのような印象になってしまいます。
そのため、より完成度の高いガンプラに仕上げていくためには、本来のあるべきエッジ形状にパーツを加工する必要があります。
「エッジ出し」に使用する道具
エッジ出しには「ヤスリで削りこむ方法」と「瞬間接着剤やパテでエッジを盛って整形する方法」があります。エッジを立てで使用するヤスリは、必ず「硬い当て木の付いた平面ヤスリ」を使用してください。
市販されている当て木付きの紙ヤスリは 【ガンプラ工具】パーツの表面処理で便利な紙ヤスリ&当て木【まとめ】 で紹介しているので参考にしてみてください。
使用するヤスリの番手については、240~400番がオススメです。面を一気に整えたい場合には320番や240番とかの粗い番手を使ってもいいですね。
ガンプラではこのような当て木付きのヤスリでエッジ出しをすることが多いですが、「金属ヤスリ」を使用してエッジ出しをすることも可能です。
金属ヤスリは、紙やすりが苦手とする「大きな面」や「正確な平面」を作りたい場面で活躍してくれますね。
金属ヤスリについてもっと詳しく知りたい方はコチラの【ガンプラ工具】サンドペーパーから金属ヤスリまで。様々な「ヤスリ」の種類を徹底解説を参考にしてみてください。
「エッジ出し」をするパーツを確認してみよう
まずはパーツのどの部分を削るのか、どの角を出すのかを事前に確認してみましょう。
- 通常のエッジ
- 特殊なバンダイエッジ
- C面
- 逆エッジ
通常のエッジ出し

これが一番基本的なエッジ出しのやり方です。2面をヤスリで削りこむことによってエッジを出し直します。

エッジ出しで「どれくらいまで面を削ればいいのか?」というのは、加工しているエッジ部分の”艶”を確認しながらヤスリをあてていきましょう。
ヤスリが当たって無くまだ削れてない部分にはパーツ本来のツヤが残っているので、それを確認しながら削れ具合を調整していきます。
ちゃんとエッジが出たら角の艶が消えます。エッジを出したい2面が綺麗に繋がるように意識しながらヤスリをかけましょう。
バンダイエッジの処理
続いて「バンダイエッジ」の処理についてです。
その前によくガンプラ界隈で耳にする「バンダイエッジ」について簡単に説明しておきましょう。
ガンプラのパーツでは、角の角度が90度以下になるような鋭角のエッジには、安全のための「細い面」が追加されています。この細い面が追加されているエッジ部分を「バンダイエッジ 」なんて呼んでいます。

足のパーツや、腰のスカートなんかでよく「バンダイエッジ」が使われています。
精密でシャープな模型を作る上では、バンダイエッジは見栄えを悪くしてしまう要因の一つなので、他の工程と同じように、ヤスリなどの工具を使用して無くしていきましょう。
面を落としてバンダイエッジを処理する

一つ目の方法としましては、小さい方の面を削り落とすことで、バンダイエッジを無くす方法です。バンダイエッジの面が消えるようにヤスリで削ります。
この方法は「角度が変わる」「面の大きさも変わる」という変化がある代わりに、パーツ全体のアウトラインには手を付けないので元形状の印象の維持はしやすいです。
瞬間接着剤やパテでバンダイエッジを処理する

次に、瞬間接着剤やパテを使ってエッジを処理していきます。
パテや瞬間接着剤を使う方法はパーツ自体を削らないので、面構成を大きく変えずにエッジ処理ができます。
ただしパテで埋める分、処理した面のサイズが大きくなり全体のシルエットも変えてしまいます。元パーツの印象を大きくを変更したくない場合にはこの方法は向いていません。
「逆エッジ」の処理

最後に、逆エッジの処理についてです。
角の立っているエッジとは違い、くぼんで奥まった部分の角を「逆エッジ」なんて呼んでいたりします。通常のエッジのように簡単には処理できないので、紙やすり以外の工具を活用してカッチリとした逆エッジを作っていきましょう。
はじめにヤスリをつかって通常の面出しをします。ただし、このままだとスミの部分はヤスリが届かないので少し残ってしまいます。この部分を「デザインナイフ」や市販の「エッジ出しツール」などで処理します。
デザインナイフで上下から切込みを入れて、2面同士を繋げて綺麗な「逆エッジ」を作ります。
最後に、細か目の紙ヤスリで軽く磨いて整えたら、逆エッジの処理は完了です。
デザインナイフで処理する以外にも、シモムラアレックの「精密多機能面取りツール ラギア」という面取りツールもあります。
特殊ツールを使って逆エッジを処理してみるのも一つの手かもしれません。
おわりに
エッジ出しはパーツの形状を大幅に変えたりしない地味な作業ですが、ガンプラのクオリティが段違いに変わってくる大切な技術です。
面倒くさい工程でも「ガンプラを上手に仕上げる修行」だと思い、丁寧にエッジ出しをすれば、素組みの時と比べものにならない圧倒的に完成度の高い、見違えたガンプラが出来上がっているはずでしょう!








